[アミダ式:ボリュームプロファイルで市場を制す] レッスン20:Flexible Volume Profile – 柔軟性がもたらす優位性
「本物の出来高を読むには、時間軸に縛られてはいけない。」
🔁 前回のおさらい
前回の記事(レッスン19)では、BプロファイルとThinプロファイルという、売り手優勢の場面や高速な値動きの中で形成されるボリュームプロファイルについて解説しました。これらは、「どこに大口がいないのか」を教えてくれる一方で、「本当に大口がいた場所はどこか?」を正確に知るには、特定の価格帯にフォーカスした分析が不可欠です。
そこで登場するのが、Flexible Volume Profile(フレキシブル・ボリュームプロファイル)です。
Flexible Volume Profileとは?
Flexible Volume Profile(以下FVP)は、従来の1日ごとのプロファイル(デイリー、ウィークリーなど)とは異なり、任意の期間や価格帯を自分で選んでボリューム分析ができるインジケーターです。
時間軸に縛られることなく、自分が注目している「ゾーン」だけをピンポイントで可視化できます。
✅ FVPのメリット
1. 注目ゾーンを的確に分析可能
→ ブレイクアウト後の押し目、レンジの中心、急変動の起点などを正確に測定できます。
2. 時間足に依存しない分析
→ ローソク足の時間軸ではなく、「価格 × 出来高」で構成される純粋なデータに基づいています。
3. プライスアクションとの相性が抜群
→ フェイキー、リバーサルバー、ストップ狩りなどと組み合わせて、判断の精度が上がります。
🛠 TradingViewでの使い方
TradingViewでは、FVPを簡単に無料で使用可能です。
🔹 TradingViewにアクセス:https://www.tradingview.com/chart/OYEnoQMo/
🔹 通貨ペアや銘柄を選択
🔹 画面上部の「インジケーター」をクリック
🔹「Fixed Range Volume Profile」を選択
🔹 マウスで範囲をドラッグして分析したいゾーンを選択
ワンポイント:
プロファイルが太っている箇所(ボリュームクラスター)は機関投資家の痕跡
薄い箇所は「流動性の低いゾーン」で、突破されやすいポイント
✅ まとめ
Flexible Volume Profileは、トレーダーが見たいところだけに集中して出来高分析ができる、非常に強力な武器です。単なる「テクニカル指標」ではなく、資金の流れ(Smart Money)の意図を読むためのレンズとも言えるでしょう。
👉 次回( レッスン 21)は、実際の戦略構築フェーズへ入ります。
最初のセットアップは「Volume Accumulation Setup(出来高蓄積パターン)」。
スマートマネーの動き出しをいち早く捉えるための実戦的な視点をお届けします。
次回をお楽しみに!
Is it OK?