ディーリングデスクスキャルピング~A-Bookしか勝たん!~

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ディーリングデスクスキャルピング~A-Bookしか勝たん!~ Indicators/E-books
ディーリングデスクスキャルピング~A-Bookしか勝たん!~
筆者がディーリングデスクで実際に使っていた無裁量スキャルピング手法。直近10年間すべてプラスで複利の年率は32.1%。A-book業者を使う本物のトレーダーこそ使うべき、聖杯に最も近い手法のひとつ。
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回す口座は、A-Book口座だけ

これは、A-Book口座でだけ回す、仲値(9:55)のスキャルピングです。

本書でいう「A-Book口座」は、3つの条件(①約款の書き方 ②滑りの対称と約定拒否・遅延 ③往復コストが線の内側)を、自分の手で測って満たした口座のことです。どの業者がそうかを当てる代わりに、口座ごとに測って決めます。その測り方と、測るための道具を同梱しています。

 
この手法の、いちばん強いところ
裁量は、ゼロです。
 
決めることは、先に全部決めてあります。

あなたがするのは、決められた日の決められた時刻に、決められた量を、決められた向きで発注し、決められた時刻に手仕舞うこと。それだけです。5つの決めごとを、誰が決めるかで並べます。

① いつ
暦が決めます。
ゴトー日(5・10・15・20・25・30日。休みなら前の営業日)と、月末営業日。その日の9:55の前後だけです。来月の対象日は、今日の時点で全部わかります。
② なにを、どちら向きに
規則が決めます。
米ドル/円を、9:55に成行で売って10:10に成行で買い戻す(脚B)。9:30に成行で買って9:55に成行で売る(脚A)。この2本だけで、向きも時刻も固定です。
③ どの量で
式が決めます。
1回の危険を口座資金の5%に固定する式です。口座の残高を入れれば、建てる量が出ます。0.01ロット単位で切り捨てます。
④ どこで切る
数値が決めます。
建てた価格から45銭逆行したら手仕舞い。時刻が来たら、含み益でも含み損でも手仕舞い。値動きを見て延ばす余地は、規則の側で閉じてあります。
⑤ やるか、見送るか
道具が決めます。
同梱のEAと判定の道具が、あなたの口座の脚ごとに GO/NO を出します。入りの時点のスプレッドが1.0銭を超えた回は、規則で見送りです。
相場を読む場面は、規則の中にゼロです。
規則の入力は、暦と、時計と、口座の数字だけです。指標も、ニュースも、チャートの形も、規則の入力の外にあります。迷う場面を先に消してあるので、同じ規則を持つ人は、同じ日に同じ売買をします。
16.20
3条件を満たした口座で、資産は16.2倍。マイナスの年は0年でした。

線の内側に入った口座(往復コスト0.80銭)で、2016年から2025年まで、年間の損益はすべてプラスでした。複利の年率は32.1%、いちばん低い年で+8.8%、いちばん高い年で+75.9%です。往復コスト1.36銭の国内店頭型の口座でも、同じ10年で、マイナスの年は0年、資産は4.2倍、年率15.5%でした。

資産
16.2倍
複利の年率
32.1%
マイナスの年
0年
いちばん低い年
+8.8%
口座を3通り並べます。規則は同じで、違うのはコストだけです。
口座(場面)往復コスト勝率マイナスの年年率・複利資産の倍率
線の内側の口座0.80銭56%0年32.1%16.2倍
国内店頭型の口座1.36銭54%0年15.5%4.2倍
ECN型の口座1.96銭50%1年10.2%2.7倍
2016年〜2025年の丸10年・米ドル/円。同じ規則を、審査でGOが出た脚だけで回した場合の値です。規則は3つの行で同じで、違うのは往復コストだけです。1回の危険5%・損切り45銭・初期資金1,000,000円で回した場合の値で、2003年〜2026年の全期間で見た最大DDは、線の内側の口座21.7%・国内店頭型14.7%・ECN型24.7%です。2003年〜2026年の全部の年は、PART 5の年ごとの表に出しています。区切りの取り方はPART 8に書きました。過去データ上の計算値で、将来の結果を示すものでも、約束するものでもありません。

同じ規則で、資産の倍率が16.2倍と2.7倍に分かれます。分けたのは、往復コスト0.80銭と1.96銭の差だけです。偏りの大きさは2.5銭で、どの口座でも同じ。そこから往復コストを引いた残りが、そのまま結果の差になります。

対象日の9:55のスプレッドは、2004年〜2008年の平均が1.37銭、2016年〜2025年の平均が0.45銭です。コストが狭くなった分だけ、同じ偏りから残る額が増えました。年ごとのスプレッドは、PART 5の年ごとの表の右端に全部あります。

勝ち負けを分けるいちばん大きな要因は、あなたの判断より、口座の往復コストです。だから本書は、手法より先に、口座を測ります。

裁量は、ゼロです。── 決めごとと、直近の丸10年の結果
 
11.4t 値
 
偶然の揺れで説明するには、大きすぎる差です。

脚B(9:55→10:10)の、対象日1,690日の平均です。t値は、観測された差が偶然の揺れに対してどれだけ大きいかを表す数です。目安の線は2で、この脚はその5倍を超えました。前半(2003/05/09〜2014/12/10)と後半(2014/12/15〜2026/08/31)に切っても、どちらの半分でもtは2を超えています。

対象日の平均
2.5銭
数えた回数
1,690回
勝率
63%
通常日との差
1.6銭
数字は、ここに全部あります。都合の悪いものも含めて。
 
1分でわかる
この手法は、こういう手法です。
 
① いつ
1か月に6〜7日。東京の仲値(9:55)の前後だけ。
ゴトー日(5・10・15・20・25・30日)と月末営業日を合わせて「対象日」と呼びます。2003年〜2026年で1,690日ありました。1回の持ち時間は15〜25分です。
② なにを
米ドル/円を、9:55に売って10:10に買い戻す(脚B)。
もう1本は、9:30に買って9:55に売る(脚A)。この2本だけです。指標を見て判断する余地は、規則の側で閉じてあります。
③ なぜ差が出るか
輸入企業の決済に向けたドル買いが、仲値の基準レートに向けて集まるからです。
公開論文(1999年〜2013年のインターバンクのティックデータ)も、5・10日と月末に、仲値の直前に円安方向へ動き、直後に戻る「こぶ型」の偏りを報告しています。注文の偏りが前もって読める、という構造上の理由が挙げられています。
④ いくらの差か
脚Bは、対象日の平均 2.5銭。1,690回・t 11.4・勝率 63%。
通常日の平均は 0.9銭。差は 1.6銭(差のt 6.3)です。前半と後半に切っても、両方でtが2を超えました。
⑤ いくら残るか
偏り − 往復コスト = 残り。だから、A-Book口座だけで回します。
脚Bの偏り 2.5銭 から、あなたの口座の往復コストを引いた分が残ります。だから、手法より先に口座を測ります。線は脚B 2.06銭、脚A 1.28銭 です。

下に、口座の往復コストを3通り置いて、同じ規則を回した結果を並べます。規則は同じで、変えたのはコストだけです。

同じ規則でも、口座のコストで結果が変わります。
下の3行は、2003年〜2026年の同じデータに、同じ規則を当てた結果です。違うのは往復コストだけです。1回の危険5%・損切り45銭・初期資金1,000,000円の設定です。
口座往復コスト1回あたり残り取引の回数年率最大DD
線の内側の口座0.80銭1.30銭3,380回22.1%21.7%
国内店頭型の口座1.36銭1.21銭1,269回7.3%14.7%
ECN型の口座1.96銭0.61銭1,269回3.5%24.7%
2003年〜2026年・米ドル/円。同じ規則・同じデータで、往復コストだけを変えた結果です。「1回あたり残り」は、損切りと見送りを含めた実際の平均です。年率と最大DDは、1回の危険5%・損切り45銭で回した場合の値です。過去データ上の計算値で、将来の結果を示すものでも、約束するものでもありません。

