メンタルの要素『自信』と『過信』マネジメントするには?〜『自信』は時にはガソリンにもなるし時には落とし穴にもなります〜
天元メンタルマネジメント.05
メンタルマネジメントはトレードに直接影響をするメンタルを多角的にマネジメントする事で損小利大実現に必要不可欠なマネジメントです。
ひとえにメンタルと言っても漠然としてますが今回は『自信』と『過信』をどうマネジメントしていくかをピックアップしていきたいと思います。
◯トレードで自信を持ってやる事は大事
⚫︎自信がないとエントリーも出来ない
→例えエントリーしてもすぐ利確したくなるもの
⚫︎チャートが広くすっきり見えてる感覚がある時は自信がある状態
→この様な時にエントリーして利益確定出来れば自信がついて成長出来ると思います
⚫︎『FXで利益を出している自分』に自信を持つ事は勘違いです
→環境認識が上手く出来ている事、即ち『自分の環境認識スキル』に自信を持つ事はレベルアップに必要な事です
重要なのはどこに自信をもっているかです
◯過信が引き起こすドカンからどこに過信してるかを読み解く事が大事
⚫︎含み損を保有した時間が長くなった上のドカン
→根拠が崩れてるのにいつか戻ってくるだろうという根拠のない自信
⚫︎サポレジや高安値、フィボやピボットと色々な抵抗帯でのハイレバトレードをしたらドカンになった
→環境認識して抑えてるポイントは間違っていないです。
しかしこのポイントでこうなるだろうという『自分なりの予測』に自信をもつとドカンを引き起こします。
あくまでも抵抗帯の概念は守りましょう。
ここが環境認識の脳と裁量判断の脳の違いです。
※抵抗帯の概念
値動きの反発、反落、反転が起こり得るポイント。
この様な抵抗帯には買いも売りも集まるので勝負が決して反転せずに順行へ再度方向性が出た場合大きく伸びます。
例)上昇してて数回反転し抵抗帯となっているレジスタンスラインの高値に到達し高値更新したらレジスタンスライン突破でブレイクしていく事が多いです
⚫︎資金管理を徹底した上でナンピンをしてたら無限ナンピンの様になり結果ドカンに繋がった
→大相場になった場合や長期足でのテクニカル反転状況、ファンダメンタルズでの政策転換等々大事故に繋がる事もあり得るのが資金管理してるから大丈夫という過信です。
これがまかり通るならヘッジファンド等の大口は負け知らずです。
やはり大口でも大損する時は大相場です。
しかし大相場は大相場になってから分かることなので損切も重要です。
⚫︎東京、欧州で爆益出したのにNYで利益どころか全損
→勝ちが自信を生み出し連勝が過信に繋がるパターンです。
市場の開場、閉場や経済指標、材料による相場の転換には対処しづらいです。
市場の開場、閉場に合わせてリセットする工夫が大事です。
東京で利益出たから今日は終了とか欧州前場やったら後場はやらない等。
月の目標を決めておくと恐らく連勝中にトレードをやらない制御の精神も自然とつくかと思います。
⚫︎絶好の反転と判断!天底エントリーのハイレバでドカン
→資金管理した上でゼロカットありきならそれはメンタルに来ませんがメンタルにきたのなら『頭と尻尾はくれてやれ』です。
転換をテクニカル分析して転換確認してからメンタルに来ないポジション取りをする方が良いです。
ゼロカットに免疫がないならハイレバトレードは封印する事です。
ゼロカットは国内にはない海Oならではの効率的な損切と解釈してるので考え方次第です。
⚫︎トレード手法確立や資金管理が機能しだした時に起きる過信によるドカン
→相場は予想を超えてきます。
日足レベルのレンジで見立てていたものが逆抜けブレイクとなると手法も資金管理もメンタルの前には脆いものです。
時間効率が悪いからという大義名分を掲げてでも損切りして早くリスタートする方がせっかく作り上げた手法や資金管理を自ら壊してしまいます。
元々が相場の見立てが間違っただけなのに手法や資金管理に過信し過ぎるとお金だけではなくメンタルのコツコツドカンに繋がります。
根拠崩れが発生したならトレードの手仕舞いを徹底しましょう。
⚫︎他人の環境認識やトレードを過信し過ぎてのドカン
→自信の対義語ではありませんが良くあるドカンのパターンだと思ってます。
例えば有名なトレーダーがドル買いと言ってる。
説得力のある根拠にも納得。
しかしテクニカル分析すればそうではない。
他人の環境認識やトレード戦略は根底に自分以外の全く違う手法や資金管理の上に成り立っています。
上か下という方向性だけを信じ過ぎてドカンを引き起こすと自分の築き上げたトレードが崩れる展開になってしまいます。
あくまでも自分なら◯◯するだろうという参考レベルに留め置く必要があると思います。
メンタルとしては相場迷子だけではなく手法迷子や今までの過程を忘れてしまうマネジメントしづらい心理状態になってしまいます。
やはり自信を持たないことも良くないですが過信したらドカンを引き起こす。まさに一寸先は闇ということでしょうか。
自信が持てる根拠や努力を積み上げながら過信しない様にメンタルマネジメントしていく事は簡単ではありません。
一喜一憂せず機械的にマネジメントできる様に客観的な視点を養いましょう。
また違う観点からもメンタルマネジメントを発信していこうと思います。
よろしいですか?