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いにしえ
2019/01/17 18:08
公開: 2019/01/17 18:08
更新: 2021/04/08 15:35
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連載
FX情報・ファンダメンタルズ分析

英国議会で離脱案採決についてストーリーと戦略!

FX

 

 

◎Brexitスケジュール

 

1月16日

・午前4:00(日本時間) : 英国議会で離脱案採決スタート

・午前4:00~7:00過ぎ : 採決結果判明

・可決 → EUへ離脱案を持って最終合意へ

 ※否決だった場合は以下へ

・3月29日 : EU離脱

・3月30日 : 離脱移行期間スタート

・2021年3月29日 : 英国EU離脱完了

 

 

◎採決結果が否決の場合に考えられること

 

 

1)メイ政権は3日以内に代替案を提出

2)野党労働党から内閣不信任案

3)メイ首相辞任

4)合意なき離脱

5)2回目の国民投票

6)EUと再交渉

7)離脱延期

8)離脱撤回

 

 

1)メイ政権は3日以内に代替案を提出

 

離脱案が否決された場合は、通常であれば21日以内に代替案を提出しなくてはいけません。 ただ、今回は離脱まで時間がないこともあり、3日以内に代替案を提出しなくてはいけないという法案が9日に可決しています。 ということで、18日までに代替案を提出しなくてはいけません。 代替案が提出されれば、再度審議→採決という流れになります。

 

 

2)野党労働党から内閣不信任案

 

労働党のコービン党首は、今回の離脱案が否決された場合には、不信任案を即時提出すると言っています。 不信任案が決議され、可決となれば総選挙という流れになります。 総選挙となった場合は単独過半数を獲得する政党はないのではないかという見込みになっています。 次期首相も意見が分かれているようです。

 

 

3)メイ首相辞任

 

選挙は採決などで敗北した場合には、首相(内閣)の責任が問われることがあります。 得票差が大きい場合は、特に責任が問われる可能性が出てきます。 多くの首相は、ここで辞任することが多いのですが、、、

メイ首相は、Brexit関連で今までに何度も責任を問われる場面で辞任せずに頑張ってきました。 今回も、メイ首相自ら辞任ということはないのではないかと思います。

 

 

4)合意なき離脱

 

メイ首相は、離脱案にプランBはないと言っています。 今回の採決で否決となった場合は、合意なき離脱となる可能性もあります。 ただ、英外相やEU側から合意なき離脱を選択しないよう全力を傾けるという発言も出ています。 合意なき離脱となれば、英国だけでなくEU側も大変なことになるので、合意なき離脱だけは避けたいと思っているようです。 なので、以下のように離脱協議に関して、寛容な発言が出ています。

 

 

5)2回目の国民投票

 

今回の採決で否決が濃厚となって、再国民投票の声が大きくなってきています。 2度目の国民投票には、いくつか種類があるようです。 その中の可能性の高い2つを上げてみたいと思います。

まず1つ目は「英国がEUから、離脱するor離脱しない」を問う2択の再国民投票。

2つ目は「英国がEUから離脱しないor合意なき離脱or秩序だった離脱」を問う3択の再国民投票です。

もしかすると、「合意なき離脱or秩序だった離脱」の2択の可能性も捨てきれません。

 

 

6)EUと再交渉

 

今回の離脱案が否決された場合、再度離脱案を話し合うためにEUと英国で離脱交渉の可能性もあります。 EU側は、昨年11月末の段階では再交渉はないと言い切っていましたが、最近は再交渉の可能性を示唆するような発言も出てきています。 EU側としては、英国が合意なき離脱をすると拠出金が入ってこなくなり困ってしまいます。 EUの予算案はすでに決まっており、予算案の中には英国からの拠出金が割り当てられています。 この拠出金が入ってこないとなると、予算案に大きな穴が開いてしまいます。 英国の拠出金はEUの中でもかなり大きく、簡単に穴を埋めることは出来ません。

なので、合意なき離脱だけは回避したいというところではないかと思っています。

 

 

7)離脱延期

 

上記の再交渉をするとなった場合、3月29日の日程では時間が足りない可能性が高いと思われます。 なので、最近では3月29日の離脱日を延期する用意があるとの発言が出てきています。 3か月の延期、7月まで延期するとの見方が出てきています。 今年EUでは、選挙イヤーとなっています。 6月に欧州議会選挙が予定されています。 この選挙があるため、もともと選挙前に出ていってほしかったことから、3月29日の離脱日となっていました。

今回の発言からは、合意なき離脱は困るということから、欧州議会選挙と合意なき離脱と天秤にかけ、合意なき離脱回避を選択したものと思います。

 

 

8)離脱撤回

 

欧州最高裁判所の判決では、リスボン条約50条(離脱のための法)は英国側の独断で取り消すことが出来るとしています。 なので、正確には英国はまだ、EUから離脱したわけではないということ。 今なら英国が望めば、この2年間は無かったことに出来るということ。 あとは、英国が選択するだけですが、国民性を考えると難しいと思います。 離脱の撤回をするとすれば、再国民投票でEUから離脱しない、残留を指示した場合ではないかと思います。 

 

 

 

◎採決後のストーリーと戦略

 

1)ポンド買い戦略

 

EUとの再交渉、離脱の延期、2度目の国民投票となった場合は、ポンド買いを検討しています。

EUとの再交渉、離脱の延期の場合は、再交渉の内容によるので手放しで買い取はいきませんが、短期・中期的には買いで考えています。

2度目の国民投票の場合は手放しでポンド買い、長期目標にしたいと思っています。 再国民投票となった場合は、残留支持が上回るのではないかと思いますが、再度Brexitが選択されることもあるので、そこのところだけは注意したいと思います。

 

 

2)ポンド売り戦略

 

合意なき離脱となった場合とメイ首相が辞任した場合は、ポンド売りで考えています。 合意なき離脱となった場合には、手放しで長期的に売り戦略と考えています。

 

ただ、メイ首相が辞任した場合は、政権・政治不安から売り戦略で考えていますが、次の候補がすぐに見つかり、スムーズに次期首相が選ばれた場合には変わってくる可能性があります。 次期首相が離脱反対意見だった場合は、買い戦略に変わる可能性が出てきます。 ただ、現状ではその可能性は低いかと思っています。 仮にメイ首相が辞任した場合、誰も次期首相をしたがらないことと、野党のコービン党首などは、イマイチ人気がないことです。 なので、メイ首相が辞任した場合は、長期間の英国政治が混乱するのではないかと考えています。

 

 

3)様子見

 

代替案の提出された場合や、不信任案が提出された場合は、様子見したいと思います。 代替案の内容がどのようなものなのかが解らないと、判断できないからです。

また、不信任案の場合は、不信任案が否決される可能性があるからです。

 

 

 

今回の戦略は、不確定要素が多いため、ポジション量としてはかなり少なめにしています。 追加ポジションを、あとから追加していっても十分ではないかと思っています。 それよりも、急な変動や振り落としで損失を出さないようにしっかりと資金管理をしておきたいと思います。

 

 

 

※一部以下のサイトの情報参照:英国・EUの情報ではいつもお世話になっています。

 

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#FXの流儀

 

 

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