【フィボナッチ実戦ノート】第6回:根拠を重ねる
前回、「フィボナッチ単体では何も決まらない」と書きました
では、実際にフィボナッチと何を組み合わせて判断するのか。今回は、そこを掘り下げます。
考え方はシンプルです。フィボナッチのレベルと、別の根拠が同じ場所で重なる。その場所ほど、多くの人が意識している可能性が高くなります。
この考え方には、名前がついています。コンフルエンスです。フィボナッチ分析で著名な「ディナポリ手法」から広まった用語です。今では、指標の組み合わせ全般を指す言葉として使われています。
移動平均線と重ねる
分かりやすいのが移動平均線です。フィボナッチの61.8%と、200日移動平均線が同じ価格帯にある。そんな場面を考えてみてください。
そこは、2つの理由で意識される場所になります。なので、片方だけの根拠よりも心強いはずです。
また、価格が移動平均線の上にあるか下にあるかも、判断材料になります。上にあれば買い優勢、下にあれば売り優勢、という見方ですね。
RSI・MACDと重ねる
オシレーター系の指標とも相性がいいです。
たとえば、61.8%まで価格が下がってきたとします。同時に、RSIが30以下(売られすぎ)から反転する兆候を見せたとしましょう。ここが肝心です。売られすぎのままではなく、そこから戻り始めたかどうかを見るんですね。私も、これを見誤って早まったことがあります。根拠が2つ重なることになり、反発の可能性は、片方だけのときより高いと考えられます。
MACDのゴールデンクロスと重なれば、さらに心強くなります。ただ、MACDは少し事情が違います。フィボナッチとの具体的な組み合わせ方は、RSIほど確立されていないようです。参考程度に留めておくのが無難だと思います。
水平線・サポレジと重ねる
過去に何度も反発した価格帯(水平線)と、フィボナッチのレベルが重なることもあります。
長期足で引いたフィボナッチの61.8%が、直近のレジスタンスとちょうど同じ位置にある。そういう場面は、実際によくあります。私は、長期足だけに限りません。下位足でも、こうした重なりを観察しています。直近のレジスタンスだけでなく、上位足のレジスタンスと重なることもありますね。
ダウ理論の高安値と重ねる
ダウ理論も、組み合わせやすい相手です。
ダウ理論では、安値を切り上げている間はトレンド継続、切り下げたらトレンド転換のサイン、と考えます。そこで、フィボナッチの61.8%を重ねてみます。
61.8%を割り込み、なおかつ直近の押し安値も割ったとき。両方の理論が同じ方向を示していることになります。片方だけが崩れたときより、トレンド転換の信頼度は上がるはずです。
ただし、闇雲に足せばいいわけではありません
ここまで、組み合わせ方をいくつか挙げました。ただし、指標を増やせば増やすほど良い、というわけではありません。
指標同士が矛盾するシグナルを出すことも、当然あります。RSIは買いを示し、MACDは売りを示す。そんな場面ですね。そうなると、かえって判断に迷います。
大事なのは、自分が使う指標を、あらかじめ絞っておくことだと思います。私自身、MACDはそもそもあまり使っていません。使う指標を絞っておけば、矛盾に悩まされる場面も自然と減ります。全部を毎回確認しようとすると、動けなくなってしまいます。
ちなみに、私が使っているFTSは、フィボナッチベースの取引に最適化してありますので、取引作業に手間を取られずに他のインジケーターにも集中して取引できます。
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次回
次回は、第2部の最後として、フィボナッチをどんな視点で見るか、という話をする予定です。
これまで、レベルの意味・起点の選び方・狙うレベル・組み合わせ方と見てきました。次はもう少し引いた視点から、フィボナッチ全体をどう眺めるか、という話をします。