鏑木 高明 『週刊 金相場展望』 2025年7月22日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、
鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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NY金相場は週明け21日、期近は前週終値(7月18日)比48.1㌦高の3,406.4㌦と続伸。今週は特にトランプ大統領によるパウエルFRB議長への圧力がテーマになっている。トランプ関税による不透明感がFRBの利下げにブレーキをかけ続けており、これを不服としたトランプ氏によるFRB議長解任騒動が金融市場に不信感を漂わせている。これに関し、ロイター通信が報道した識者の見解は次の通り。
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バーナンキ元議長らは21日、「深刻な経済的損害」をもたらすとして、相次いで懸念を表明した。パウエル氏にとどまらず、将来の議長の信認も損なうと警鐘を鳴らした。トランプ氏はパウエル氏に、債務の利払い負担を減らすため、大幅な利下げを要求。パウエル氏の利下げ判断が遅いとして、「すぐに辞任すべきだ」と公言してはばからない状況だ。バーナンキ氏とイエレン前議長(前財務長官)は21日付の米紙ニューヨーク・タイムズに連名で寄稿し、「金融政策が政府の借り入れの手助けに使われていると認識されれば、インフレが低水準にとどまるとの信頼感が失われる」と指摘。かえって市場金利の上昇を招くと警告した。トランプ氏肝煎りの大型減税関連法で、米財政赤字は2034年度までに約3兆4,000億ドル(約500兆円)増加すると見込まれている。
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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、『投資日報α』編集長。
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