[アミダ式:ボリュームプロファイルで市場を制す] レッスン11:前日・前週の高値安値を活用したブレイクアウト戦略
前回のレッスンでは、「デイリーオープン戦略」をご紹介し、1日の始まりの価格を起点としたサポート・レジスタンスの見極め方について学びました。
今回はさらに一歩進めて、前日または前週の高値・安値(High & Low)を活用したトレード戦略をご紹介します。
1. なぜ前日の高値・安値が重要なのか?
過去の高値や安値は、次のような市場参加者の心理が反映された水準です:
高値(High):買い手が積極的に買い進んだが、それ以上買えずに失速したポイント
安値(Low):売り手が一時的に市場を支配したが、下落の勢いが止まったポイント
これらのレベルは、多くのトレーダーに強く記憶されるため、価格が再び接近したときに強い注目を集め、サポートやレジスタンスとして機能しやすくなります。
2. 私が使う「ブレイク&リターン」アプローチ
この戦略では、従来の「前日の高値=売り」「安値=買い」の逆張り手法は使いません。
その理由は、「フェイクブレイク(ダマシ)」に巻き込まれるリスクが高いからです。
私の手順は以下の通りです:
前日の高値または安値がブレイクされるのを確認
その後、1〜3本のローソク足(30分足)で価格がブレイク方向にしっかり定着しているかを確認
ブレイクされた高値/安値が、それぞれ新たなサポート/レジスタンスとして機能することを確認
価格が再びその水準に戻ってきたら、トレンド方向と同じ方向でエントリー
3. 実際のエントリーシナリオ
買いのシナリオ(ロングエントリー):
→ 前日の高値を上抜け
→ 価格が上で定着(1〜3本の30分足)
→ 高値が新たなサポートとなったことを確認
→ 価格が戻ってきたときに買いエントリー
売りのシナリオ(ショートエントリー):
→ 前日の安値を下抜け
→ 価格が下で定着(1〜3本の30分足)
→ 安値が新たなレジスタンスに変わったことを確認
→ 価格が戻ってきたときに売りエントリー
4. 週足でも応用可能
この考え方は、前日の高値・安値だけでなく、前週の高値・安値にもそのまま応用可能です。
週足のブレイクは、より大きなトレンドの転換点になることが多く、スイングトレードなどでも非常に有効です。
✅ まとめ
「前日の高値・安値」を基準とした戦略は、シンプルながらも非常に強力なブレイクアウト型のトレードアプローチです。
ただし、しっかりとしたブレイク確認と押し戻りのエントリーポイントの見極めが重要です。
次回のレッスンでは、強い高値・安値と弱い高値・安値 を紹介していきます。
よろしいですか?