資金決済法改正でOOFXの送金がピンチ?EAユーザーに迫る現実
2025年の資金決済法改正で、「クロスボーダー収納代行」が規制対象になることが発表されました。
ざっくり言うと、国内銀行を経由してOOFX口座に入金する手段が、今後制限される可能性があるという話です。
現時点では全面的に禁止されたわけではありません。
ですが、「口座凍結」というキーワードが実際に出始めている今、
EA開発者として、そして1人の利用者としても「これは動かなきゃ」と感じました。
? 僕が取った対策
まずは大きな混乱が起きる前に、OO口座にあった資金をすべて回収しました。
そして現在は、国内FX業者に口座を移してフォワード運用を継続しています。
もともと極端なハイレバトレードはしていなかったので、
国内に移行しても、そこまで大きな違和感はありませんでした。
ただ、EA開発者という立場で考えると、不安が残ります。
? EAユーザーが減ってしまうかもしれない
実際、僕のEAを使ってくれているユーザーの多くは、OOFX業者を利用しています。
そこにきて、送金制限・口座凍結・仮想通貨への切り替えなど、
「手間がかかる」「不安がある」という状況になってしまうと…
「じゃあ国内業者に移ろうかな」
→「でもEAがうまく使えない」
→「面倒だしもういいや」
となってしまう可能性も否めません。
特に、初心者やライトユーザーほど離脱してしまいやすいんじゃないか?と感じています。
? IB報酬がない=OOEAが減る
OOブローカーでは「IB(紹介報酬)」という仕組みがありました。
EAを無料で配布
ユーザーが口座を開設・トレード
開発者に報酬が入る
この仕組みがあったからこそ、無料で使えるEAが多く出回っていたのです。
ですが、国内業者にはこの報酬制度がありません。
その結果、
EAを使いたければ購入するしかない
OOEAの数が激減
初心者が気軽に試すことができない
という状態になっています。
これが、EA市場の入口を狭めてしまう要因になりかねません。
? レバレッジ25倍=分散運用が難しい
国内業者では、レバレッジは最大25倍。
一方、海Oでは200倍〜500倍、中には1000倍を超えるところもあります。
この差は単に「ギャンブル性の違い」という話ではなく、
戦略の自由度の違いに直結します。
僕が推奨しているのは、
「1つのEAに全資金を集中させるのではなく、複数のEAに分散してリスクヘッジする」
というポートフォリオ戦術です。
この戦術は、高いレバレッジがあるからこそ、少額でも可能だったのです。
ですが、レバ25倍ではその柔軟性が失われ、
複数EAの並行運用が現実的に難しくなるという問題があります。
⚠️ 続けたいのに、続けにくくなる未来
EA自体は国内でも動かせる業者はたくさんあります。
でも問題は「動くかどうか」ではなく、使いやすい環境かどうか。
無料で試せるチャンスが減る
複数のEAで分散する戦略が取れない
IB報酬がなく、開発者が無料で提供しにくい
入出金のルートが不安定で、心理的なハードルが上がる
こうした要素が重なると、**「EAを続けたいのに、続けにくい」**という状況が今後ますます増えていく気がします。
☁️ EA開発者として、これからどうするか?
EAを「使う人」だけでなく、「つくる人」にとっても、この変化は大きな転機になります。
ユーザーと開発者の接点(IB)が減っていく
レバレッジ制限で分散戦略の訴求力が落ちる
国内環境向けに、EAよりも裁量補助ツール(インジケーターなど)が求められるかもしれない
僕自身もまだ模索中ですが、
国内でも無理なく使える運用環境やツールを、これからの選択肢として考えていきたいと思っています。
? 最後に
OOFXに頼る時代が終わるわけではありません。
でも、その使い方・付き合い方は、確実に変わっていく。
EAをこれからも使っていきたい方は、
「海Oに資金を入れること」そのもののリスクだけでなく、
運用環境や戦略全体の見直しも、今のうちにしておくのが良いかもしれません。
Is it OK?