往復コストが 2.06銭 を超えると、脚Bは見送りになります。脚Aの線 1.28銭 はさらに厳しく、データのスプレッドをそのまま当てた場面では線の外に出ます。だから多くの方は、脚Bだけを回すことになります。上の表で取引の回数が違うのは、そのためです。

 
1銭が、いくらになるか。

100,000通貨(1ロット)で、1銭 = 1,000円。10,000通貨なら、1銭 = 100円です。上の表の「1回あたり残り」に、ご自分が建てる量を掛けた分が、1回あたりの期待値になります。建てる量は、1回の危険をいくらに置くかで決まります。本書の検算は、1回の危険5%・損切り45銭・初期資金1,000,000円で回した場合の値です。

なぜ、2003年〜2026年のあいだ、この偏りが残り続けたのか。
この手法が『A-Book口座しか勝たん』という名前になっている理由は、ここにあります。
 理由が実需だからです。輸入企業の決済は、相場観より先に、暦で動きます。ゴトー日(5・10・15・20・25・30日)と月末営業日は、前もって決まっています。
 大きさが、往復コストと同じくらいだからです。脚Bの偏りは平均2.5銭。往復コストが2.06銭を超える口座では、引いた残りが線の外へ出ます。
 つまりこの偏りは、往復コストが線の内側にある口座にだけ残る形で残っています。上の表のとおり、変えたのはコストだけで、結果はこれだけ変わりました。

この商品が、手法の話の前に口座の話から始めるのは、このためです。同じ規則を持っていても、口座の往復コストと約定の質が違えば、手元に残る分は変わります。だから本書は、口座を測る3条件と、測るためのEAを、手法書と同じ袋に入れています。

 
あなたの口座の数字を、3つだけ聞きます。
 
Q1
滑りは、どちら側に多いですか。
有利な側と不利な側で、同じくらいの大きさで出ているかどうか。
Q2
往復のコストは、何銭ですか。
スプレッド(入りと出の半分ずつ)と手数料を、足した値。
Q3
約定を断られた回数は、何回ですか。
断られた回と、待たされた回。その時刻と、そのときの相場。
この3つに、数字で答えられる状態を作ります。
3つとも、0.01ロットの実弾で測ります。同梱のEAが記録を取り、同梱の道具が合否を出します。手法の話は、そのあとです。
 
買ったあと、あなたはこうなります。
 
買った日
zipを開いて、手法書(PDF 14ページ)を読みます。
規則・根拠・限界・検算の手順まで、全部この1冊に入っています。読むのに要る時間は1時間ほどです。
1〜5営業日め
デモ口座で、同梱のEAを回します。
作業は起動だけです。EAが、スプレッド・滑り・約定拒否・遅延を1件ずつ記録します。
6〜10営業日め
実口座で、同じEAを回します。0.01ロットの往復が、実際に発注されます。
デモと実口座では約定が違うことがあるため、両方で測ります。このスプレッドと手数料は実費です。
判定の日
判定の道具を回すと、脚Aと脚Bそれぞれに GO か NO が出ます。
線は脚B 2.06銭、脚A 1.28銭。線の外だった脚は、その口座では見送る、という答えになります。答えが出るところまでが、この商品の役目です。
翌月から
GOが出た脚だけを、対象日(月に6〜7日)の9:55の前後に回します。
1回15〜25分。対象日は暦で決まるので、来月の予定に先に入れられます。

手で回す手法です。同梱のEAの役目は、口座の約定を測ることです。実際に回すかどうかは、判定を見たうえで、取引をする方がご自身で決めることです。


この商品で、手に入るもの。
 
① 答え
あなたの口座が、この手法を回せる口座かどうかの答え。
3条件(約款・滑りの対称・往復コスト)を、10営業日で数字にします。いま使っている口座で足りるのか、別の口座を測り直すのか。その判断の材料が手元に残ります。
② 手順
迷う余地を閉じた、いつ・何を・どの量で・どこで切るかの規則。
時刻の決め方も、損切りの幅も、見送る条件も、先に全部書いてあります。相場を見て判断する余地は、規則の側で閉じてあります。
③ 土台
2003年〜2026年を自分で数え直せる、検算一式。
1回ごとの記録23,660行と、数字の元と、道具が入っています。条件を変えて回せば、別の数字が出ます。この商品が書いていることを、ご自分の手で確かめ直せます。

この3つが、代金と引き換えに手元に残るものです。

店頭FXの取引説明書には、業者が相手方になる(相対取引)と書いてあります。

あなたの注文の相手は、業者です。この一文から始めます。本書は、東京の仲値(9:55)の前後に、2003年〜2026年の過去データで観測された1回あたり数銭の偏りを、口座の約定の質を測ったうえで回すための、規則と道具の本です。

 
この1冊を、ここまで作りました
① 出どころ
いた人がディーリングデスクにいたころ、実際に使っていた手法です。

業者の側から口座の約定を見ていた人間の見方を、そのまま規則の形にしました。ただし、当時の売買の記録も、業者の内側で見たことも、守秘のため書けません。書けるのは見方と、公開文書と、自分の手で測れる数字です。本書に載せた数字は、当時の売買記録ではありません。

② 数えた量
2003年〜2026年・米ドル/円。使えた営業日 5,463日分の1分足を、1本ずつ数え直しました。

対象日は 1,690日。1回ごとの記録は 23,660行(建てたもの 20,925行+見送り 2,735行)。その記録を、そのまま同梱します。

③ 数字の出どころ
手法書とこのページの数字は、5,446個すべて、同梱の正典から機械で差し込んでいます。

人が打ち込んだ数字は0個です。文章と数字がずれていたら、作る段階で機械が止まる形にしてあります。

④ 都合の悪い数字も、先に
いちばん悪い場面の最大DD 38.5%(ECN型・審査を省いた)を、この本文に自分で書いています。

良い場面だけを選んで見せる形を避けるため、コストの場面を6通り並べ、審査を当てた成績と、省いた成績の両方を出します。見送った回の記録も同じ帳簿に入れています。

⑤ 確かめる道具ごと
検算の道具(Python 7本)と、口座を測るEA(MT5 2本)を、同じ袋に入れています。

同じデータなら、同じ数字がもう一度出ます。書いてあることの確かめ直しが、買った人の手の中で完結する形にしてあります。

 
買う前に、8行で。

① 中身は、手法書(PDF 14ページ)と、検算の道具と、口座を測る道具です。② 手で回す手法です。同梱のEAの役目は、口座の約定を測ることです。③ 要るものは、MT5の口座(デモと実口座の両方)、Python 3、ネット接続、測る日数と、対象日の時間です(PART 7の表)。④ 対象日は1か月に6〜7日。その日は9:30から10:10まで画面の前にいる必要があります。⑤ 回す前の測定は、デモ口座5営業日と実口座5営業日以上。実口座では0.01ロットの往復が実際に発注され、そのスプレッドと手数料は実費です。⑥ 脚Aの線 1.28銭 は厳しい値です。データのスプレッドをそのまま当てた場面では、脚Aは線の外に出ます。多くの方は脚Bだけを回すことになります。⑦ 1回の危険5%は大きい設定です。過去データでの最大DDは、国内店頭型14.7%・ECN型24.7%、審査を省いて回した場合はECN型で38.5%(本書でいちばん悪い値)でした。⑧ このとき必要な証拠金は口座資金の72%ほどで、証拠金維持率の余裕は小さい設定です。

