仮想通貨相場分析【1月13日】
暗号資産市場動向レポート:政治的不透明感と法整備の進展
2026年1月12日(月)、ビットコインをはじめとする暗号資産市場は、ワシントンにおける政治的混乱の高まりと、米国の今後の金融政策をめぐる不確実性を背景に、全体として横ばいの推移を見せました。
投資家がリスク資産に対して慎重な姿勢を強める中、金(ゴールド)や銀(シルバー)といった伝統的な「安全資産」には資金が流入し、価格が急騰するという対照的な動きが見られた一日となりました。
現時点において、ビットコイン(BTC)の価格は9万2,000ドル付近で取引されています。本日の騰落率はプラス1.1%前後とわずかな上昇を示していますが、週間ベースで見ると依然として約2.5%の下落となっており、直近の調整局面を完全には脱却できていない状況です。
暗号資産市場全体の時価総額は約3.2兆ドル規模を維持し、前日比では微増となりましたが、市場参加者の心理を映し出す「恐怖強欲指数(Fear & Greed Index)」は依然として「26」を指しており、市場には根強い「恐怖」が蔓延していることが伺えます。
ビットコインおよび市場を動かす重要ニュース
·フロリダ州における「戦略的ビットコイン準備金」法案の提出:
フロリダ州議会において、州の主要な公的資金の最大10%をビットコイン(BTC)またはビットコイン現物ETFで保有することを可能にする「戦略的ビットコイン準備金」創設法案が提出されました。これは州レベルでのビットコイン採用を加速させる動きとして、他州への波及効果も期待されています。
·MSCIによるビットコイン保有企業の指数継続:
世界的な指数算出会社であるMSCI(モルガン·スタンレー·キャピタル·インターナショナル社)は、マイクロストラテジー社をはじめとする、いわゆる「ビットコイン·トレジャリー(備蓄)」戦略を採用している企業を、自社指数から除外しない方針を決定しました。マイケル·セイラー氏が進める積極的なビットコイン購入戦略が、伝統的な投資指標の中でも一定の市民権を得たことを意味します。
·ベネズエラ政府によるビットコイン隠匿疑惑と国際情勢:
先週、米軍がベネズエラのニコラス·マドゥーロ前大統領を大統領府で拘束した際、同国が保有するビットコインの行方に注目が集まりました。ベネズエラは米国の経済制裁を回避するため、トルコやUAEを経由した金の輸出ルートを利用し、その収益をビットコインに変換していた可能性が高いと報じられています。
一部の推測では、その保有量は100万BTCに達するとも言われており、仮に米国がこれらを押収·管理することになれば、トランプ政権が進める「国家戦略ビットコイン準備金」構想を強力に裏付けるだけでなく、ドルのデジタル移行を加速させる歴史的転換点となる可能性があります。一方で、国際的な規制のあり方について激しい議論を呼ぶことは避けられません。
主要銘柄の動向とアナリストによる将来予測
イーサリアム(ETH)は本日0.5%の下落となり、約3,100ドルで推移しています。週間ベースでも2.5%の下落を記録し、ビットコイン同様に軟調な展開となっています。
しかし、こうした短期的な停滞にもかかわらず、大手金融機関スタンダード·チャータード銀行のアナリストは強気な姿勢を崩していません。
月曜朝の顧客向けレポートにおいて、ETHの長期予測を引き上げ、2030年末までに4万ドルに達するとの大胆な予測を披露しました。また、同同行はビットコインについても、同時期に50万ドルに到達するとの見通しを維持しています。
また、資産運用大手のGrayscale(グレースケール)社は、同社の「Ethereum Staking ETF(ETHE)」が、米国のETH ETPとして初めて投資家へ直接ステーキング報酬を分配する仕組みを導入したと発表しました。これに伴い、以下の通りファンド名の更新も行われています。
·旧ETHE:Grayscale ETH Staking ETF(ステーキング報酬分配型へ)
·旧ETH:Grayscale ETH Staking Mini ETF(低コストモデル)
·旧GSOL:Grayscale Solana Staking ETF
時価総額上位のアルトコインに目を向けると、多くの銘柄が小幅な下落を見せる中、ソラナ(SOL)は2.2%上昇の142ドルと逆行高を見せました。
一方、XRPは0.7%安の2.07ドル、BNBは0.3%安の約903ドル、ドージコイン(DOGE)は0.138ドル付近で小康状態を保っています。
また、プライバシー保護に特化したモネロ(XMR)が驚異的な動きを見せました。その匿名性の高さゆえに多くの中央集権型取引所から上場廃止などの措置を受けてきた経緯がありますが、2026年に入り突如として需要が急増。週末にかけて30%以上も価格が跳ね上がり、570ドルを超えて史上最高値を更新しました。時価総額は105億ドルを突破し、2018年の強気相場で記録した542ドルの壁を8年ぶりに突き破った形となります。
アルトコイン関連の規制面では、SEC(米証券取引委員会)がBitwiseの現物$LINK ETF($CLNK)のニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場を承認しました。チェーンリンク(LINK)の機関投資家向けインフラが整ったことは、オラクル分野の重要性を再認識させる出来事となりました。
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