Dual MACD Trendインジケータ (MT4)のご紹介
1. 概要
トレンドの方向性をはっきりとカラーで明瞭に示すインジケータです。カラーバーの色がLimeに変わったら買い、Redに変わったら売りと、初心者にも分かりやすく、使いやすい MT4版インジケータです。
2. 本インジケータの特徴
(ア) デュアルMACD
異なるパラメータ設定の2つのMACD
(Moving Average Convergence Divergence) インジケータを組み合わせて表示します。
(イ) トレンドの視覚化 (塗りつぶし)
上昇トレンドはLimeで、下降トレンドはRedでカラーバーを塗りつぶすので、視覚的に、今が上昇トレンドなのか下降トレンドなのか、それともトレンドが無いのかを、視覚的に捉えることができます。
(ウ) MACDラインの表示
短期MACDのメインラインとシグナルラインをそれぞれ
MainColor1 と SignalColor1 で指定された色と太さで表示します。
長期MACDのメインラインとシグナルラインをそれぞれ
MainColor2 と SignalColor2 で指定された色と太さで表示します。
ラインの色、太さ、長さは、ユーザーのお好みの色に変更できます。
(エ) サウンド通知
トレンドの開始時と終了時に、設定 (EnableSound) に基づいて特定のWAVファイルを再生します。
(up_trend_start.wav, up_trend_end.wav,
down_trend_start.wav, down_trend_end.wav)。
通知は、新しい足が確定したタイミング (KAKUTEI_ASHI が true ) または現在の足でトレンドが変わったタイミング (KAKUTEI_ASHI
が false ) で行われます。
(オ) アラート通知
トレンドの開始時と終了時に、設定 (EnableAlert) に基づいてアラートメッセージを表示します。
(カ) メール通知
トレンドの開始時と終了時に、設定 (EnableEmail) に基づいてメールを送信します。
(キ) サウンドON/OFFボタン
チャート上に「ベルアイコン」で表示されるボタンを作成し、クリックすることでサウンド通知のON/OFFを切り替えることができます。
3. パラメータ設定値
項目 説明 デフォルト設定
(ア) KAKUTEI_ASHI 確定足でアラート false
(イ) FastMA1 短期Fast EMA period 12
(ウ) SlowMA1 短期Slow EMA period 26
(エ) SignalMA1 短期Signal line period 9
(オ) FastMA2 長期Fast EMA period 20
(カ) SlowMA2 長期Slow EMA period 200
(キ) SignalMA2 長期Signal line period 9
(ク) MainColor1 短期MACD Main線の色 clrBlue
(ケ) SignalColor1 短期MACD Signal線の色 clrOrange
(コ) MainColor2 長期MACD Main線の色 clrAqua
(サ) SignalColor2 長期MACD Signal線の色 clrYellow
(シ) MainWidth1 短期MACD Main線の幅 3
(ス) SignalWidth1 短期MACD Siganl線の幅 2
(セ) MainWidth2 長期MACD Main線の幅 3
(ソ) SignalWidth2 長期MACD Siganl線の幅 2
(タ) UpColor 上昇トレンドの色 clrLime
(チ) DownColor 下降トレンドの色 clrRed
(ツ) EnableAlert AlertのON/OFF false
(テ) EnableSound SoundのON/OFF false
(ト) EnableEmail EmailのON/OFF false
4. このインジケータの使い方
(1) トレンドの初期段階を捉えたい場合:
このインジケータの活用: 短期MACD(パラメータが小さい方)は、相場の小さな動きに敏感に反応します。長期MACD(パラメータが大きい方)は、より大きなトレンドの方向を示唆します。
もし、短期MACDが上昇シグナル(メインラインがシグナルラインを上抜ける)を出し、ほぼ同時に長期MACDも上昇傾向を示し始めた場合、それは新しい上昇トレンドの始まりである可能性を示唆します。
上昇トレンドでは、インジケータの塗りつぶしがライム色に変わることで、視覚的に分かりやすくトレンドの発生を認識できます。