 
ディーリングデスクで使っていた手法を、公開データで数え直しました

この手法は、書いた人がディーリングデスクにいたころ、実際に使っていたものです。ただし、当時の売買の記録も、業者の内側で見たことも、守秘のため書けません。

書けるのは、そこで身についた「口座の約定の質から見る」という見方と、公開されている文書と、自分の手で測れる数字です。本書の根拠は経歴ではなく、公開文書と、同梱の道具で出し直せる計算値です。

本書に載せた数字は、当時の売買記録ではありません。

公開されているティックデータで、2003年〜2026年を数え直した計算値です。当時の成績を示すものでも、将来の結果を示すものでもありません。

公開文書は、業者が顧客との取引のリスクをカバー取引で減らすこと、ビジネスモデルによっては未カバーのポジションを持つことを書いています。本書が手法の話の前に口座の話から始めるのは、この仕組みのうえで読者が自分で測れるものが、口座の約定の質だからです。

この手法は、書いた人がディーリングデスクにいたころ、実際に使っていたものです(本書の数字は、当時の売買記録ではありません)。
 
PART 1
A-book と B-book ── 公開文書で読む
SECTION 01相対取引
取引説明書に書いてあること
 

店頭FX(取引所の外で、業者と直に売買するFX)の取引説明書には、業者が相手方になる(相対取引)と書いてあります。米国の規則は、業者に「あなたの取引相手は業者自身で、これは利益相反です」と書いた書面を渡すよう求めています。

本書が業者について書くのは、法令・規制当局・自主規制機関の公開文書と、業者自身が公開している約款・取引説明書に書いてあることだけです。

SECTION 02公開文書の言い方
A-book と B-book ── 言葉の意味
 
注文の行き先(公開文書の言い方にそろえた図)

公開文書の言い方に合わせると、顧客の注文と同じ量をカバー取引で外へ流す運用が取次型(A-book)、業者が自分の帳簿で持つ運用が自己勘定型(B-book)です。

日本の当局の検討会の報告書(2018年)は、店頭FX業者は顧客との取引のリスクを減らすためにカバー取引をする、ビジネスモデルによっては未カバーのポジションを持つことがある、と書いています。実際の業者は、両方を組み合わせます。

SECTION 03広告の言葉と、公開文書の言葉
呼び方の整理
 

A-book/B-book は、市場で広く使われている呼び方です。公開文書に出てくる言葉は、カバー取引・未カバーのポジション・相対取引です。本書は、公開文書の言葉に、この2つの呼び方を対応させて使います。

業者の説明で見かける言い方(取次型・自己勘定型・カバー先)も、指しているのは同じ仕組みです。本書が根拠にするのは、そのうち公開文書に書いてあることだけです。

SECTION 04利益相反
外から分かるのは、ここまで
 

同じ報告書は、顧客と業者は利益相反の関係にある、と書いています。

ここから言えるのは、どの注文がどちらへ行ったかは外からできる範囲の外にある、ということです。そこで本書は、業者の内側を当てる代わりに、自分の口座で測れる数字だけを使います。

SECTION 05欧州と米国
公開されている数字
 

米国では、業者ごとに「利益が出た口座の割合」を四半期ごとに開示する決まりがあります。欧州の当局も、業者と顧客の利益相反を規制の理由として公表しています。

業者ごとに開示されるということは、業者の間に差がある、ということです。本書はその差のうち、読者が自分で測れる部分(スプレッド・手数料・滑り・約定拒否・遅延)だけを扱います。

日本でも、内閣府令の改正により、2019年9月から3つの項目が開示されています。未カバー率と、カバー取引の状況と、平均の証拠金率です。

未カバー率は、顧客との取引のうち、外へ出す手前で業者が自分の持ち高として抱えている部分の割合を表します。この部分について、業者の損益は顧客の損益と反対の向きに動きます。

同じ数字でも、顧客の注文の偏り方によって動きます。だから、この数字は結論より手前の、手がかりとして使います。それでも、公表されている以上、業者を比べるときの材料として使えます。本書は、この公開の数字と、自分の口座で測った数字を、並べて読む形を取ります。

SECTION 06善し悪しの話の前に
利益相反は、仕組みから生じます
 

業者が相手方になる(相対取引)ことについて、日本の当局の検討会の報告書は、顧客と業者は利益相反の関係にある、と書いています。米国の規則が「これは利益相反です」と書いた書面を渡すよう求めているのも、この仕組みそのものについてです。

だから本書は、業者の善し悪しを当てにいく代わりに、仕組みのうえで読者が測れるものを測ります。測れるのは、スプレッド・手数料・滑り・約定拒否・遅延の5つです。この5つが、次の章の3条件になります。

SECTION 07測れる理由
滑りには規則がある
 

滑りの対称と非対称(模式図)

日本の監督指針は、滑りを顧客に不利な方向だけに使う設定を不適切としています(2013年の改正)。米国の自主規制機関の規則も、滑りをどちらの方向にも同じ設定で適用するよう求めています。規則が求めるのは、設定の対称です。

滑りの大きさ・スプレッド・手数料は、口座ごとに違います。だから、自分の口座で測ります。本書が渡すのは、その測り方です。

SECTION 08国際的な文書
測る言葉は、公開の定義に合わせてあります
 

執行の質を測る言葉には、公開された定義があります。国際的な市場の委員会が2020年に公表した報告書が、主要なものを定義しています。

 注文を出した時点の仲値を基準に置く。これを到着価格と呼びます。
 成立した値の平均と、到着価格との差を測る。これが執行にかかった費用にあたります。
 出した数量のうち、成立した数量の割合を測る。これが約定の割合です。

同じ市場に置かれた国際的な行動規範(2024年の版)は、注文を受けてから約定の可否を決める仕組みを使う場合に、透明な扱いと、顧客への適切な開示を求めています。

その規範に付いている開示の様式には、書き込む欄が並んでいます。その仕組みを使っているか。有利な側と不利な側で同じ扱いか。待たせる時間の最大と最小はどれだけか。待たせているあいだに取引を行うことがあるか。

 
本書の3条件が測るのは、この様式が尋ねている項目とほぼ同じものです。

言葉と基準を公開の定義に合わせてあるので、業者の説明資料と、自分の口座で測った数字を、同じ物差しの上に並べられます。同梱のEAが記録するのは、この物差しで読める形の記録です。

SECTION 09条文で決まっている部分
預けた証拠金の置き場所
 

日本の法律と内閣府令は、顧客から預かった金銭を業者の固有財産と区分して管理することを義務づけています。通貨に関わる取引については、信託会社等への金銭信託という方法が定められています。

必要な額は毎日算定され、不足が生じた場合は、その翌日から2営業日以内に追加されます。評価益を含めて、いま決済した場合に返すべき額で計算する形です。

ここは制度として全業者に共通する部分です。だから3条件の外に置いてあります。3条件が測るのは、業者ごとに差が出る部分だけです。

SECTION 10短時間の反復売買
約款に書いてあること
 

約款に、過度の回転売買を制限する条項を置く業者があります。条項の有無と中身は、公開の約款で確かめられます。

短時間の反復売買を前提にする手法では、ここが最初の関門です。回すのは、約款が短時間の反復売買を認めている口座だけです。事前に業者へ「この頻度(対象日に1日2回)で回してよいか」を文書で確かめます。

SECTION 11本書の定義
だから「A-book口座」を、3つの条件で決めます
 
本書の「A-book口座」=外から測れる3条件

本書でいう「A-book口座」は、次の3つを自分の口座で測って確かめた口座のことです。①約款が短時間の反復売買を認めている ②滑りが対称(約定拒否と遅延も線の内側) ③往復コストが線(脚A 1.28銭/脚B 2.06銭)以下。

3条件は、口座の約定の質を測るものです。取次型(A-book)か自己勘定型(B-book)かの判定は、外からできる範囲の外にあります。

題の「ディーリングデスクスキャルピング」は、この手法の名前です。口座の区別は、この3条件で測った値だけで行います。「A-Bookしか勝たん!」は、この手法を回すのはA-book口座(この3条件を満たす口座)だけ、という意味です。期待値が残るかどうかは口座のコストと約定で決まるので、測って確かめた口座でだけ回します。

