DAY 14:テクニカル分析まとめ & 質疑応答
FX
DAY 8からDAY 13までで、移動平均線・オシレーター・MACD・ボリンジャーバンド・一目均衡表・フィボナッチと、テクニカル分析の主要な手法を一通り学んできました。
DAY 14では、ここまでに扱ったテクニカル分析の概要を振り返りながら、よくある質問に答える形で理解を深めましょう。
すでにお気に入りのインジケーターや使い方のコツが見つかった方もいるかもしれませんが、改めて整理することで“自分だけの戦略”をさらに磨くことができます。
1. DAY 8~13の学びをざっくり振り返り
DAY 8:移動平均線 (MA)
- ポイント:相場の“方向性”を掴むのに最適なトレンド系指標。
- 代表的な活用法:ゴールデンクロス/デッドクロス、押し目買い・戻り売りの目安。
- 注意点:遅行性があり、クロスだけを鵜呑みにするとダマシに遭いやすい。
DAY 9:オシレーター (RSI, ストキャスティクス)
- ポイント:0~100の範囲で“買われすぎ/売られすぎ”をチェック。
- RSI:70超えで買われすぎ、30以下で売られすぎ。ダイバージェンスも重視される。
- ストキャス:%Kと%Dのクロスでタイミングを計る。80超え/20以下での逆張りが定番。
- 注意点:強いトレンド時は売られすぎ/買われすぎが機能しにくい。
DAY 10:MACD
- ポイント:移動平均ベースのトレンド&オシレーター要素を併せ持つ。
- 代表的な活用法:MACDラインとシグナルラインのクロス、ゼロライン突破、ダイバージェンス。
- 注意点:クロスだけでエントリーするとダマシに遭うので、価格の動きや他の指標と組み合わせ推奨。
DAY 11:ボリンジャーバンド
- ポイント:価格の標準偏差を可視化し、ボラティリティを掴む。
- 逆張り:±2σあたりで反発を狙う。
- 順張り:エクスパンション状態でバンドウォークに乗る。
- 注意点:強いトレンド時、逆張りが危険(バンドウォークで踏み上げられる)。
DAY 12:一目均衡表
- ポイント:日本生まれの総合分析ツール。雲・転換線・基準線・遅行スパンなど5つの要素。
- 三役好転/逆転:強いトレンドや転換のシグナルをまとめて捉えられる。
- 注意点:表示が複雑、短期売買には調整が必要。
DAY 13:フィボナッチ (リトレースメント & エクスパンション)
- ポイント:相場の押しや戻り、到達目標を“黄金比率”で測る。
- 代表的ライン:38.2%、50.0%、61.8%。
- 注意点:どの高値・安値を起点にするかでラインが変わり、主観も入りやすい。
2. よくある質問と回答 (Q&A)
ここでは、これまでに学んだテクニカル指標全般について、代表的な疑問をまとめて解説します。
Q1:結局、どのテクニカル指標が一番勝ちやすいですか?
- A:残念ながら「これだけ使えば絶対に勝てる」という指標は存在しません。
- 相場の状況(トレンド or レンジ)やトレーダーの性格・取引時間軸によって適した指標が変わるからです。
- まずは1~2種類の指標をしっかり使いこなし、慣れてきたら組み合わせを検討するのがおすすめ。
Q2:トレンド系とオシレーター系はどう組み合わせるの?
- A:たとえば移動平均線でトレンド方向を把握しつつ、RSIやストキャスで押し目・戻りを探るのが基本形。
- 上昇トレンド中なら、RSIが一時的に30付近まで落ちたら“押し目買い”のチャンスと判断しやすい。
- ボリンジャーバンドやフィボナッチを併用すれば、具体的なエントリー・損切り位置の精度が上がる。
Q3:テクニカルをたくさん表示すると重くなりませんか?
- A:表示は可能ですが、あまりに多くの指標を重ねるとチャートがゴチャゴチャして“本質”が見えにくくなります。
- 基本は2~3種類ほどに絞り、用途(トレンド把握・タイミング測定など)が被らないものを選ぶと良いでしょう。
- 基本は2~3種類ほどに絞り、用途(トレンド把握・タイミング測定など)が被らないものを選ぶと良いでしょう。
Q4:ダイバージェンスが出たからといって、すぐ反転するとは限らないのですが?
- A:おっしゃる通り。ダイバージェンスは“転換の可能性”を示唆するだけで、“すぐ反転”する保証はありません。
- そのため、ローソク足パターンや水平線のブレイクなど、他の要素と重なったらエントリーの精度が上がりやすいです。
- そのため、ローソク足パターンや水平線のブレイクなど、他の要素と重なったらエントリーの精度が上がりやすいです。
Q5:自動売買(EA)にこれらの指標を組み込みたいけど、どれを選べばいい?
- A:EAのロジックに組むなら、シンプルな移動平均クロスやMACD、RSIなどがまず取り組みやすいでしょう。
- ボリンジャーバンドや一目均衡表、フィボナッチは、裁量要素(どの高安値を起点にするか、雲抜けの信頼度など)が比較的大きいので、プログラムへの落とし込みに工夫が必要です。
- ボリンジャーバンドや一目均衡表、フィボナッチは、裁量要素(どの高安値を起点にするか、雲抜けの信頼度など)が比較的大きいので、プログラムへの落とし込みに工夫が必要です。
Q6:テクニカルが効かない相場ってどんなとき?
- A:突発ニュースや経済指標直後、急変動が続く時期などはテクニカルよりファンダメンタルズ要因が強く働く場合が多いです。
- 完全に無効にはなりませんが、スプレッド拡大やスリッページが発生しやすく、テクニカルの“安心感”が通用しにくい時期と言えます。
- 完全に無効にはなりませんが、スプレッド拡大やスリッページが発生しやすく、テクニカルの“安心感”が通用しにくい時期と言えます。
3. テクニカル指標を組み合わせる際のポイント
- 自分のトレードスタイルを明確に
- スキャルピング or デイトレ or スイングなど、取引時間軸によって向き不向きのインジケーターがあります。
- スキャルピング or デイトレ or スイングなど、取引時間軸によって向き不向きのインジケーターがあります。
- 複数指標が示すシグナルの“重なり”を狙う
- 例:「移動平均線で上昇トレンド+RSIの売られすぎ+ボリンジャーバンド-2σで反発のローソク足」
- 例:「移動平均線で上昇トレンド+RSIの売られすぎ+ボリンジャーバンド-2σで反発のローソク足」
- 過去検証(バックテスト)やデモトレードで習熟
- どんなに理論的に優れていても、自分の理解や使い方次第で成果が変わります。
- しっかり検証し、自分のルールに落とし込む作業が欠かせません。
4. まとめ & 次回予告
まとめ
- DAY 8~13の各テクニカル指標をおさらいし、よくある疑問・質問に回答しました。
- どの指標も一長一短があるため、相場状況や自分の得意分野に合わせて使うのが大切。
- 重ねすぎると混乱するので、最初は最小限のインジケーターで練習→必要に応じて追加がベター。
- 自動売買に組み込む場合も、ロジックが複雑になりすぎないよう注意しながら検証を行いましょう。
次回(DAY 15)から:相場環境認識と戦略構築に進む
- 次の週は、**テクニカル分析で得た知識を“どう組み合わせて実際の戦略を立てるか?”**というステップに進みます。
- トレンド相場 vs. レンジ相場の見極め、複数時間軸の使い方、エントリー/エグジットのシナリオ作りなどをじっくり学んでいきましょう。
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