金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1960号/加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会 会員番号 012-02323GogoJungleトップへ
icon 一覧
GogoJungleへ
記事作成

マイページを見る
ログアウト
あとで読む0
お気に入り0
購入済み0
記事作成
GogoJungleトップGogoJungleトップ
カート
お知らせ
ご利用ガイド
林投資研究所
2022/06/27 15:00
公開: 2022/06/27 15:00
更新: 2022/06/24 16:25
icon
連載
株式投資「虎の穴」〜億を稼ぐ投資家【養成講座】
株式投資にまつわるテーマが中心ですが、FX、商品先物、株価指数先物など、投資全般を貫く相場の「タテ軸」、すなわち「投資技術」「投資哲学」といった、稼ぐ投資家になるための「基礎・土台」について、実践的な対応を絡めながら、プロの視点でお伝えします。 毎週2回、月曜日と木曜日に更新。新着動画もご覧になれます。 執筆 林投資研究所 林 知之

バックテストの重要性

株式
昔は、相手の顔も見ずに結婚する事例がいくらでもあったそうです。
両親や祖父母から聞いた話なので、江戸時代や明治初期のことではなく、つい数十年前まで日本は、いろいろな面で選択肢が少ない社会だったということです。

翻って現代は、多様な価値観が認められています。
例えば、同性同士のカップルが社会的に認められるようになりました。急激な変化は、肯定派も否定派もビックリだったのではないでしょうか。

また、インターネットの普及も手伝って、多くの分野で情報が豊富です。
どんなことをするにも、落ち着いて考える余裕があるはずなのに、逆に、進む道を選ぶのが難しくなってしまっているようです。
情報が多すぎて、「正解はなに?」と思考が停滞する傾向があるのです。

株の売買においては、落ち着いて考えることなく、大量の情報を整理しきれないまま、慌てて行動に走る傾向が強くなった気がします。
超低金利、年金制度の混乱、少子高齢化……こういった不安要素が原因かもしれません。

そこで「積極的に運用しようか」という発想になるのですが、はじめての人にとってはハードルが高いようです。
ただ、ネット証券の増加などで「ハードルが低くなった」部分はあるでしょう。
やる気になった人は、「さっさとやらないと損だ」とばかりに、準備不足で行動を起こすのです。

気に入った人がいても、いきなりプロポーズはしないでしょう、たぶん。
まずはデートに誘うなど、ある程度の手順があるほうが好ましいのです。

経験豊富なプロトレーダーでも、新しい手法を手がけるときなどは、ゆっくり慎重にスタートします。
日常における、飲み会の会場の下見しかり、車を買うときの試乗しかり……大切なカネを思いきり偏った状態にするのがトレードですから、場合によっては「石橋をたたいて渡らない」くらいのノリで新局面に臨むべきです。

情報が豊富なだけに、つい、手を出さないことのリスク(機会損失)を感じ、本来の自分に比べて“チャラい”行動に走ってしまうのが、私たち現代人の傾向かもしれません。

ショートターミズム(Short-termism)という言葉があります。「短期志向」というのが和訳です。
投資において本来あるべき姿を忘れ、短期的な利益を求めすぎる姿勢を、一種の社会問題と捉え、否定的に「ショートターミズム」と呼ぶわけです。

でも、昔の投資家はみな慎重だった、というわけではありません。
「なに? その銘柄がいいのか! よし買うわ」なんて会話は、いくらでもありました。
そんな人間くさい部分が面白いし、株価を動かす原動力にちがいないのですが、前述したように、リスク管理の観点では警戒すべき人間の特性です。

コンピュータが発達し、情報が充実することで生まれたのが、「バックテスト」という発想です。トレードをルール化し、過去のデータによって売買成績を検証してみようということです。

考えてみれば、これだって決して新しい発想ではありません。
裁量のトレードをスタートするときにも、一定の経験と慎重さを持ち合わせた人ならば、チャートを見ながら「機能するだろうか?(儲かるか?)」と確認します。

「バックテスト」というカタカナ語を使っているので、目新しいと感じるだけです。
ただ、以前よりは情報と知識が豊富になった分、ちょっと科学的な視点で考えたいという向きは増えているはずです。