同様に、短期と長期MACDが同時に下降シグナルを出した場合、下降トレンドの始まりの可能性を示唆し、赤い塗りつぶしで示されます。
※ポイント: 2つのMACDが同じ方向を示し始めた時が、トレンドに乗る良いタイミングとなります。
(2) ダマシを避け、より確実なトレンドに乗りたい場合
短期的なテクニカル指標だけを見ていると、一時的な価格の変動に惑わされて、実際には続かない方向にエントリーしてしまうことがあります(いわゆる「ダマシ」)。このインジケータの
長期MACDは、短期的なノイズに左右されにくいため、より大きなトレンドの方向を示しています。もし、短期MACDが一時的に上昇シグナルを出しても、長期MACDが依然として下降傾向を示している場合、その上昇は一時的なもので、ダマシである可能性があります。このインジケータでは、2つのMACDの方向が一致しないと塗りつぶしが表示されないため、安易なエントリーを避けるのに役立ちます。
両方のMACDが同じ方向を示している場合、そのトレンドはより信頼性が高いと判断でき、安心してエントリーを検討できます。
※ポイント: 短期的なサインだけでなく、長期的なトレンドの方向も確認することで、ダマシに遭うリスクを減らすことができます。
(3) トレンドの転換点を探りたい場合
上昇トレンドが長く続いた後は、そろそろトレンドが終わる兆候を探します。このインジケータで、上昇トレンド中にインジケータのライム色の塗りつぶしが消え、短期MACDが下降シグナルを出し始め、続いて長期MACDも下降傾向に転じた場合、それは上昇トレンドの終わりと下降トレンドの始まりを示唆する可能性があります。
同様に、下降トレンド中に赤い塗りつぶしが消え、短期MACDが上昇シグナルを出し始め、長期MACDも上昇傾向に転じた場合は、下降トレンドの終わりと上昇トレンドの始まりを示唆する可能性があります。
※ポイント: 2つのMACDの方向が変わるタイミングは、トレンドの転換点を見つける手がかりになります。
5. 実際のチャート事例について
(1)AUDJPYAUDJPYの日足では、長い下降トレンドが続いてきました。インジケータのカラーは、赤色が主体です。ところどころ緑色になっていますが、緑色は戻りが発生している部分であって、全体的には右肩下がりの下降トレンドになっています。
チャートが大底を打って、反転してきました。インジケータの赤色バーがしばらく途切れて、①部分で、緑色に変わっています。緑色が継続しているので、いよいよ上昇トレンドが開始したと、見なすことができます。
日足(上位足)では、上昇トレンドになっています。
次に、下位足として1時間足を見てみましょう。
AUDJPYの1時間足に、本インジケータを導入したチャートです。
インジケータのバーが赤色の時は売りを、緑色の時は買いを想定すれば良いのです。ぱっと見ただけで、赤色の売りゾーンと、緑色の買いゾーンが、カラーにより一瞬で判別できます。
①は、赤色のバーが長く続いていたのが、途切れてから、緑色に変わったポイントです。下降トレンドからトレンド反転し、上昇トレンドに変わった場所なので、絶好の買いエントリーポイントになります。ローソク足チャートを見ても、ダブルボトム(逆三尊)が出現しています。
②のポイントは、上昇トレンドが一旦押し目になったものの、再度上昇トレンドになったポイントで、ここも絶好の買い(あるいは買い増し)ポイントになります。押し目では、カラーバーが一時的に赤色になりますが、短い期間で赤色が消えて、その後緑色になります。
③および④は、赤色バーが出現したポイントです。買いポジションを持っている場合は、決済して利益を確定するところになります。
⑤は、ローソク足の直近高値を超えられずに下落してきたポイントになるので、これ以降は、売りを検討すれば良いのです。赤いバーが一瞬途切れていますが、これは戻りが発生しているからです。再び、赤色のバーが点灯し、継続するのであれば、売りでトレードすれば良いことになります。
インジケータの部分を拡大します
①は、インジケータのバーの色が緑に変わってから2回目の緑色が出た場所です。短期MACDと長期MACDとも、ゼロラインより上にあり、どちらもMain線がSignal線より上に位置しています。しかも、MACDの角度が上を向いて大きく広がろうとしている場所になっています。ローソク足でも、直近高値を超えて上に伸びてきているので、本格的な上昇トレンドになっていることが裏付けられます。
②は、短期MACDがデッドクロスしたところ。
③は、長期MACDがデッドクロスしたところ。
④は、インジケータバーの赤色が出現したところ。
トレードは、この1本のみで構いません。確実に伸びている部分だけ穫る*ことに徹することで、利益が積み上がって行きます。約190pipsの収穫なら、十分でしょう。
