金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1960号/加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会 会員番号 012-02323GogoJungleトップへ
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2pay
2025/06/12 01:28
公開: 2025/06/12 01:28
更新: 2025/06/14 10:24

最近の開発話

FX

こんにちは。2payです。


前回の投稿より時間が空いてしまいました。

相も変わらずEAやインジ開発を続ける日々ですが、最近は外に出すもの(出品物)より、自身で使用するものの制作が中心になっています。

梅雨に入り夏枯れ相場へとシフトしていくこの時期は、1年間の中で最も稼ぎにくい期間になります。

この時期専用のロジックを組むこともやぶさかではないのですが、毎年流れが変化するため、傾向が掴みにくくあまりやりやすい相場ではありません。

例年であれば7月まではドルが買われやすい傾向にあるため、実需の月間ルーティンと組みあわせながら時間帯を絞ってドル買いに注力するのがベストだと思います。


本記事のタイトルにあるように、最近の個人的な開発の傾向、今後の方向性を記していければと思っております。


// --


・EAに関して

 EAはゴトー日をはじめとしたアノマリーロジックの開発が中心となっております。

あらゆるロジックを作ってテストし、PCが壊れるほど最適化をかけ、EAの可能性を探求してきましたが、

現時点でたどり着いた結論は、「十分な利益を生み出せるのは、アービトラージかアノマリー、オーダーブック(プライスアクション),ファンダメンタルズ」の4タイプに絞られるということです。


この3タイプに属さないロジックは、

・インジケータを用いたロジック

・価格を用いたロジック

になります。


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 私の過去記事で検証結果を示していますが、基本的にインジケータに優位性はありません。

価格を元に算出された値に価格の予測はできないからです。


「価格は全ての事象を織り込む」というダウ理論の基本法則がありますが、それに則るならば、価格は形成された瞬間に需給を反映したということになります。

これは実際その通りで、買い手が何かしらの上昇要因を判断し買いたいと思うことで買ったのならば、その行動の結果が価格として反映された形になります。

大事なのは、「複数人居る買い手の中で、自分が何番目に買ったか」という所です。

「買った結果として、価格が上昇した」のであれば、最後の買い手は最高値で約定したことになります。

言い方を変えると、「早く買った人ほど利益を確保でき、遅く買った人ほど得られる利益が少なくなる」ということになります。


発注も、価格の上昇も、インジケータの表示も、視覚上全てが同時に起こっているように錯覚しがちですが、須臾の差だとしてもそれらのプロセスには順序が存在し、決してそれらは入れ替わることがありません。

 ①あらゆる投資家の{発注(リクエスト) → 約定(ディ-ル)} → ②価格の反映 → ③インジケータの反映

となります。


上記でプロセスを整理しましたが、トレンドに乗りたいならば、どのようなタイミングで参入するのが最適でしょうか?

答えは①と同時か、①より前ということになります。


価格の反映=トレンド形成なので、価格反映後では遅い訳ですね。

①と同時に入るパターンは、ブレイクアウトロジック等が該当します。

価格の走り出しに乗れるならばそれ以降のトレンドを利益にすることが可能です。

ブレイクアウトは直近高値、ダウ理論、フラクタル、Fib、ラウンドナンバー等が利用できます。

同時に入るということは、ライバル投資家より先に参入することもあれば後から参入することもあります。

裁量の場合は、オーダーブックやTickレベルのプライスアクションを元に優位性を高めることができます(日本の裁量億トレーダーの多くが該当)が、EAのような定量的ロジックを使用する場合、ベンチスコア(インデックスの積み立て投資)を超えられるかどうかは微妙なラインです。

