2025/6/25 7月利下げの可能性
FX
昨日は各国要人発言が相次ぎました。
米国
パウエル議長(中立)
・政策担当者の大多数は、今年後半に金利を引き下げることが適切だと考えている。
・6月、7月、8月に大幅な関税インフレの影響が見られると予想しています。それが見られなければそれは早期の利下げにつながるでしょう。
・2回あるいはそれ以上の利下げで政策金利が中立水準に戻るかもしれない
ウィリアムズ総裁(タカ派)
・企業は関税コストを顧客に転嫁しています。
・今年の実質GDP成長率は約1%に減速すると予想しています。
・インフレが一部の商品カテゴリーに影響を及ぼしている兆候があります。
・失業率が年末までに約4.5%に上昇すると予想しています。
・関税により今年はインフレ率が3%に上昇
・関税は、現在、インフレ率を4分の1ポイント押し上げている可能性があります。
・関税の影響は今後数カ月で強くなる可能性が高く、インフレデータで関税が完全に発揮されるまでには時間がかかるでしょう。
ハマック総裁(タカ派)
・連銀がしばらく政策を据え置く可能性は十分にある。
・金利を引き下げる差し迫った理由は見当たらない
・私は6月のFOMCで金利を据え置くというFRBの決定を支持した。
・利下げの前にさらに監視する必要があると考えている。
・私はFRBのドットプロットの上端にいます。
バー副議長(ハト派)
・関税によりインフレ率は上昇する見通しです。
・短期的なインフレ期待の上昇、サプライチェーンの調整、二次的な影響により、インフレがある程度持続する可能性があります。
・関税は経済を減速させ、失業率を上昇させる可能性があります。
関税によるインフレへの影響、特に財価格に6月データに現れる可能性を指摘。
前日までのウォラー理事やボウマン理事と変わり利下げに消極的な発言が多く見られたがパウエル議長の2回以上の利下げの可能性が市場に意識された模様。
米金利は4.3%まで低下しおり4.25%付近までの余地がある
欧州
フランス中銀ビルロワドガロー総裁(中立)
・ECBは市場混乱にもかかわらず、金利を引き下げる可能性が残っている。
・欧州中央銀行の金利は中立水準に戻った
・中立金利は最終金利ではない
ビルロワドガロー総裁は中立金利はターミナルレートではなくあくまでインフレも景気後退も起こらないと仮定しての中立的な金利であり現状荒れている市場を考慮しての発言だろう。
英国
ベイリー総裁発言(中立)
・労働市場は軟化し始めていると思います。
・英国の潜在的な成長率は、第1四半期のGDP数値ほど強くない。
ラムズデン副総裁(中立)
・労働市場の大幅な緩和を示す証拠が積み重なり、私に影響を与えている。
・私は現在、中期的にはインフレの下振れリスクをより重視している。
・求人数と失業率の比率は、主に求人数の減少により大幅に低下した。
・最新の給与データによると、民間部門の従業員数は現在、明らかに縮小局面にある。
イギリス高官からは労働市場の軟化を懸念する発言が目立っている。次回雇用統計は引き続き注目され軟化が続くようであれば利下げ織り込みも加速するだろう。
×![]()
よろしいですか?