鏑木 高明 『週刊 金相場展望』 2025年6月2日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、
鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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先週のNY金相場(期近)は前週比50.4㌦安の3,315.4㌦で引けた。スポット市場は前週比68.93㌦安の3,288.58㌦で引け、前週の丸坊主陽線から陰線引けとなった。先週は「陰線丸坊主を包み込む大陽線丸坊主線が出現したものの、期近日足ベースでは上値抵抗線に跳ね返される可能性もあり、まだ調整を脱し、強気転換したとは言い切れない」と述べたが、調整が続いているようだ。
トランプ大統領は鉄鋼とアルミニウム製品に対する輸入関税を現行の25%から50%に引き上げると発表。発動は6月4日を予定しており、また中国との貿易協議をめぐりSNSに「中国はアメリカとの合意を破った」とトランプ氏は投稿。貿易摩擦が再び激しくなることへの懸念も出ている。いつもながらのトランプ氏の政策転換がお決まりの日常となっているが、マーケットは特に反応しておらず、為替は4月にドルが安値を付けて以降、糸の切れた凧の如く風任せ、トランプ氏の気分次第でどちらにも振れそうな状況。
【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、『投資日報α』編集長。
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