ベンチを超えるものを作るためには相当ロジックを練りこむ必要があります。


そこからワンテンポ遅れて参入するのがインジケータ勢になります。

MAのゴールデンクロスを見て参入したら高値掴みしたというような経験はよく聞く話です。

参入が遅すぎるのが原因です。

割安に参入する(例えばMAより価格が下にある時に買う)アプローチもありますが、価格は表示された時点ですべての事象を織り込んでおり、それが適正価格になります。

平均回帰(価格は平均に回帰する)は上記ダウ理論の基本原則に真っ向から否定する考え方です。

価格はその瞬間1つ1つが適正価格ならば、平均に戻ろうとする未来予測と矛盾が生じるからです。

価格が一定のレンジを推移し、あたかも平均に回帰したように見える現象の原因を説明することはできますが、長くなるので省きます。

因みに先行指標も無意味です。価格が無いと算出できない時点で遅行している他、先行サインは価格が特有の値動きを発生させない限り点灯しないため、決して先に立つことはできないのです。

そんなインジケータに対し、機能しやすい期間を探る行為(インジケータの最適化)はもはや三番煎じです。


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①より前の参入が可能なのは、

アービトラージ、アノマリー、オーダーブック(プライスアクション),ファンダメンタルズになります。

FXより株が簡単と言われている理由は,価格に織り込まれる前のファンダ情報を軸に投資している人の割合が多いからです.

”今買っておけば,将来価格が上がりそう”という場面において,

「直近の価格がブレイクしたから参入する投資家」と,「ファンダ情報等を見て参入する投資家」を比較して,より多く稼げるのはファンダ情報を見ていた投資家ということになります.

なぜなら「価格が動いたのを確認してから参入する投資家より先に市場に参入できているから」です.

必ずしもこれらのやり方で資産を増やす必要はないのですが、利回りや資金回転効率を高めたいと考えるならば相応の手法に切り替えるべきです。


私はほったらかしで資産運用したい性分なので、アービとアノマリーの制作・研究を行っています。

オーダーブック(プライスアクション)はデータベースを自身で蓄積する必要があり感覚的な部分もあるため、裁量用のものだと割り切って手を出さないようにしています。

(そういう部分にAIを適用するのが適切な使い方なのかもしれませんが。)


対してアービとアノマリーは、時間と価格をこねくり回せば良い感じのロジックがポンポン生まれます。

昔はロジックを作って大量に最適化をかけてそれっぽく機能するようなEAを制作していました(実際は機能してくれない)が、最近は「〇〇がブームで××のタイミングで△△を買う動きが起こると想定されるから、ざっくりロジックを組んでみよう」みたいな発想をもとに制作し、それに対して微調整で済むように心がけて制作を行っています。制作の過程から因果を意識して作られたロジックは長期的に有効に働きやすいというのが持論です。

右肩上がりのエイクイティカーブを作るのは簡単ではありませんが,上述したように,「傾向に基づいてロジックを組み立てる」ことで最初から右肩上がりのグラフを出すことはできるようになります.

前提根拠(仮説)が間違っていれば右肩下がりになるので,その時点で「本物」と「偽物」の区別が付きます.

右肩下がりのロジックを最適化で無理やり上げてしまったら判別できません.


その辺で販売されているサインツール等はそんな感じです.

全てのサインに従って売買してもプラスが確保でき,その上で裁量を取り入れて利益の向上を目指せれば最高じゃないですか.

実際はすべてのサインに従って取引するとマイナスで,裁量で頑張ってプラスにもっていくようなものが殆どです.

実力でプラスにしなければならないのであれば,サイン要らないですよね.

しかもマイナスパフォーマンスからのスタートです.

私も過去に幾つかのサインツールを購入して取引していましたが,それを使用していた時期は殆どお金が増えませんでした.

プログラミングが出来るようになって,サインのタイミングで売買するEAを作り,長期のバックテストにかけた時は唖然としました.

私の持論が界隈の考え方とかけ離れているのは承知していますが,全部プログラム組んで統計を取った結果(事実)に基づいて話しています.