手法書とこのページの数字は、5,446個すべて、同梱の正典から機械で差し込んでいます。人が打ち込んだ数字は0個です。
 
PART 2
何が手に入るか
SECTION 12袋の中身
手法の解説と、測る道具と、数字の元
 

この商品に入っているのは、手法の解説と、口座を測る道具と、2003年〜2026年の検算一式です。読み物としてだけでなく、測るための道具も同じ袋に入れています。

同じデータなら、同じ数字がもう一度出ます。書いてあることを、買った人が自分の手で確かめられます。

正典(この手法書のすべての数字の元)に載せた数は5,446個、1回ごとの記録は23,660行(うち実際に建てたものが20,925行、見送りの記録が2,735行)あります。手法書とこのページの数字は、すべてその正典から差し込んでいます。

SECTION 13機械で数えた値
渡すものの量
 
数えた量と、渡す量(機械で数えた値)
中身
元データ2003年〜2026年・米ドル/円。使えた営業日 5,463日分の1分足
数え直した日対象日 1,690日/通常日 3,773日
時刻の決め方候補6つを先に登録し、前半でtが最大のものを選び、前半と後半の両方でtが2を超えた脚だけ採用
コストの場面6場面。口座審査を当てた成績と、審査を省いた成績の両方
1回ごとの記録23,660行(建てたもの 20,925行+見送り 2,735行)
正典に載せた数5,446個
道具1,546行(Python 7本・MT5 2本)
手法書PDF 14ページ
配布するファイル26点・3.9MiB
この表の数は、配布するzipの中身を機械で数えた値です。
SECTION 14比べてから決める
ほかの選び方と、並べます
 
見るところこの商品が渡すもの
口座の質測る道具(MT5のEA)と、合否の線が付きます
時刻の決め方候補6つを先に登録し、前半でtが最大のものを選び、前半と後半の両方でtが線を超えた脚だけ採用しました
数字の元正典(すべての数字の元)と、1回ごとの帳簿が付きます
確かめ直し3つのコマンドで、同じデータなら同じ数字がもう一度出ます
都合の悪い数字負けた年も、審査でNOになる場面も、審査を省いた場合も、同じ表に置いています
かかる時間読む時間と、口座を測る日数(デモと実口座で各5営業日以上)
 

規則も、数字の元も、都合の悪い数字も、先に全部渡します。書いてあることの確かめ直しが、買った人の手の中で完結する形にしてあります。

狙う場面も、時刻の決め方も、先に全部書いてあります。あとから選び直す余地を、規則の側で閉じてあります。
 
PART 3
何を狙うか ── 仲値(9:55)の偏り
SECTION 15言葉の説明
仲値とゴトー日
 

仲値は、各銀行が午前9時55分ごろの相場を参考に決める、対顧客の基準レートです。ゴトー日は5・10・15・20・25・30日で、休みの日に当たる場合は前の営業日に繰り上がります。本書は、ゴトー日と月末営業日を合わせて「対象日」と呼びます。

SECTION 161999年〜2013年
公開論文が報告していること
 

公開論文(1999年〜2013年のインターバンクのティックデータ)は、5・10日と月末に、仲値の直前に円安方向へ動き、直後に戻る「こぶ型」の偏りを報告しています。大きさは仲値前の5分で平均1.8bp(100円なら約1.8銭)。原因として挙げられているのは、輸入企業の決済に向けたドル買いが仲値に集中し、注文の偏りが予測できることです。

SECTION 172003年〜2026年・1分足
こちらで、数え直しました
 

平均の道のり(中値・9:00=0。対象日1,690日と通常日3,773日)

米ドル/円の1分足で、対象日1,690日(ゴトー日1,574日・月末269日。重なる日あり)と通常日3,773日を数え直しました。9時00分の中値(BidとAskの真ん中)を0として並べたのが上の図です。

平均(銭)SEt勝率n通常日の平均差(対象−通常)差のt
9:00→9:552.00.414.857%16901.10.91.9
9:30→9:551.80.266.960%16901.10.72.1
9:45→9:551.10.205.658%16900.90.21.0
9:50→9:551.20.177.059%16900.70.52.6
9:55→10:052.20.1911.564%16900.81.46.4
9:55→10:102.50.2211.463%16900.91.66.3
9:55→10:203.00.2810.863%16901.11.95.9
9:55→10:302.80.319.163%16901.01.85.1
「t」は平均をその標準誤差で割った値です。目安として2を超えれば、偶然で出る大きさとは考えにくい水準です。9:55より後の窓は、下げを正にそろえています(脚Bの向き)。
SECTION 18都合の悪い数字も出します
通常日にも、動きはあります
 

表の「通常日の平均」の列のとおり、通常日にも同じ向きの動きがあります。対象日に限る根拠は「差のt」です。脚Bの窓(9:55→10:10)は差1.6銭・差のt 6.3で、対象日に特有の分が大きい窓です。脚Aの窓(9:30→9:55)は差0.7銭・差のt 2.1で、目安の線の近くです。

SECTION 19対象日の中の差
曜日でも、差が出ます
 
金曜のn
9:30→9:551.11.10.82.42.4698
9:55→10:101.91.93.12.52.7698
対象日を曜日で分けた平均です。ゴトー日が休みのときは前の営業日へ繰り上がるので、金曜に寄ります。

ゴトー日が休みの日に当たると前の営業日へ繰り上がるので、対象日は金曜に寄ります。本書の規則は、対象日をすべて同じ扱いで回します。曜日で絞る余地は、読者の側に残してあります。

SECTION 2024年分
年ごとに見ると
 

採用した2本の脚の、年ごとの平均±SE(対象日)
前半 平均tn後半 平均tn
9:30→9:551.85.38451.84.5845
9:55→10:102.17.98452.98.3845
前半は2003/05/09〜2014/12/10、後半は2014/12/15〜2026/08/31。

年ごとの平均は揺れます。前半と後半に切っても、採用した2本の脚はどちらの半分でもtが2を超えました。

SECTION 21後出しを避ける
時刻は、先に決めた選び方で決めました
 

候補は、脚A 9:30・9:45を含む3つ、脚B 10:10を含む3つの、合わせて6つです。データの前半(2003/05/09〜2014/12/10)でtが最大の候補を選び、その候補のtが前半と後半(2014/12/15〜2026/08/31)の両方で2を超えたときだけ採用しました。

候補前半 平均t後半 平均t
脚A 9:002.03.61.93.2
脚A 9:30 ← 採用1.85.31.84.5
脚A 9:451.04.21.23.9
脚B 10:10 ← 採用2.17.92.98.3
脚B 10:202.47.13.58.2
脚B 10:302.65.83.17.1
前半でtが最大の候補を選び、その候補のtが前半と後半の両方で2を超えたときだけ採用しました。

この選び方で、脚A 9:30、脚B 10:10 に決まりました。時刻は、この選び方で一度だけ決めました。

良い場面だけを見せる形を避けるため、コストの場面を並べて、悪い側も同じ大きさで出します。
 
PART 4
コストが期待値を決める
SECTION 22偏り − コスト
1回の純益の期待値は、引き算です
 

1回の純益の期待値は、中値の期待値 − 往復コストです。往復コストは、スプレッド(入りと出の半分ずつ)+手数料(往復分)+滑り(入りと出の合計)です。

偏りの大きさは1回あたり数銭。往復コストも数銭です。桁が同じなので、期待値が残るかどうかは口座で決まります。

SECTION 23ここから下だけで回す
線 ── 口座審査の閾値
 

コストが期待値を決める(中値の期待値 − 往復コスト)
往復コスト(銭)脚A:過去データ上の平均 − 往復コスト(銭)脚B:同(銭)
0.01.82.5
0.21.62.3
0.41.42.1
0.61.21.9
0.81.01.7
1.00.81.5
1.20.61.3
1.50.31.0
2.0−0.20.5
2003年〜2026年の平均から往復コストを引いた計算値です。過去の平均を、コストの違いごとに並べた表として読んでください。線は 脚A 1.28銭/脚B 2.06銭(中値の平均 − 2×SE)。

