【第61回】GOLD1分足＋61pips｜損切りを−10pipsで固定した結果は？

このチャート、入れる？

──ルールで見抜く“狭間”の記録【第61回】

新ルール導入 –「固定−10pips損切り」で検証開始

GOLD1分足／2025年8月4日9時〜12時

獲得pips／61pips

1ロット：88,450円 ／ 0.1ロット：8,845円

本日より検証では新たに、損切りを固定で−10pipsとするルールを追加しました。

これまでの構造判断型トレードでは、利確は構造によって判断し、損切りは直近の高安値や明確な反転によるルール判断を行ってきました。

しかし、迷いやブレを減らすために、「損切りだけは明確に固定」する方がより安定した実行が可能だと感じ、今回から本格的に採用して検証を始めています。

⸻

本日の結果（天空ゾーン狙い）

• 総トレード数：12回

• 利確成功：6回

• 建値決済：1回

• 損切り：5回

• 総獲得：＋94pips

• 総損失：−33pips

• 総損益：＋61pips

• 勝率：約50%（6勝／12回）

• PF（プロフィットファクター）：約2.85

      ・1ロット：88,450円 ／ 0.1ロット：8,845円

⸻

※なお、今回の「−10pips固定損切り」は、これまでの損切り判断を完全に置き換えるものではありません。

これまで通り、直近の高安値や反対のエントリーライン、センターラインなどを基準とした損切り判断も引き続き採用します。

そのうえで、EAによる自動エントリーを使用する際に、より浅い損切りでトレードの安定性を高める目的で、

補助的なルールとして「−10pipsでの固定損切り」を新たに追加する方向で検討しています。

今後、このルールで十分な結果が得られた場合は、書籍内にもより分かりやすい形で追記を予定しています。

▷ トレードを振り返って

本日の検証では、3ポジションの分割ではなく「天空ゾーンまで最大限に伸ばす」見届け型のトレードスタイルを採用しました。

利確は、ブレイク後の一時的な戻しをじっくり待ち、天空ライン③での“戻り決済”を目指して構造的に対応しています。

特に印象的だったのは、「損切りが明確に決まっていると、利確に集中できる」という点。

今までのように、損切り判断も都度検討する必要がないため、エントリー後のフォーカスがかなり絞られ、迷いなく“見届ける”ことができました。

⸻

✦ エントリーはEA、決済はルール

今回のエントリーは専用EAが自動で3ポジションを分割エントリーしており、決済はすべて構造に基づいたルールに従って実行しています。

あくまでエントリーは自動、利確と損切りはルール通りに手動判断というスタイルです。

本日はEAの動作確認も兼ねて稼働しており、記録されたエントリー履歴は実運用の成績とは異なります。

実際にトレードを行う際は、構造判断の利確ポイントを踏まえて柔軟に運用してください。

⸻

最後に

7月の1ヶ月間で得た検証の手応えを踏まえ、8月は損切りルールを固定し、利確を伸ばすという明確な軸をもって再スタートしました。

シンプルなルールでも、しっかりと準備を整えて臨めば、トレードは驚くほど迷いなく実行できる──」

そんな実感を、改めて持つことができました。

なぜマイナス結果も公開するのか？

投資ナビ＋では、あえて マイナスの結果も隠さずに掲載 しています。

その理由は「トレードは常に勝ち続けられるものではない」からです。

むしろ、マイナスを記録することで“どういう状況で負けるのか”を分析でき、ロジックをより堅牢にできるのです。

1回ごとの勝ち負けに執着するのではなく、

1週間・1か月といったスパンで“トータル収支がプラス”になることが最も重要。

• 「今日は勝ったから嬉しい」

• 「今日は負けたから不安」

この感情の波をなくすためにも、EAにエントリーを任せ、人間の役割は“ルール通りに決済する”という部分に特化します。

「勝ちたい」ではなく「稼ぎたい」── このマインドが、長期的に利益を積み重ねるための大前提です。

ルールを守ることで得られる安定

トレードで大きく負ける人の共通点は、「勝ちたい欲」がルール破りを引き起こすことです。

例えば、「もっと伸ばしたい」「もう少し様子を見たい」と思って決済を先送りすると、利益が一気に消えることも少なくありません。

天空の狭間は、

• エントリーはEAで完全自動化

• 決済はルール化された固定条件

これにより、人間が介入する余地を極限まで減らし、迷いを排除しました。

ルールを機械的に守るだけで、勝率やリスクリワードが自然と安定する仕組みです。

⸻

天空ゾーンを狙う「最大利確型」のルールで検証を行い、

建値決済が多くなる場面もありますが、ルールを守ったことで次のチャンスを冷静に捉えることができます。

「本来ならもっと大きく取れたのに…」という場面でも、

ルール通りに建値で切ったからこそ、結果的にトータルでプラスを維持できるのが、この戦略の強みです。

トレードで大切なのは「勝率」ではなく「再現性」

トレーダーの多くが「勝率」を気にしますが、

勝率50％でも、リスクリワード（RR）が良ければ資金は増えていきます。

重要なのは、誰がやっても同じ結果になる“再現性”のあるルールを持つこと。

天空の狭間は、

• EAエントリー → 機械的損切り → ルール利確

この一連の流れを「感情ゼロ」で行うことで、トレードを“ビジネス”として成立させる発想を重視しています。

⸻

トータルでプラスを狙う戦略

1日単位の勝ち負けにこだわるのは危険です。

例えば1週間・1か月といった単位で見れば、多少のマイナス日があってもトータルでプラスならOKです。

EAは感情がないため、こうした長期スパンの資金管理にも最適。

「勝ちたい」ではなく「稼ぐ」というビジョンでルールを運用することで、

資金の増加曲線は安定しやすくなります。