[アミダ式:ボリュームプロファイルで市場を制す] レッスン22:Volume Setup #2 トレンド・セットアップ – トレンド内の「エリア・コントロール」を読み解く
「市場が躍動する中でも、大口資金の足跡を見つけ出し、その流れに乗り遅れるな。」
1. 知識の架け橋:レンジからトレンドへ
レッスン21では、私たちは「出来高集中セットアップ」を学びました。これは、横ばいのレンジ相場からブレイクアウトを待つ戦略でしたね。しかし、市場は常に横ばいではありません。多くの場合、価格は強力なトレンドの中で動き続けます。
では、市場が活発に動いている最中に、どうすれば大口資金の「足跡」を追いかけ、その流れに乗ってエントリーできるのでしょうか?
2. なぜトレンドの中で出来高プロファイルが重要なのか?
あなたはすでに、出来高プロファイルがレンジ相場でいかに強力なツールであるかを学びました。しかし、市場は常に横ばいに動いているわけではありません。価格が明確なトレンドを開始したとき、出来高プロファイルは引き続き、大口投資家がどこで活動しているかを示す重要な手掛かりを提供してくれます。
トレンド中の「エリア・オブ・コントロール (Area of Control - AOC)」は、大口投資家が次の動きに備えて、一時的に立ち止まり、出来高を蓄積する場所です。これらのエリアは、価格が急騰または急落した後に出現する、小さな調整や押し目(プルバックまたはリトレース)の際に形成されます。
私たちの目標は、価格がこれらの「立ち寄り場所」に戻ってくるのを待ち、トレンドの勢いに乗りながら安全に市場に参入することです。
3. トレンド内の「エリア・オブ・コントロール」を見つける3つのステップ
明確なトレンドを見つける: 価格がより高い高値と安値(上昇トレンド)またはより低い高値と安値(下降トレンド)を形成していることを確認します。
押し目/リトレース中に出来高プロファイルを適用する: トレンド中の押し目やリトレースの動きに出来高プロファイルツールを適用します。
「出来高クラスター」を見つける: 周囲の出来高と比較して、顕著に出来高が集中している「出来高クラスター」を探します。これは大口投資家がポジションを強化している場所です。厳密なPOCよりも、出来高が密集している広範なエリア(AOC)に焦点を当てます。
トレンドセットアップでの取引戦略
エントリーポイント: 価格が、先ほど特定したAOCに戻ってきたときにエントリーします。
上昇トレンドの場合: 価格がAOCに戻った時に買い指値(Buy Limit)注文を置きます。
下降トレンドの場合: 価格がAOCに戻った時に売り指値(Sell Limit)注文を置きます。
損切り (Stop Loss): 特定したAOCのすぐ外側、または直近の低出来高ノード(LVN)の下/上に設定します。
利益確定 (Take Profit): リスクリワード比率(RR)を1:1.5から1:2に設定します。この戦略の目的は、大きなトレンドの勢いに乗ることであるため、焦らずに利益が成長するのを待つことが重要です。
✅ 結論
トレンドセットアップ – トレンド内におけるエリア・コントロールは、市場の勢いに乗りながらも、スマートかつ安全に取引するための重要な戦略です。
市場が活発に動いているときに、価格をただ追いかけるのではなく、大口資金の明確な足跡(AOC)があるエリアに価格が戻るのを辛抱強く待ち、明確な確認シグナルが得られたときのみエントリーすることで、あなたの各取引の成功確率を劇的に向上させることができるでしょう。
👉 次回(レッスン23)では、 出来高を伴う異常な価格反応を基に取引する方法、「反発セットアップ – 強力な拒否 (Rejection Setup)」を探求します。
また次回のレッスンでお会いしましょう!
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