[アミダ式:ボリュームプロファイルで市場を制す] レッスン9:セッションオープン戦略|一日の始まりに潜むチャンスを見抜く
前回は、AB = CDパターンという、相場の波と市場心理に基づいた戦略をご紹介しました。
今回は、視点を変えて、「一日の始まり」に注目する戦略、
つまりセッションオープン戦略を取り上げます。
この戦略は、一見すると単純に見えるかもしれませんが、
相場の方向性やその日の全体的なムードを早期に見極めるための、非常に有効な手がかりを提供してくれます。
1. セッションとは?
FX市場には主に以下の3つの主要セッションが存在します:
アジアセッション(東京市場)24.00時(GMT)の取引開始 9:00時(GMT)に終了
ヨーロッパセッション(ロンドン市場)8.00時(GMT)の取引開始 16.00時(GMT)に終了
アメリカセッション(ニューヨーク市場)13.00時(GMT)の取引開始 22.00時(GMT)に終了
それぞれのセッションは、対応する地域の主要金融市場が開く時間帯で区切られ、その時間に最も多くの出来高が集中します。
2. なぜセッションのオープンが重要なのか?
セッションのオープン地点は、トレーダーにとって以下のような意味を持ちます:
相場の方向性がここから始まる
多くの注文が一気に入るため、市場心理が大きく反映されやすい
短期的なサポート・レジスタンスになりやすい
3. セッションオープンを活かしたトレード手法
✅ 基本的な考え方:
セッションが始まり、最初に価格が上昇した場合 → オープン地点はサポートとして機能
セッション開始後、価格が下降した場合 → オープン地点はレジスタンスとして機能
このように、オープン直後の方向性と価格の反応を見ることで、短期的な売買ポイントを見極めることが可能です。
4. 実例で見るセッションオープンの反応
以下のチャートは、EUR/USDの15分足におけるニューヨーク市場オープン(NY Open)の例です:
オープン後、価格は一旦上昇したものの、その後急落
その結果、オープン地点がサポートとして意識され
価格が戻ってきたタイミングで再度下落する反応を確認できました
このように、オープン直後の値動きとその後の戻りを観察することで、反発ポイントを見極めたトレードが可能になります。
5. この戦略をどのように活用すべきか?
セッションオープン戦略は、それ単体でも使うことができますが、私自身はあくまでメイン戦略の補助材料(確認要素)として活用しています。
特定の価格帯において、セッションオープンや他の戦略(Volume Profile、Price Action等)が複数一致する場合、信頼性は非常に高くなります。
次回のレッスンでは、セッションの枠をさらに広げ、「デイリーオープン戦略(Daily Open Strategy)」を取り上げます。
一日のスタート地点をどう見極め、どのようにトレードに活かすのか、
その具体的な活用法を、事例とともに解説します。
お楽しみに!
Is it OK?