[アミダ式:ボリュームプロファイルで市場を制す] レッスン7:オープンドライブ戦略 一方向に強く動く市場の動きを捉える
前回のレッスンでは、サポートとレジスタンスの転換を利用したプライスアクション戦略について学びました。機関投資家が市場で守りの動きを見せるポイントを狙うことで、優位性のあるトレードが可能になる内容でした。
今日は、さらに強力なプライスアクションの一つである**「オープンドライブ戦略」をご紹介します。この戦略は、市場が一方向に急激かつ継続的に動く瞬間**を捉え、その動きに乗ることで高確率のエントリーを狙う手法です。
1. オープンドライブとは?
オープンドライブとは、価格が明確に一方向に強く動く現象を指します。上昇または下降のいずれか一方に勢いよく動き、市場の迷いが少ない状態です。
このような動きは、主に以下の場面で見られます:
長時間のレンジ相場(価格の横ばい)の後
市場の取引開始直後(アジア、欧州、米国市場)
週明けのマーケットオープン
重要な経済指標やニュース発表直後
これらはいずれも、市場が溜め込んだエネルギーを一気に解放し、方向性を明確に示す瞬間です。
2. オープンドライブの起点となる価格帯の重要性
注目すべきは、大きな買い・売りが始まった最初のローソク足の始値です。
強い買いのオープンドライブなら、そのローソク足の始値は強力なサポートゾーンとなる
強い売りのオープンドライブなら、その始値は強力なレジスタンスゾーンとなる
この価格帯は機関投資家など大口が強く関与したポイントであり、価格が戻ってきた際に守られやすい重要なレベルとなります。
3. オープンドライブ戦略の実践手順
オープンドライブとなる大きなローソク足を確認する
レンジ後や市場オープン時に、一方向へ大きく動くローソク足を探します。そのローソク足の始値を記録する
将来のサポートまたはレジスタンス候補として重要です。価格がその始値の近くに戻ってくるのを待つ
戻りの際の価格反応(ピンバーやエンゴルフィングなど)を見てエントリー判断します。オープンドライブの方向と同じ方向にトレードする
上昇ドライブなら買い、下降ドライブなら売りでエントリーします。
4. 実例紹介
例1:EUR/USD 60分足
4~5時間のレンジ相場の後、大きな陰線が発生。
その陰線の始値が強いレジスタンスとなり、価格が戻った際に売りのチャンス。例2:週明けのギャップとオープンドライブ
週明け、市場がギャップダウンでスタートし、一方向に売りが強まる。
価格がギャップを埋めた後、始値付近で強いレジスタンスが確認できる。
5. ニュースや経済指標によるオープンドライブも問題ない
オープンドライブは経済指標や重要なニュースで起こることも多いですが、
原因に関わらず、
始点となる価格帯の重要性は変わりません。
そこに大きな買い・売りの力が入っている限り、強力なサポート・レジスタンスとして活用できます。
まとめ
オープンドライブ戦略を使うことで、
誰が市場の主導権を握っているか把握し
強い方向性のある動きに乗り
大口の守りのポイントで有利にトレードできる
ようになります。
前回の「サポートとレジスタンスの転換」と合わせることで、より精度の高いトレードが可能となります。
✅ 次回のレッスンでは、AB = CDパターン戦略を解説します。ご期待ください。
Is it OK?