移動平均線を使ったサインは、多くのトレーダーが知っている手法です。しかし実際に使ってみると、レンジ相場でゴールデンクロス・デッドクロスがだましのように連発し、方向感のない場面でサインだけが増えていく——という経験をした人は少なくないはずです。
BB Close Search All Currency Scanner 448 Dashboardは、この「だましサインの量産」を防ぐために、値幅(ボリンジャーバンドの標準偏差)とATRを比較してレンジ相場かどうかを先に判定し、レンジと判断した銘柄・時間足ではサインを出しません。値幅が十分に確保されている場面でだけ、確定足の終値が移動平均線の上か下かでBuy/Sellを判定します。この判定を、最大448通り(通貨×時間足)にわたって1画面で自動的に行います。
監視範囲が広がると何が変わるか
監視できる銘柄が増えるということは、その分だけ「条件がそろった場面」に出会う母数が増えるということです。母数が増えれば、目の前の1つの場面に無理に飛びつく必要がなくなり、複数の候補を見比べたうえでエントリーを選ぶ余裕が生まれます。
また、最大448通りを1つの画面にまとめているため、通貨ごとに何枚ものチャートを同時に開いて目を配る必要がありません。見るべきはこの1画面だけです。時間足の文字をクリックすれば、その場で対象銘柄・対象時間足のチャートがそのまま開きます。
色でわかる一覧盤面
各セルは「1銘柄 × 1時間足」を表します。
| 色 | 意味 |
|---|---|
| 水色 | 上昇(終値が移動平均線以上、かつレンジ判定OFF) |
| 薄い青 | 上昇に変化してアラートが鳴ったばかりの状態 |
| 赤色 | 下降(終値が移動平均線未満、かつレンジ判定OFF) |
| ピンク | 下降に変化してアラートが鳴ったばかりの状態 |
| 白 | 状態無(レンジ相場と判定され、サインを出していない状態) |
| 黄色 | 状態無に変化してアラートが鳴ったばかりの状態 |
アラートが鳴った銘柄名は、その時だけ赤色になります。アラート色はサイン発生直後だけ表示され、次回スキャン時に通常色へ戻ります。スプレッドが上限(MaxSpread)を超えた場合はスプレッド表示が赤色になり、その銘柄はそのスキャンでは対象から除外されます。
Feature Summary(できること)
- 最大448通り(通貨 × 時間足)の同時監視。構成は自由(例:64通貨×7時間足)
- ボリンジャーバンドの標準偏差とATRを比較したレンジ判定で、値幅が乏しい場面のサインを自動的に除外
- 確定足のみで判定(現在形成中の足は使わない)
- リペイントなし
- FX・ゴールドなど、MT4のMarket Watchに表示される銘柄全般に対応
- 時間足をクリックするだけで、対象銘柄・対象時間足のチャートがそのまま開く
- スプレッドフィルターで一時的な広スプレッド銘柄を除外
- メール・スマホプッシュ通知に対応
- 表示位置・文字サイズ・行間・列間隔をカスタマイズ可能
仕組み ─ How it Works
判定は2段階で行われます。
①レンジ判定:直近RangePeriod本の確定足それぞれについて、ATR(BandPeriod)とボリンジャーバンドの標準偏差(BandPeriod)を計算し、「標準偏差×BandDiviation」が「ATR×RangeLevel」を下回っているかを1本ずつチェックします。この条件に当てはまる本数がRangePeriod本の90%以上に達している場合、値幅が乏しいレンジ相場と判断し、その銘柄・時間足ではサインを出しません。
②方向判定:レンジ相場でないと判断された場合のみ、移動平均線(SMA・期間BandPeriod)を計算し、直近の確定足の終値がこの移動平均線以上ならBuy、未満ならSellと判定します。
この2段階を、最大448通り(通貨×時間足)に一括展開しているのがこのツールです。土台になっているのは、10年かけて育ててきた全通貨検索研究所の共通スキャンアーキテクチャです。
主な設定項目(Input Parameters)
| カテゴリ | 項目 | 内容 |
|---|---|---|