往復コストが「中値の期待値(小数1桁) − 2×SE(小数2桁)」以下の口座だけで回します。SEの2倍を引くのは、期待値の見積もりの揺れのぶん、余裕を持たせるためです。

SECTION 24同梱のEA
測る道具
 

同梱のEAを米ドル/円のチャートに付けると、9:20〜10:35のスプレッドを毎秒記録し、決めた時刻(9:30,9:55,10:10)に0.01ロットの往復を1回ずつ行い、送った時の価格・約定価格・滑り・遅延・戻り値・手数料を記録します。

まずデモ口座で5営業日、そのあと実口座で5営業日以上(対象日を2日以上含める)。1日の往復の回数と、1日の損失の上限は、入力で決めます。

SECTION 25脚ごとにGO/NO
判定は、道具が出します
 

記録のCSVを同梱の判定の道具に渡すと、口座の合否と、脚ごとのGO/NOと理由が出ます。合格の線は、約定拒否とリクオートが5%以下、滑りの平均が買い・売りとも0.3銭以下で買いと売りの差が0.3銭以下、遅延の90%点が1000ms以下、往復コストが上の線以下。

 
回すのは、GOの脚だけです。

口座が線の外にある場合に本書が渡すのは、その口座の数字と、線からどれだけ離れているかです。

同梱の判定の道具は、読者のパソコンの中だけで動きます。口座の数字も、判定の結果も、読者の手元にとどまります。

業者の側から口座の約定を見ていた人間の見方を、そのまま機械で回せる規則の形にしました。
 
PART 5
規則と、場面別の成績
SECTION 26実行を勧める表とは別のものです
検算に用いた条件(機械的に回す手順)
 
項目規則
銘柄米ドル/円(USDJPY)
対象日ゴトー日(5・10・15・20・25・30日。休みなら前の営業日)と、月末営業日。東京の営業日だけ
脚A日本時間 9:30 に成行で買う(Ask)→ 9:55 に成行で手仕舞う(Bid)
脚B日本時間 9:55 に成行で売る(Bid)→ 10:10 に成行で手仕舞う(Ask)
損切り建てた価格から 45銭 逆行したら手仕舞う(緊急用。時間の手仕舞いが基本)
見送り入りの時点のスプレッドが 1.0銭 を超えたら、その脚は見送る
建玉1回の危険を口座資金の5%に固定する式(本書3章)。0.01ロット単位で切り捨て
 

この表は、2003年〜2026年の過去データを数え直したときに置いた条件です。1回の危険5%という割合も、実際に回すかどうかも、取引をする方がご自分の資金で決めるものです。

対象日は1か月に6〜7日、取引は1日2回、1回の持ち時間は15〜25分です。

SECTION 27手で回す場合
検算での1日の流れ
 

対象日は1か月に6〜7日です。1日の作業は、9:30から10:10までのあいだに、スプレッドを見て、式どおりの量で建て、決めた時刻に手仕舞い、帳簿に書く、の4つです。時刻と式は本書3章にあります。口座を測る期間は、同梱のEAが9:20〜10:35を記録するので、その分だけ長くなります。

SECTION 28最大逆行の分布
損切り幅の根拠
 

窓の中で、建てた価格からいちばん逆行した幅(最大逆行)の分布です。脚A(9:30→9:55)は、中央値 −5.3銭、95%点 −22.3銭、99%点 −43.8銭、最悪 −76.0銭。脚B(9:55→10:10)は、中央値 −4.2銭、95%点 −16.5銭、99%点 −28.5銭、最悪 −66.5銭。

損切り幅 45銭 は、採用した脚の99%点の悪いほうを5銭単位に切り上げた値(最低10銭)です。損切りは、想定の外の値動きから資金を守る枠であって、期待値を作る仕組みとは別のものです。

SECTION 29口座で決まる
同じ規則を、コストの場面を変えて回しました
 
場面中身往復コスト(銭)審査 脚A審査 脚B取引数見送り1回平均±SE(銭)勝率年率(%)最大DD(%)
国内店頭型データのスプレッド・手数料0・滑り0.31.36NOGO12694211.21±0.2354%7.314.7
ECN型データのスプレッド+手数料1.01.96NOGO12694210.61±0.2350%3.524.7
合格型0.2固定・滑り0.3・手数料00.80GOGO338001.30±0.1756%22.121.7
劣化口座0.2固定・不利な滑り0.5・9:55拒否10%1.20NONO
固定型(参考・机上の条件)スプレッド0.2固定・手数料0・滑り00.20GOGO338001.89±0.1760%34.421.3
コスト0(参考・机上の条件)参考・中値で約定0.00GOGO27496312.03±0.1861%29.613.8
初期資金1,000,000円、1回の危険5%、損切り45銭、複利。審査は②(滑りの対称・拒否)と③(往復コストと線)。①(約款)は口座ごとの確認事項です。「参考・机上の条件」の2つは、スプレッドをデータのいちばん狭い年より狭く置いた場面と、コストを0に置いた場面です。口座として実在しうるのは上の4行です。いちばん上の国内店頭型は、データのスプレッドをそのまま当て、手数料0・滑り0.3銭(入りと出それぞれ)を置いた場面です。国内店頭型とECN型の取引は脚Bだけです(脚Aが審査NOのため)。年率は複利の計算値で、資金が増えるほど建玉は大きくなります。この経路の終点は初期資金の数十倍から数百倍にのぼり、そこに至る前に注文の上限と流動性の壁に当たります。

ECN型はデータのスプレッドに手数料1.0銭と、入りと出それぞれの滑り0.1銭を足した場面、固定型はスプレッド0.2銭固定で手数料と滑りが0の場面、劣化口座はスプレッド0.2銭固定でも、入りと出それぞれに不利な滑り0.5銭と9:55の約定拒否10%がある場面です。劣化口座は②の線の外にある場面なので、審査ではNOです。合格型はスプレッド0.2銭固定に、②の線ぎりぎりの滑り0.3銭(入りと出それぞれ)を置いた場面で、審査に通る口座の目安です。

審査を省いて回した場合は、劣化口座で年率12.7%・最大DD23.5%、ECN型で年率2.1%・最大DD38.5%(1回あたり0.21±0.18銭、勝率49%)でした。本書全体でいちばん悪い最大DDは、このECN型の38.5%です。

ECN型は、審査を省くと1回あたりの平均が0.21±0.18銭で、SEの2倍の幅の中にあります。回す口座を測るのは、1回あたりに残る分が口座のコストと約定で決まるからです。

見送りの列は、入りの時点のスプレッドが1.0銭を超えて見送った回数です。固定型と合格型はスプレッドを0.2銭に置いた場面なので見送りは0で、取引数は3380回になります。ECN型とコスト0はデータのスプレッドを使うので、広かった日が見送りになり、取引数はそれぞれ1269回・2749回に減ります。コスト0の年率29.6%が固定型の34.4%を下回るのは、コスト0がデータのスプレッドを使うため、広かった日の631回が見送りになるからです。見送った回に含まれていた損益の分だけ、結果が変わります。