全体が短期的、刹那的、かるいノリになる一方で、理論を考えたい人にとって良い環境が整ってきたのです。
もちろん、しょせん過去のデータによる検証で、未知の未来における利益は確約されないのですが、ひとつの客観的な答えを出してくれることは間違いありません。

トレードでは、未知の未来に不安を抱えながらも行動を取るので、「実行力」こそが大切です。こんな認識を大切にする一方、カチッとした数式を過去データに当てはめたバックテストについて、概念くらいは知っておいたほうがいいでしょう。

6月30日(木)のブログでは、同じような観点「フォワードテスト」について述べます。
お楽しみに!


■株式投資【虎の穴】(林投資研究所チャンネル)

6月24(金)、最新動画をアップしました。

株式投資【虎の穴】


株式投資【虎の穴】 過去は未来を映す鏡ではない!

マーケット参加者が見ているのは100%、過去のデータ。 でも、考えているのは未来の株価。 プレーヤーとして理想の思考、理想の情報処理、適切な行動指針とは?

×
#投資 #株 #投資家 #テクニカル分析 #チャート分析 #資産運用 #日本株 #初心者 #入門 #買い時
コメント
ログインして投稿する
コメントを削除します。
よろしいですか?
この記事の作者
林投資研究所
林投資研究所
林投資研究所の代表、林知之です。 林投資研究所は創業40年を超える投資助言業者で、「自立」をテーマに、個人投資家のみなさんが“自分流”のトレードスタイルを確立するために有益な情報発信を心がけています。
この記事の連載
株式投資「虎の穴」〜億を稼ぐ投資家【養成講座】
株式投資にまつわるテーマが中心ですが、FX、商品先物、株価指数先物など、投資全般を貫く相場の「タテ軸」、すなわち「投資技術」「投資哲学」といった、稼ぐ投資家になるための「基礎・土台」について、実践的な対応を絡めながら、プロの視点でお伝えします。 毎週2回、月曜日と木曜日に更新。新着動画もご覧になれます。 執筆 林投資研究所 林 知之
前の記事
次の記事
icon
「迷いゼロ」のプロの思考とは
もうひとつの「フォワードテスト」
icon
連載の人気記事
手仕舞いは難しい(2)
個人投資家はつい、いろいろなパターンの値動きを取ろうとしますが、独りで扱える範囲は意外と狭いものだと考えるべきです。ムリをしない、妥協する……こんな言葉の力を借りてもいいでしょう。極論すれば、100通
損益の出方
個々の損失について、必要以上に神経質になってはいけません。一定の期間、半年とか1年の累計が大きくマイナスならば、やり方そのものを見直すべきですが、個々にはヤラレることがあって当然、プロだって例外なく苦
「安く買って高く売る」は間違い
うねり取り、つまり「数カ月の上げ下げ」を狙う売買で、理想的なエントリーポイントは?正解は、ひとつではありません。プロや上級者は必ず見込み違いを想定し、その部分の考え方によってタイミングが異なるものです
不可避なヤラレをカバーする値幅取り
トレードには、偶然の要素があります。どんなものにも偶然はありますが、トレードにおける偶然は意外と大きいと考えるのが妥当ではないでしょうか。初めて株を買う際、たまたま選んだ銘柄が大化けした──こんなこと
一生モノの投資術=「うねり取り」
手法の優劣を語るのは難しいのですが、個人投資家にとって“やりやすい”とか“手がけやすい”といった観点で判断することは可能です。最も制約が少なく、感情の面も含めて継続が容易なのは、数カ月単位の上げ下げに
すべて見る
  • ご利用ガイド
    よくあるご質問(FAQ)
    お支払方法について

  • 会社案内
    利用規約
    媒体資料
    開発依頼
    パートナー募集

  • 特定商取引方法に基づく表記
    採用情報

商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会
商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号
関東財務局長(金商)第1960号
加入協会 一般社団法人
日本投資顧問業協会
金融庁日本投資顧問業協会証券・金融商品あっせん相談センター証券取引等監視委員会

Copyright © 2025 GogoJungle Inc. All Rights Reserved.