| BB Close Search固有設定 | BandPeriod | 移動平均線・ATR・標準偏差の計算期間(デフォルト20) |
| BandDiviation | 標準偏差にかける倍率。値幅(バンド幅)の基準として使用(デフォルト2.0) | |
| RangeLevel | ATRにかける倍率。レンジ判定のしきい値として使用(デフォルト1.5) | |
| RangePeriod | レンジ判定に使用する過去足の本数(デフォルト6) | |
| 対象設定 | UseSymbols | 監視する通貨ペアのリスト |
| AddSymbol | UseSymbolsに追加する通貨ペアを指定 | |
| 時間足設定 | bUseM1 〜 bUseW1 | M1・M5・M15・M30・H1・H4・D1・W1の各時間足を監視対象にするか |
| アラート設定 | bAlertOnce / bAlertM1〜bAlertW1 | 同一サインの重複通知抑制・時間足ごとの通知ON/OFF |
| bFindAlert / bLostAlert | 新規サイン検出時・サイン消失時の通知 | |
| 通知方法 | bMail / bPush | メール通知・スマホプッシュ通知 |
| スプレッド管理 | bUseSpread / MaxSpread | スプレッドフィルターのON/OFFと上限値 |
| 表示設定 | SelfRifresh / ATRCorner / LineMax / FontSize | 自動更新・表示コーナー位置・最大表示行数・文字サイズ |
| TxtXPos / TxtYPos / TxtXSpace / TxtXBase / AddText / SymOnOff | 表示座標・項目間隔・基準位置・追加テキスト・銘柄名表示ON/OFF |
銘柄指定の方法
- 通貨コード指定:「EUR USD JPY」→ EURUSD・EURJPY・USDJPYを自動生成
- 銘柄名直接指定:「XAUUSD」→ ゴールドを直接追加
- 混在指定:「XAUUSD USD EUR JPY」→ ゴールド+通貨ペアの組み合わせ
スキャン対象になるのは、MT4のMarket Watchに表示されている銘柄のみです。
使い方 ─ Trading Workflow
- 一覧盤面を確認する:水色(上昇)・赤色(下降)に色付いたセルを探す。白(状態無)はレンジ判定によりサインが出ていない状態のため対象外
- チャートを開く:色が付いた時間足の文字をクリックし、対象銘柄・対象時間足のチャートを開く
- 自分の分析を行う:開いたチャートで移動平均線と価格の位置関係、直近の値動きを確認し、自分のルールに沿ってエントリー判断を行う
ツール自体が自動検出するのはレンジ判定とBuy/Sellの方向です。エントリー位置の特定は、サイン確認後にチャート上で行う手動のステップになります。
対応範囲
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期表示 | 29銘柄×7時間足 |
| 最大構成 | 64銘柄×7時間足=448通り |
| 対応銘柄 | FX・ゴールド・指数・仮想通貨等、MT4のMarket Watch表示銘柄全般 |
| プラットフォーム | MetaTrader 4 |
こんな人におすすめ
- 移動平均線のクロスサインを使っているが、レンジ相場でのだましサインに悩んでいる人
- 日中チャートに張り付けない、忙しい人
- 感覚ではなく、値幅を根拠に絞り込んだ場面だけを狙いたい人
使用上のポイント
- すべてのサインは確定足で判定(現在足は判定に使用しない)
- サインが出たら、必ず対象チャートを開いて自分の分析を行う
- 不要な時間足をOFFにすると動作が軽くなる
- 複数起動する場合はAddTextに別々の値を設定する
作者について
FX裁量トレード歴20年。ICT/スマートマネー概念に基づく市場構造分析を軸に、全銘柄×全時間足を横断して監視する独自のツール群(全通貨検索研究所)を10年かけて開発・運用してきました。
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