コストの場面を変えるだけで、同じ規則の成績がこれだけ変わります。これが、口座を先に測る理由です。

SECTION 30年ごとの成績
24年、全部出します
 
国内店頭型:取引数年率(%)合格型:取引数年率(%)固定型(参考):取引数年率(%)9:55のスプレッド(銭)
20033−0.898−9.998−3.81.42
200430.21429.414220.31.39
20051−0.714848.114863.51.41
200631.915255.415271.91.44
2007303.21448.214419.11.33
200847−3.214637.114650.71.27
20095214.513610.413620.71.06
2010604.614230.114243.00.83
20114911.014635.914649.70.94
201274−5.1154−2.31548.30.75
201368−0.815213.115225.00.66
201466−0.91361.513611.10.43
201570−0.4146−2.51467.40.50
20166619.213875.913892.70.44
20177518.815242.215257.40.31
2018737.314817.714829.90.39
2019735.214613.614625.20.26
2020711.014217.114228.70.29
2021717.81428.814219.60.30
20226514.414230.914243.80.60
20237223.614815.314827.00.60
20246327.814473.914491.20.76
20256734.414245.214259.50.59
202647−0.794−9.994−4.00.39
最初と最後の年は部分年です(データは2003/05/08から2026/08/31まで)。右端は、その年の対象日の9:55のスプレッドの平均です。固定型の0.2銭は、データのスプレッドがいちばん狭い年(2019年の0.26銭)より狭い値で、手数料と滑りも0に置いています。固定型の成績は、どの年でも、その分だけ良く出ています。

負けた年も、同じ表に置きます。年ごとの数字は揺れます。

SECTION 31対数目盛
資産の倍率
 
場面別の資産の倍率(GOの脚だけ・1回の危険5%・損切り45銭)

縦は対数目盛です。年率は複利の計算値で、資金が増えるほど建玉は大きくなり、注文の上限や流動性の壁に当たります。年率と最大DDは、建玉の式(1回の危険5%・損切り45銭)に比例します。

SECTION 32大きい設定です
1回の危険5%の意味
 
 
損切りが10回続くと、資金は40.1%減ります。

最悪の1回(−46.5銭=資金の5.2%)を当てると、10回で41.2%です。過去データでの最大DDは、実在しうる場面のうち、合格型21.7%・ECN型24.7%。検算での最大レバレッジは18.0倍で、国内の個人口座の上限25倍(証拠金4%)の内側です。このとき必要な証拠金は、口座資金の72%ほどになります。

証拠金に72%を使う設定なので、証拠金維持率の余裕は小さくなります。1回の危険5%のままでは、想定の外の値動きで強制決済に当たる可能性があります。

建玉の式の5%を小さくするかどうかは、読者が自分の資金で決めることです。年率と最大DDは、その割合におよそ比例します。1回の危険を2%にすれば、年率も最大DDも、およそ5分の2になります。金額は、ご自分の資金に当てはめて計算できます。

 
この商品の立てかた
 規則は、全部書きます。
 数字の元は、全部渡します。
 都合の悪い数字も、先に出します。
 確かめる道具まで、同じ袋に入れます。

買ったあとに「ここから先は有料です」と続く形を避けました。手法書・帳簿・正典・検算の道具・口座を測るEAを、はじめから同じzipに入れて渡します。

1回ごとの記録も、数字の元も、検算の道具も、口座を測る道具も、同じ袋に入れています。
 
PART 6
お渡しするもの ── 全部、先に出します
SECTION 3326点
同梱するもの
 
お渡しするもの(26点)
種類点数中身
本体1点手法書(PDF)。規則・根拠・限界・検算の手順まで、全部
手引き1点同梱の読み方と、検算を回す順番
4点手法書に載せた図(元の解像度)
帳簿8点1回ごとの記録(建てたものと、見送ったもの)。場面ごとに、審査を当てたものと、省いたもの
道具7点検算の道具(Python)。取り込み・計測・成績・図・口座の判定
正典3点手法書のすべての数字の元と、取り込んだ1分足の指紋(sha256)
MT52点口座を測るEAと、1分足を書き出すEA
合わせて26点・3.9MiB。zipで1.8MiBです。帳簿は、中身が同じものを1点にまとめ、取引が0件のものは省いてあります(固定型/審査を省いた:固定型/審査あり と同じ中身のため1点にまとめました/劣化口座/審査あり:取引が0件のため省きました/合格型/審査を省いた:合格型/審査あり と同じ中身のため1点にまとめました/コスト0/審査を省いた:コスト0/審査あり と同じ中身のため1点にまとめました)。

手法の解説だけでなく、その数字を出した道具と、出た数字そのものを同じ袋に入れています。書いてあることの確かめ直しが、買った人の手の中で完結する形にするためです。

SECTION 34ファイル一覧
zipを開いたときの中身
 
ファイル種類大きさ
ディーリングデスクスキャルピング.pdf本体1,500KB
README.md手引き6KB
fig/fig1_道のり.png109KB
fig/fig2_年ごと.png56KB
fig/fig3_コスト.png84KB
fig/fig4_資産曲線.png123KB
ledger/1_ECN型_審査あり.csv帳簿1,690行
ledger/1_ECN型_審査を省いた.csv帳簿3,380行
ledger/2_固定型_審査あり.csv帳簿3,380行
ledger/3_劣化口座_審査を省いた.csv帳簿3,380行
ledger/4_合格型_審査あり.csv帳簿3,380行
ledger/5_コスト0_審査あり.csv帳簿3,380行
ledger/6_国内店頭型_審査あり.csv帳簿1,690行
ledger/6_国内店頭型_審査を省いた.csv帳簿3,380行
tools/nakane_ticks_to_m1.py道具134行
tools/nakane_load.py道具123行
tools/nakane_calendar.py道具64行
tools/nakane_measure.py道具247行
tools/nakane_backtest.py道具246行
tools/nakane_report.py道具200行
tools/nakane_probe_report.py道具176行
canon/nakane_canon.json正典70KB
canon/nakane_backtest.json正典46KB
canon/m1_sha256.txt正典1KB
mt5/NakaneExportM1.mq5MT597行
mt5/NakaneExecProbe.mq5MT5259行
配布するzipを開いたときの中身です。この表は、そのzipから機械で作っています。
SECTION 35同じ数字が出ます
検算の手順(3つのコマンド)
 
 公開のティックデータを取り込み、1分足を作る(取り込みは同梱の道具が行います)
 1分足から、偏りを測る → 正典(この手法書の数字の元)
 同じ1分足で、規則どおりに回す → 帳簿と、場面別の成績

要るのは Python 3 と、元データを取り込むためのネット接続です。同じデータなら、同じ数字がもう一度出ます。

SECTION 36後出しを避ける
時刻の選び方も、先に決めてあります
 
 候補は6つ。データの前半でtが最大のものを選び、前半と後半の両方でtが2を超えた脚だけ採用しました。
 採用しなかった候補も、同じ表に載せています。
 審査でNOになる場面の成績も、同じ表に置いています。
SECTION 3711語
専門の言葉は、ここで説明します
 
 仲値:各銀行が午前9時55分ごろの相場を参考に決める、対顧客の基準レート
 ゴトー日:5・10・15・20・25・30日。休みなら前の営業日に繰り上がる。本書は月末営業日と合わせて「対象日」と呼ぶ
 中値:BidとAskの真ん中。コストを抜いた値動きを見るときに使う
 スプレッド:BidとAskの差。入りと出で半分ずつ負担する
 滑り:送った時の価格と、約定した価格の差。正を不利の向きにそろえて測る
 約定拒否・リクオート:注文が約定の前に戻ってくること。回数の割合で測る
 SE(標準誤差):平均の揺れの幅。平均をSEで割った値が「t」
 t:目安として2を超えれば、偶然で出る大きさとは考えにくい水準
 期待値:ここでは過去データの平均のこと。過去の平均を指す言葉として使っています
 最大DD:資産がいちばん落ち込んだ幅(割合)
 複利:口座資金に比例して建玉を増やすこと。資金が増えるほど建玉は大きくなる
同じデータなら、同じ数字がもう一度出ます。確かめ直しが、買った人の手の中で完結します。
 
