4.20 ロンドン前半概況とエントリー手法
FX
※当記事は売買タイミングを指示、または推奨するものではありません。
ご自身での投資判断をお願いいたします。
ユーロが対ドル、対円で非常に強い上昇を続けてきている。
昨日のロンドンフィックス見合いでユーロドルの戻り売りを狙うトレードは1.202の反発が確認できず見送り。
ロンフィクに向けて利益確定の動きから押し戻されたものの水平内に押し戻して頭を抑えられないことにはトレンド転換の兆候は見えず、条件が整わなかったため見送った。
相関性が失われる中、盤面が難しく拘っていると状況が見えなくなりそうな環境下にあるので少し整理をしていきたい。
長期金利の低下に始まり、ドル円の利益確定からまずドルインデックスが押し下げられ、現在は対ユーロ、対ポンドの欧州通貨を中心にレートを押し下げている。
特に構成比率の高い対ユーロの影響が強くレートに現れていることはユーロドルのチャートからも推し量ることはできる。
このところ長期金利が回復基調にあるなかドルインデックスは反応を見せていないのは年初からのテーマから離れ別要因での考察が必要であることを示唆している。
マーケット全般に言えることだが方向性に対しての手がかりは現在なく、投機筋の仕掛け的な値動きが強い。
株価主要銘柄は決算シーズンを迎え、過去最高値圏を推移する中、一段高に向かう向きは少なく大崩れしないものの、5月以降の見通しの中でどうしても材料難が目立ち積極的な売買は行われていない。
このことは良好な経済指標が出ても反応が薄いことからも見て取れるだろう。
好決算を期待してそこに向けた仕込みをしてくる中で決算シーズンに入った今、ポジションを取るよりは決算を見て利益確定をする時期に来ているため株価が引っ張る相場環境になく為替相場との相関性も失われている。
似た動きをしていたEU圏と日本の違いがここのところ浮き彫りになってきている。
どちらもワクチン確保ができず年初から円、ユーロともに弱く売られてきたが、欧州圏はワクチン確保→ワクチン接種の流れは良くこのところ徐々に摂取率が上がってきている。
対して日本はワクチン確保は十分な数量を確保しているものの摂取率が上がらず、対応の悪さが際立っている。
摂取率は1%程度で先進国の中で最低水準。
欧州は初動の遅れこそあったものの3月末時点で10%台となっており経済回復鈍化の懸念は大分後退してきているようだ。
ワクチン接種が進まない日本株はここに来て上昇の勢いは完全に鳴りを潜め、目先は弱気相場へと転換している。
内需産業は緊急事態宣言から壊滅的な状況だったが、ここに来て輸出企業も頭が重くなってきている。
ハイテク系の株価に関しては巣ごもり需要から再度買われる場面があるものの全体相場を支えるには至っていない。
長期的な見通しの中ではワクチン格差はなくなるため、現在の歪み是正されるものと考えられるがこのところの相場においては影響が色濃く出ていると考えて良いだろう。
目線の修正という点ではまだ必要ないと思っているが目測は修正する必要があると感じている。
レート水準を変えていればいつかは当たるのは当然であまりやりたくはないのが、今後数週間を考えたときには出尽くしの利益確定からリスクオフのような推移になる可能性が高く
ドル相場も徐々に巻き戻されるものと考えられる。
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