【第2回】波の重なりが示す環境認識 〜 波動マスターで捉える時間軸の整合性
トレードにおいて、複数の時間足を見比べるのはもはや常識となっています。
ただし、時間足を切り替えるだけでは「上位の波動と下位の波動がどう関係しているのか」が見えにくいのが実情です。
そこで力を発揮するのが、波動マスター(WVM)による波動の多時間軸表示です。
1つのチャート上に複数の時間足の波動構造を重ねることで、波動の「整合性」や「分岐点」が自然と浮かび上がってきます。
波動の「型」が重なるとき、相場の重心が見える
下位足の小さな波が、上位足の大きな波に従って形成されている――。
そんな“波の入れ子構造”がチャート上で視覚的に表現されることで、「いまの動き」がどの波の中にあるかを直感的に把握できます。
▼ 図:上位足と下位足の波動整合性
たとえば、上位足での第3波進行中に、下位足で押し目の2波を形成しているとすれば、それは「上位の波に従った押し目買い局面」と判断できます。
このように、時間足ごとの波動がズレて見えるのではなく、統一されたリズムとして見えることで、環境認識の解像度が格段に高まります。
整合していないときこそチャンスにもなる
逆に、上位足の波動が終盤に差しかかっており、下位足でカウントがずれ始めたときは、転換の予兆として警戒することもできます。
WVMは、こうした「波の重心のズレ」を浮かび上がらせ、単なる視点の切り替えでは見逃しがちな動きに気づかせてくれるのです。
波動は「型」を知ることで応用できる
波動構造はランダムではなく、ある程度の「型」があります。
その型を目に見える形で把握し、どの時間足で、どの波がどこに位置しているのかを理解することは、裁量トレーダーにとって非常に大きなアドバンテージになります。
波動の「型」と時間軸の重なりが見えてくることで、相場の地図が徐々に鮮明になっていきます。
次回はこの地図を活かしたエントリー判断と実践的なチャート活用例をご紹介する予定です。
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