PART 7
要るもの、向いていること
SECTION 38先に確かめられます
要るもの
 
要るもの理由・目安
MT5口座を測るEAを動かすため。口座を測る段階で使う
Python 3検算の道具を動かすため(numpy・pandas・scipy・matplotlib・jpholiday)。元データの取り込みには curl も使います(Windows 10以降とmacOSには最初から入っています)
ネット接続元データを取り込むため
測る日数デモ口座5営業日と、実口座5営業日以上(対象日を2日以上含める)
回す日の時間対象日は1か月に6〜7日。その日は9:30から10:10まで画面の前にいる時間が要る
測定の実費実口座での測定では、0.01ロットの往復が実際に発注されます(決めた時刻に1日3回まで、5営業日以上)。そのスプレッドと手数料は実費です。1日の損失の上限はEAの入力で止められます
資金建玉の式は0.01ロット単位で切り捨てる。式の結果が0.01ロット未満になる資金では0.01ロットになり、そのとき1回の危険は5%を超える
元データは公開されているものを、同梱の道具で取り込みます。
SECTION 39買う前に
向き・不向き
 
 口座の約定の質を測ってから回したい方
 書いてある数字の元まで自分で確かめたい方
 1か月に6〜7日、決まった時間帯に画面の前にいられる方
 手で回す手法を受け入れられる方
 
向いていないこと

入れておくだけで回るものをお探しの方には、向きません。測る手間を省きたい方、対象日の時間を作れない方、過去データの成績がそのまま続く前提で考えたい方にも、向きません。

都合の悪い数字も、限界も、この部で先に出します。
 
PART 8
正直に申し上げます
SECTION 40都合の悪いことを先に
先に書いておく限界
 
 このページの大きな数字は、2016年〜2025年の丸10年で数えたものです。区切りを2004年まで伸ばすと、マイナスの年は、線の内側の口座で2年、国内店頭型で6年、ECN型で7年あります。いちばん悪い年は、国内店頭型で2012年の−5.1%でした。年ごとの数字は、PART 5の表に全部載せています。
 古い年のスプレッドは、いまより広い値です。だから古い年ほど、同じ偏りから残る額が小さくなります。どちらの区切りで見るかで結論が変わるので、全部の年を表に出しています。
 2026年は年の途中までの部分年で、国内店頭型で−0.7%です。年の数には入れていません。
 1回ごとの勝率は、国内店頭型で54%です。負ける回が46%あります。裁量を閉じても、負けは残ります。
 サンプルは対象日1,690日です。年ごとの平均は揺れます。
 偏りの原因として公開論文が挙げるのは、企業の決済の集中と、それを知る参加者の行動です。参加者が増えれば偏りは小さくなる可能性があります。
 検算は1分足で行いました。約定は足の始値で置き、スプレッドは各分の最初の気配の値、滑りは場面ごとの固定値です。実際の滑りは、自分の口座で測って初めて分かります。
 元データは、第三者が公開しているティックデータから、同梱の道具で1分足にしたものです。約定価格の元になる気配は配信元のもので、あなたの口座の気配とは違います。
 取り込み先は、個人が公開の置き場に出しているリリース1本です。配布元が取り下げれば、取り込みはできなくなります。その場合でも、同梱の正典と帳簿は手元に残ります。
 同梱の正典には、こちらで作った1分足の指紋(sha256)を入れてあります。読者が作り直した1分足とこの値が一致すれば、同じ1分足です。
 口座審査の道具(EA)はMT5で動きます。回すのは、MT5で測れた口座だけです。
 建玉の式は0.01ロット単位で切り捨てます。式の結果が0.01ロット未満になる資金では0.01ロットになり、そのとき1回の危険は5%を超えます。
 成績は、規則どおりに回した場合の計算値です。裁量を足せば、良くも悪くもなります。
 損切りの滑りは、検算では場面ごとの固定値です。実際に45銭の逆指値がそのまま約定するとは限りません。滑れば1回の損は5%を超えます。
 口座を測るEAは0.01ロットで往復します。実際に回す建玉はこれより大きくなるので、測った滑りがそのまま当てはまるとは限りません。ロット数はEAの入力で変えられます。
 測定の必要日数(実口座5営業日以上・対象日2日以上)は最低限の目安です。対象日の本数が少ないほど、判定の幅は広くなります。対象日を多く集めるほど確かになります。
 年率は複利の計算値です。この経路の終点は初期資金の数十倍から数百倍にのぼり、そこに至る前に注文の上限と流動性の壁に当たります。
SECTION 41先に書きます
この商品の外にあるもの
 
 個別のご質問への回答は、行いません。会員の集まりも、相談の窓口も、ありません。
 更新の約束は、ありません。
 自動で売買する道具は、入っていません。同梱のEAの役目は、口座の約定を測ることです。
 特定の業者を勧めることも、どの業者で口座を持つかを案内することも、行いません。業者名は本文のどこにも出てきません。口座を測る手順には、MT5が使えるデモ口座と実口座が要ります。どの業者にするかは、読者がご自身で決めることです。
 
線の外の口座だったときに渡すもの

その口座で回すことは見送りになります。測った数字と、線(脚A 1.28銭/脚B 2.06銭)からどれだけ離れているかは、手元に残ります。ほかの口座を測り直すときも、同じ道具が使えます。

