仮想通貨相場分析【9月23日】
暗号通貨
### ビットコインとイーサリアムの下落
ビットコインは先週$116,000の水準から急落し、月曜日には$112,000まで値を下げました。
この水準は8月末の安値とほぼ同水準です。
先週金曜日、予想通り0.25%のFRB政策金利の引き下げが発表されました。
発表前に価格は上昇していましたが、その後ゴールドや日経平均が史上最高値を更新する中で、仮想通貨市場は下落に転じています。
個人的な見解では、特定の大きな外部要因は見当たりません。しかし、例年9月は価格が下がりやすい月であり、この「アノマリー」が影響している可能性は考えられます。
そして、10月からは上昇相場に転じるパターンが多く見られます。
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なぜ、政策金利引き下げの発表後に価格が下落したのか。このタイミングでの下落には疑問が残ります。
一方、イーサリアムは先週比で-7%と大きく値を下げた通貨の一つです。
チャートを見ると、8月末からのレンジ相場の下限、約$4,200付近に位置しており、このラインが重要な節目となりそうです。
これは今年6月からの上昇相場で推移していた高値レンジの下限でもあります。
今回の下落を受け、ビットコインの恐怖強欲指数は先週の51から45に下落しました。
悲観的な水準ではないものの、悲観に傾きつつあると言えます。
主要な仮想通貨も同様の下落傾向にあります。先週、イーサリアムETFに$5.5億の資金流入がありましたが、今回の下落で同程度の流出が見られました。
### 相場を巡る複数の要因
実は、先週の**アルトコイン指数**が示すように、仮想通貨市場全体の熱狂度は高い水準にありました。これが今後の上昇相場を示唆していると考えていましたが、FRBの金利引き下げはすでに市場に織り込まれており、相乗効果は限定的だったのかもしれません。
価格が下がったことは、必ずしも悪いことではありません。
安く通貨を仕込む絶好の機会と捉え、常にそのような目線を持つことが重要です。
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### FRB議長会見の要点
先週大きな注目を集めたFRBの政策金利発表後の議長会見では、以下のような見解が示されました。
* **インフレ**: 全体的に高止まりしており、生産は加速、サービスは鈍化傾向。来年以降は2%目標に近づく見込み。関税の影響は不透明でリスク管理が必要。
* **経済**: 消費の減速によりGDPの伸びは鈍化傾向。
* **雇用**: 雇用の伸び、労働需要ともに鈍化。
* **政策**: 政策は進展しているが、その影響は不透明。リスクバランスの変化に柔軟に対応。
これらの発言は曖昧で分かりにくいものですが、要するに**スタグフレーション(不況下の物価高)**への懸念を示唆していると解釈できます。
言い換えれば、「仕方なく利下げに踏み切った」というニュアンスが感じられます。
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### その他の注目すべきニュース
#### エリック・トランプ氏「暗号資産は不動産の完璧なヘッジである」
トランプ大統領の次男であるエリック・トランプ氏が、仮想通貨は**「不動産に対する完璧なヘッジだ」**と発言し、注目を集めました。彼は仮想通貨事業にも積極的に関わっています。
この発言は、仮想通貨が株式や不動産といった伝統的金融資産と異なる値動きをすること、そして政府の信用に依存しない(独立している)特性に由来するものと考えられます。また、ビットコインは供給量が制限されているため、法定通貨の価値下落に対するヘッジとしても注目されています。
※有料購読部分では一歩踏み込んだ銘柄分析を行っています。 ビットコイン、イーサリアム以外でも一歩踏み込んで投資を取り入れていきたい。今後の仮想通貨市場の流れを知り、その波を掴みたい。という言う方は購読を検討されてみてください。リサーチは継続することがとても重要です。
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