(注)取る、獲る、穫るという中で、敢えて「穫る」という漢字を使ったのは、トレードが作物の収穫に似ているところがあると感じるからです。種を植え、水をやり、時間を掛けて育つのを待ち、実りを待ってから収穫するという、「ひたすら待つ」行為がトレードに似ていると思います。
(2)USDJPY
次は、USDJPYの1時間足チャートです。
①の切り下げライン(紫色の斜線)を引いておき、これを上抜けしてくるところを狙う。
②の水平線(青色)を引くと、水平線がレジスタンスラインになっていることが分かります。
③のMACDの動きを見ると、短期MACDは、既にゼロロラインを上抜けて上昇中、長期MACDも、これからゼロラインを上抜けしようとしているところです。
インジケータバーのカラーが、緑から無色になっているので、一旦レジスタンスラインに当たって、押さえられていることも読み取れます。
④で、インジケータバーのカラーが、緑に変わり、①、②を超えてくるのであれば、絶好の買い場になります。上昇トレンドの初動を捉えることができます。
(3)GBPAUD
GBPAUDの日足では、インジケータの直近部分のカラーが赤色になっています。
日足レベルで下降トレンドになってきていることが、インジケータの色から読み取れます。
短期MACD、長期MACDとも、下方向を向いています。短期MACDのMain線が、ゼロラインを割ってきています。長期MACDが、ゼロラインから大きく上に乖離していたのが、今後はゼロラインに戻る動きになると予想されます。
上の図は、GBPAUDの1時間足チャートです。インジケータの左端でカラーは赤色で、一旦緑に戻したものの、再び赤色になりました。ローソク足も、インジケータの短期MACDも、長期MACDも右肩下がりになっています。
① が、売りエントリーをする、絶好のポイントです。
② は、インジケータの赤色が途切れて無色になり、短期MACDがデットクロスした上で、MACDの方向が上を向いてきたところ。
③ は、長期MACDがデットクロスして、反転上昇に転じたところ。
④ は、インジケータカラーに緑が出現したところ。
②、③、④は、手仕舞いのポイントになります。
①から④まで、売りポジションを保有して決済した場合、約260pipsの利益が得られます。はっきりと下落しているところだけにフォーカスして、確実に穫るという使い方ができるのも、このインジケータの特徴になります。
下の図は、「8C通貨強弱見える化インジケータ」と併用してみた事例です。USDJPYの1時間足チャートで、上から順番に、ローソク足チャート、「8C通貨強弱見える化インジケータ」、「Dual MACD Trend Indicator」と並んでいます。
通常は、通貨強弱チャートで、逆相関関係になっているUSDとJPYの乖離/収束を見ながら、売買を行うのですが、本インジケータ「Dual MACD Trend Indicator」を加えることで、赤色のバーなら「売り」、緑色のバーなら「買い」と、一目で売買の方向が分かるようになります。
6. インジケータを表示させて分かること
トレンドの有無、トレンドの強弱、トレンドの終焉、トレンド転換などがカラー化により分かりやすく見えてきます。トレンドの見える化が達成されているとも言えます。
今、トレンドなのかレンジなのかが手に取るように分かります。「インジケータにカラーが無い場合は、トレードをしない。」という使い方ができるので、無駄なトレードを極力避け、本当に利益が得られるポイントのみ絞った厳選したトレードが可能になる、ツールになっています。
今後のトレード戦略を立てるのにも大いに役立つインジケータだと思います。
7. その他注意事項
カラーバーの再表示
インジケータの動作を軽くするため、画面表示部分のみに、カラーバーを表示させるようにしています。そのため、拡大倍率を変えた時に、左側にカラーバーが表示されないことがあります。その場合は、チャートの更新(チャート(C) → 更新(R))を行ってください。カラーバーが再表示されます。
音声ファイルの場所
音声ALERTを出すには、該当するWAVファイルを次のフォルダーにコピーする必要があります。
"C:\Program Files (x86)\ブローカー名 MT4\Sounds"
ここに、
up_trend_start.wav,
up_trend_end.wav,
down_trend_start.wav,
down_trend_end.wav
の4本のwavファイルをコピーしてお使いください。
8. バージョンアップ履歴
1.2025/05/11 Ver1.00 初期バージョン
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