ディーリングデスクの内側で使っていた手法を、公開データで数え直した本です(当時の売買記録は含みません)。
 
PART 9
よくあるご質問
Q元ディーリングデスクとのことですが、当時の売買記録は見られますか。
A当時の記録や、業者の内側で見たことは、守秘のため出せません。そもそも本書の主張は、当時の記録に依存していません。根拠は公開文書と、同梱の正典・帳簿で出し直せる計算値だけです。経歴は、なぜこの見方に至ったかの説明であって、根拠ではありません。
Q国内の店頭FXの口座です。表のどの行を見ればよいですか。
Aいちばん上の国内店頭型の行です。データのスプレッドをそのまま当て、手数料0・滑り0.3銭を置いた場面で、往復コスト1.36銭、脚Aは審査NO・脚Bは審査GO、取引1269回、1回あたり1.21±0.23銭、勝率54%、年率7.3%、最大DD14.7%でした。ご自分の口座のスプレッドと滑りを同梱の道具で測れば、この行より良いか悪いかが分かります。
Qレビューがまだありません。
A出したばかりだからです。かわりに、数字の元(正典)と1回ごとの帳簿を同梱しました。書いてある数字は、同梱の道具で出し直せます。
Q3条件は、何を根拠に決めた条件ですか。
A公開の定義に合わせてあります。執行の質を測る言葉(注文を出した時点の仲値を基準に置く、成立した値との差を測る、出した数量のうち成立した数量の割合を測る)は、国際的な市場の委員会が2020年に公表した報告書で定義されているものです。同じ市場の国際的な行動規範に付いている開示の様式が尋ねている項目とも、ほぼ重なります。業者の説明資料と、自分の口座で測った数字を、同じ物差しの上に並べるためです。
Q預けたお金は、どこにありますか。
A日本の法律と内閣府令が、顧客から預かった金銭を業者の固有財産と区分して管理することを義務づけています。通貨に関わる取引については、信託会社等への金銭信託という方法が定められています。必要な額は毎日算定され、不足が生じた場合は翌日から2営業日以内に追加されます。ここは制度として全業者に共通する部分なので、3条件の外に置いてあります。
Qどの業者の口座で回せばよいですか。
A本書は特定の業者を前提にしません。3条件(約款・滑りの対称・往復コスト)を自分の口座で測り、線の内側に入った口座だけで回します。業者名は本文のどこにも出てきません。
Q脚Aと脚B、両方とも回せますか。
A脚Aの線 1.28銭 は厳しい値です。データのスプレッドをそのまま当てた場面では、脚Aは線の外に出ます。多くの方は脚Bだけを回すことになります。脚Bだけで回した場合の成績は、PART 5の表の国内店頭型の行(取引1269回・年率7.3%・最大DD14.7%)とECN型の行です。
Q元データの配布元が消えたら、検算はできなくなりますか。
A取り込みはできなくなります。同梱の正典と帳簿は手元に残るので、数字そのものは確かめられます。正典には、こちらで作った1分足の指紋(sha256)も入れてあります。
Q帳簿の行数と、表の取引数が合いません。
A帳簿には、建てた回の記録と、スプレッドが広くて見送った回の記録の両方が入っているためです。配布する帳簿は、合わせて23,660行で、うち建てたものが20,925行、見送りが2,735行です。
Q口座が線の外だったら、この商品は無駄になりますか。
Aその口座で回すことは見送りになります。測った数字と、線からどれだけ離れているかは残ります。ほかの口座を測り直すときにも、同じ道具が使えます。
Q時刻の候補は、平均がいちばん大きいものではないようです。
A選び方をデータを見る前に決めてあるからです。決めたのは「データの前半でtが最大の候補を選び、前半と後半の両方でtが2を超えたときだけ採用する」で、平均の大きさでは選んでいません。結果を見てから基準を取り替えると、後出しになります。採用しなかった候補も、PART 3の表に全部載せています。
Qプログラムは書けません。
A検算の道具は、3つのコマンドを順に打つ形にしてあります。書き換えは要りません。口座を測るEAは、チャートに付けて入力欄に時刻を入れる形です。
Q題は断定ですか。
A題はこの手法の名前です。意味はPART 1の最後に書いたとおりで、回すのは3つの条件を満たす口座だけ、ということです。
Q自動で売買してくれますか。
Aいいえ。手で回す手法です。同梱のEAの役目は、口座の約定を測ることだけです。
Q裁量は、本当にゼロですか。
A規則の入力は、暦と時計と口座の数字だけです。相場を読んで決める項目は、規則の中にありません。ただし、発注と手仕舞いは手で行うので、決めた時刻どおりに操作することは、取引をする方の作業です。操作が遅れた分は、成績に出ます。
Q規則どおりに回せば、ほぼ勝てますか。
A1回ごとの勝率は、国内店頭型の口座で54%、ECN型で50%です。負ける回のほうが、半分の少し手前まであります。年でまとめると、直近の丸10年(2016年〜2025年)は、国内店頭型で0年がマイナスでした。区切りを2004年まで伸ばすと、マイナスの年は6年になります。ECN型では、直近の丸10年のうち1年(2020年)がマイナスです。裁量ゼロが消すのは迷いであって、負けではありません。負けが残る前提で、損切りの幅と1回の大きさを決めてあります。
Qなぜ2003年〜2026年の全部ではなく、直近の丸10年を大きく出すのですか。
Aいまの口座で測って線の内側に入った人が回す形に、いちばん近いのが、直近の10年だからです。対象日の9:55のスプレッドは、2004年〜2008年の平均と、2016年〜2025年の平均で、3倍ほど違います。古い年は、その年のスプレッドのままで回した結果です。区切り方で結論が変わるので、2003年〜2026年の全部の年を、PART 5の年ごとの表にそのまま載せています。そこには、各年の9:55のスプレッドの平均も並べてあります。
Q1回の危険5%は大きすぎませんか。
A大きい設定です。過去データでの最大DDは、口座として実在しうる場面のうち、合格型21.7%・ECN型24.7%。損切りが10回続けば資金は40.1%減り、必要な証拠金は口座資金の72%ほどになります。式の割合を小さくすれば、年率も最大DDも、およそ同じ割合で小さくなります。
Q過去データの成績は、これからも同じですか。
A同じとは限りません。掲載の数値は、記載の期間・データ・条件のもとで計算した過去データ上の値で、実際に運用した記録ではありません。
Q対象日に画面の前にいられない日があります。
Aその日は見送りになります。対象日は1か月に6〜7日で、その日は9:30から10:10までの時間が要ります。
Q元データはどこのものですか。
A第三者が公開しているティックデータです。取り込みは同梱の道具が行い、こちらで再配布はしていません。
Q質問に答えてもらえますか。
A個別のご質問への回答は行いません。そのぶん、規則も、数字の元も、都合の悪い数字も、先に全部出しています。
Q返金はできますか。
A販売先の規約に従います。ご購入前に確かめられるように、目次・同梱物の一覧・限界を、このページに出しました。
Q更新はありますか。
A更新の約束はありません。お渡しするのは、いまの中身です。
Q転載や再配布はできますか。
Aできません。買った方がご自分の口座で使う範囲までです。
買う前に、中身の見出しを全部お見せします。
 
PART 10
手法書の目次を、全部出します
SECTION 42PDF 14ページ
目次(全項目)
 
0. 要旨(3行)
1. この手法の出どころと、この手法書の約束
2. 何を狙うか ── 仲値の偏り
2-1 仲値とゴトー日
2-2 こちらの実測(2003年〜2026年・米ドル/円・1分足)
2-3 安定しているか
3. 規則(機械的に回す手順)
3-1 対象日と時刻
3-2 損切り幅の根拠
3-3 1日の流れ(対象日)
3-4 規則の定数と、その理由
4. コストが期待値を決める
5. 口座審査 ── 「A-book口座」の3条件
6. 場面別の成績(規則どおりに回した場合)
7. 先に書いておく限界
8. 検算の手順(3つのコマンド)
9. 免責

見出しの数は、章が10本、節が7本です。この一覧は、手法書の実物から機械で作っています。

 
ご購入前の確認事項
7項目
 本商品は電子書籍(PDF)と道具一式です。投資助言でも税務上の助言でもありません。
 掲載の数値は、記載の期間・データ・条件のもとで計算した過去データ上の値です。実際に運用した記録ではありません。
 口座を測るEAはMT5の上で動きます。検算の道具は Python 3 が要ります。
 対象日は1か月に6〜7日で、その時間帯に画面の前にいる時間が要ります。
 個別のご質問への回答、会員の集まり、更新の約束は、ありません。
 転載・再配布・転売はできません。
 為替の取引には、預けた資金を超える損失が生じる可能性があります。
SECTION 43測ってから決める
最後に
 

同じ条件でも、口座のコストと約定で成績は変わります。だから、先に口座を測ります。

判定の道具は、測った口座の数字が本書の線の内側かどうかを表示します。線の外の口座では、過去データ上の平均から往復コストを引いた分が残りにくくなります。実際に回すかどうかは、取引をする方がご自身で判断することです。

 
この商品は、ひとことで言うと
 デスクの内側で使っていた手法です。
 2003年〜2026年を、1分足で数え直しました。
 1回ごとの記録を、全部渡します。
 測ってから回すか決める、その道具ごとです。

ここまでで足りると思われたなら、それがこの商品の中身です。足りないと思われたなら、上の目次と、よくあるご質問に、残りが全部書いてあります。

 
※本書の著者・販売者は、金融商品取引業者ではありません。本書は投資助言でも税務上の助言でもありません。特定の銘柄・時期・数量の売買を勧めるものではありません。
※本書の数値は、記載の期間・データ・条件のもとで計算した過去データ上の値です。
 実際に運用した記録ではなく、将来の結果を示すものでも、約束するものでもありません。
※為替の取引には、預けた資金を超える損失が生じる可能性があります。取引の判断と結果は、すべて取引をする方ご自身のものです。
※本書に書いた業者に関する記述は、公開文書の引用・要約であり、特定の業者を指すものではありません。
※個別のご質問には回答しません。会員の集まり・相談の窓口・更新の約束は、ありません。
※本書の無断複製・転載・再配布を禁じます。

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