[アミダ式:ボリュームプロファイルで市場を制す] レッスン16:Volume Profile – Point of Control(POC)
「機関投資家の心理を理解したければ、彼らが最も多く取引した価格帯を観察せよ。」
🔁 前回からの続き
前回では、Volume Profile(ボリュームプロファイル)について紹介ました。
これは、どの価格帯に最も多くの資金が集まっているかを明らかにする強力なツールです。
👉 そして今回は、Volume Profileの中でも最も重要なコア部分である
Point of Control(POC)について詳しく解説していきます。
📍POC(Point of Control)とは?
POCとは、分析対象の範囲において最も出来高が集中した価格帯を指します。
つまり、市場全体 – 特に大手機関投資家(Smart Money)が最も多くの注文を実行した場所であり、需要と供給のバランスが最も取れた価格帯です。
誤解してはいけないのは、機関投資家が単一の価格で取引するわけではないということです。彼らは広い価格帯(Value Area)内で戦略的にポジションを構築します。しかし、POCはその中でも特に注目すべき「痕跡が濃い場所」です。
そのため、POCは以下のような役割を果たすことが多いです:
✅ 市場の均衡価格(Fair Price)
✅ 強力なサポート/レジスタンスゾーン
✅ 価格が回帰しやすいエリア(Mean Reversion Zone)
🔍 なぜPOCは重要なのか?
POCは、市場全体、特に影響力のあるプレイヤーの心理を映し出します。
価格がPOCに戻ってきたとき、市場は通常以下のいずれかの反応を示します:
✅ 強い反発(バウンス):大口がポジションを守ろうとする動き
🚪 明確なブレイクダウン:そのゾーンに対する興味が失われたサイン
したがって、POCにおける価格の動きを観察することで、次のようなメリットがあります:
✔ 逆張りのエントリーポイントとして活用可能
✔ ノイズの多いゾーンでのエントリーを回避
✔ 相場の「争点となる価格帯」を理解し、リスク管理を強化
🔧 POCを効果的に活用するには?
❗ 重要な注意点:POCは万能のエントリーポイントではありません。
価格がPOCに触れたからといって、状況を無視してエントリーするのは危険です。
➡️ そのため、POCは以下の要素と組み合わせて使用するのが効果的です:
プライスアクション:リバーサルキャンドル、フェイキーパターン、ピンバーなど
流動性・ストップハント:POCへの到達と同時に直前の高値/安値をブレイク
上位足の確認:H4やD1など、高時間軸で形成されたPOCはより信頼性が高い
🧠 ワンポイント:過去のPOCにも注目し、サポレジ転換の動きが見られるかを観察すると、より深い洞察が得られます。
✅ まとめ
POCは、あるレンジ内での出来高の中心であり、機関投資家の足跡が最も濃く残る場所です。
POCを盲目的に使うのではなく、「価格がPOCにどう反応するか」を読み解くことで、市場を単なるチャートではなく、資金の流れという文脈で理解することができるようになります。
👉 次回のレッスン17では、Volume Profileの様々なパターン(D型、P型)について詳しく解説し、それぞれの特徴に応じたトレード戦略への応用法をご紹介します。
それでは、次回もどうぞお楽しみに!
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