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EAロジックにAIの導入は考えていません。

アクティブファンド業界の流れを踏襲しているのもありますが、業界のトレンドとしてはAIを直接売買に組み込むのではなく、ロジックの組み合わせの模索(恒常的に含み損が発生しないようなポジション管理が目的)や、資金管理、チーム管理等の運用の枠組みとして適用するのが最も効果的であることが実証されています。(AIをロジックに直接組み込む時代は既に過去のものです。)

パターン認識等を用いて類似チャートパターンを検知したら売買するようなロジック等が存在しますが、AIの適用の仕方が間違っているため、数年内に多くが破綻しているのが現状です。

AIを用いたロジックを構築する上で、ファクトが抜けているとこのような失敗が生まれます。

今時なのでPythonのAPIを叩けば適用自体はそこまで難しくは無いと思いますが、肝心の効用に難があるため勉強するだけに留めています。

EA業界は過剰最適化を嫌う気質があるように思っているのですが、"過剰最適化の最たるもの" に触りたくなるのは何故でしょうね。


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・インジケータについて

EAの開発が主軸ではありますが、EA稼働を補助するためのインジケータを陰で様々制作しています。

例えば、取引履歴をもとにエクイティカーブグラフを作ってみたり、時間別平均スプレッドの取得、サーバ通信速度の監視ができるようなものを作っています。

EAもきちんと稼働しているか監視する必要がありますが、EAの稼働環境も同様に気を付ける必要があります。

スプレッド縮小キャンペーン 0.2銭(原則固定)を唱っている業者の時間別平均スプレッドを調べたところ、日中の殆どの時間で0.5銭だったというようなことが起きています。

その他滑りやすさやストップレベルの拡大等、表面的には分かりませんが、EAのパフォーマンスに確実にダメージを与えるリスク要因が幾つもあります。

本来プラットフォーム側でそういうものを誰でも視認できるようなサービスを提供してもらえるのが一番良いのですが、無いので作った次第です。

華のないインジですが、良質なブローカー選びに役立ちます。良質なブローカーで取引ができるということは取引で発生する無駄な損失を低減することにつながるため、パフォーマンスの向上が期待できます。

需要が無いと思って個人使用に留めていますが、購入希望がある場合はご連絡ください。


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・今後の出品予定

直近ではサインツールを販売する予定です。

というより、EAはここではもう販売しないかもしれません。

これは出品者側の事情ですが、EAの販売報酬が極端に少ないのが理由です。

2万円の商品に対し、クーポン引き+基礎手数料+アフィリエイト報酬の結果、手取りは5千円(約25%)になります。

EAの出品までの工程:ロジックの構想・設計、コーディング、バックテスト、最適化、動作確認、フォワードテスト、ソース提供 etc...

→ きちっと作ると2か月かかります。原材料コストがかからないとはいえ作業は膨大です。何本売ったら原資回収できるでしょうか。

一方インジケータならば制作1週間、動作テスト1週間もあれば十分で、手取りは7割程残ります。

なるべくならばユーザ様には低価格でサービスを提供していきたい所存ですが、あまりにもEAの制作・出品が割に合わないため、サインインジで出そうという判断です。

今後開発予定しているEAもアービトラージが中心になるため、他所にソースをリークしたくない理由からも出品を控えようかと考えています。

EAの方がトレード実績の透明性が高くロジックの信頼性を証明できるため、誠意のつもりで出品してきましたが、インジよりも扱いが不遇で世間からの風当たりも強いです。(主に破綻EAの影響)

この現状が開発のモチベーションを下げますし、新しく制作してもリリースする気持ちになれなかったりします。


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話が重くなりましたが、今回の話は以上になります。

今後さらに出品事情が厳しくなる場合は販路を変更することを検討しています。

現在リリースしている商品が買えなくなる可能性がある点、ご了承ください。

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#FX手法 #チャート分析 #為替 #FX勝ち方 #インジケーター #投資家
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この記事の作者
2pay
2pay
会社員を辞めてFXと先物取引を行っています. 普段はデイ~スイング裁量で,RR1:10,損切幅5pips程度の取引ばかりやってます. 自分の手法を突き詰める過程で既存の分析ツールに限界を感じ,インジケーターを自作するようになりました. 商品紹介ページにテクニカル分析に関する有益な情報を載せています.誰でも閲覧可能です. 今後少しずつ商品(+有益情報)を追加していく予定です.見逃さないようにフォローお願いします. インジケーターおよびEAの作成も承っております。 普段の裁量をアシストするツールや、手法の自動化等、様々なニーズにお応えしてきました。 ご相談でも結構です。メッセージからご連絡お待ちしています。
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