[アミダ式:ボリュームプロファイルで市場を制す] レッスン15:Volume Profileとは?– 「資金の流れは決して嘘をつかない」
レッスン1でも触れたように、現代の金融市場において、価格はランダムに動いているわけではなく、資金力のある大口投資家によって動かされています。
実際、市場全体の取引量の約80%は、わずか10の大手金融機関によって生み出されていると言われています。
つまり、本当に市場で何が起きているのかを理解したいのであれば、「大口の足跡」を追うべきなのです。
👉 そこで今回は、この「大口の足跡」を読み解くための強力なツール、Volume Profile(ボリュームプロファイル)についてご紹介します。
💡Volume Profileとは?
Volume Profileとは、価格ごとの出来高を視覚的に表示するツールです。一般的なインジケーターが時間ごとの出来高を示すのに対し、Volume Profileは「どの価格帯でどれだけの取引が行われたか」に着目します。
🔍 つまり、「この時間帯の取引量は?」ではなく、Volume Profileは「どの価格に最も多くの注文が集まったのか?」を明らかにしてくれるのです。
これはまさに、大口投資家が注目している情報に他なりません。
大口は一度に大きなロットを注文できないため、意図を隠すように分割して少しずつ注文を入れる傾向があります。
その結果、特定の価格帯に取引が集中します。これが、High Volume Node(HVN)と呼ばれる重要な価格帯で、将来的にサポートやレジスタンスになりやすいポイントです。
一方、取引量が少ない価格帯(Low Volume Node – LVN)は、市場がスムーズに通過しやすく、ブレイクアウトしやすいエリアと考えられます。
📈Volume Profileで見えてくること
機関投資家の蓄積エリア:買い集めや売り抜けが行われている可能性の高いゾーン
フェアバリュー価格帯:市場が最も公平と判断し、出来高が集中するゾーン
POC(Point of Control):最も多くの取引が行われた価格。市場の「均衡点」
スマートマネーの行動パターン:隠れたエントリー、流動性狩り、価格操作の兆候など
🎯結論:Volume(出来高)は嘘をつかない。 資金の動きは常にチャート上に痕跡を残します。そして、それを読み解くためのツールこそがVolume Profileなのです。
🛠TradingViewでVolume Profileを使う方法
現在、TradingViewではVolume Profileを簡単に、しかも無料で利用することができます。
初心者から上級者まで幅広く支持されているチャートプラットフォームです。
✅基本的な使い方:
TradingViewでチャートを開き(例:EUR/USDなど)
上部のメニューから 「インジケーター(Indicators)」 をクリック
「Fixed Range Volume Profile」を検索して選択
分析したい期間をチャート上でドラッグして、指定の範囲にVolume Profileを表示
📌 ワンポイントアドバイス:
プロファイルが太く表示されている価格帯は、出来高が集中しており、機関投資家が注目している可能性が高いです。
逆に、細くなっている部分は、流動性が低くブレイクしやすい価格帯です。
✅まとめ
Volume Profileは、単なるテクニカル指標ではありません。
これは、大口資金の行動を読み解くための「市場の窓」です。
RSIやMACDのようなインジケーターが価格の結果に反応するのに対し、Volume Profileはその背後にある原因=資金の流れを教えてくれます。
もし、あなたが市場の本質を深く理解したいのであれば、まずはVolume Profileの読み方を学ぶことから始めましょう。
TradingViewなら、無料アカウントだけで誰でも簡単に学ぶことができますよ。
👉 次回のブログでは、Volume Profileの中でも特に重要な概念である「POC(Point of Control)」について詳しく解説します。
そこは需要と供給のバランスが可視化される中心点です。
どうぞお楽しみに!
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