[アミダ式:ボリュームプロファイルで市場を制す] レッスン12:強い高値・安値と弱い高値・安値 - 市場行動を読み解く鍵
レッスン11では、デイリーおよびウィークリーの高値・安値に基づくトレード戦略を学び、市場心理における高値・安値ゾーンの重要性を理解しました。
これらのゾーンは単なる価格ポイントではなく、買い手と売り手の攻防や期待、意思決定が表れる場所です。
本日はその延長として、各高値・安値の「質」を評価する重要な要素に焦点を当てます。
それが「強い高値・安値」と「弱い高値・安値」です。
これは真のサポート・レジスタンスを見極める核心的な指標となります。
✅ 強い高値・安値とは?
強い高値や安値とは、市場が価格を強く拒絶した明確なサインがあるポイントを指します。
具体的には、以下の特徴を伴います:
ロウソク足の長いヒゲ(ロングテイル)
価格の急激かつ迅速な方向転換
そのゾーンからのアグレッシブなプッシュ(強い押し返し)
重要なのは、ピンバーやエングルフィングなど特定のローソク足パターンではなく、価格拒絶の強さと決意です。
こうした強い高値・安値は、大口プレイヤーの存在を示し、彼らがポジションを守り、攻勢をかけている証拠となります。
⚠️ 弱い高値・安値とは?
一方で、弱い高値・安値は形成が緩慢で、決定力に欠けるポイントです。特徴として:
多数の小さなローソク足が同じゾーンで揉み合う
明確な強いプッシュや深いテストが見られない
強い買いまたは売り圧力が確認できない
これらのゾーンは大口プレイヤーに守られておらず、価格は簡単に突破や再テストを受けやすい傾向があります。
🎯 トレードへの応用
強い高値・安値は信頼性の高いサポート・レジスタンスとして機能し、エントリーや利確ポイントに最適です。
弱い高値・安値は突破されやすく、逆張りの根拠やエントリーポイントとしては不適切です。
例:
買いポジション保有中に強い高値が近づいてきたら、利益確保のため早めに決済する判断が有効。
弱い高値に接近している場合は、早期決済を控え、価格がそのゾーンを突破して新高値をつける可能性を見極める。
また、トレードゾーン設定時に:
売りゾーン上部に弱い高値があれば、価格はそのテストへ引き寄せられやすい。
買いゾーン下部に弱い安値があれば、価格はそこを試すために押し下げられやすく、買いポジションにリスクとなる。
強弱を見極めることで、値動きの罠を回避し、重要トレードの勝率を上げることができます。
総括
強い高値・安値と弱い高値・安値の違いを理解することは、市場行動を深く読み解く上で重要な一歩です。
これはサポート・レジスタンスの本質的な強さを評価し、より勝率の高いトレード判断へとつながります。
次回予告
次回レッスン13では、「失敗したオークション(Failed Auction)」という非常に興味深く実践的な概念を掘り下げます。
これは市場の“欠陥”であり、磁石のように価格を引きつけ、利益目標の拡大やフェイクブレイクの回避に役立つ重要なポイントです。
どうぞご期待ください。
必要に応じて調整いたしますので、ご遠慮なくお知らせください。
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