【1分知識】金融資本主義の行方:企業価値と株主至上主義の再考
投資の基礎
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はじめに:株主至上主義の終焉と新たな潮流
資本市場を揺るがす根源的な問いが、今ほど鋭く突きつけられている時代はないかもしれない。
「企業は誰のために存在するのか?」
かつて、答えは明白だった。企業は株主の利益を最大化するための存在。米国におけるミルトン・フリードマンの思想がそれを定着させ、日本を含む世界の資本主義国がその価値体系を受け入れてきた。
だが今、世界は大きな転換点に立っている。
ESG、DEI、サステナビリティ、カーボンニュートラル
これらの潮流は単なるバズワードではなく、企業の存在意義を根底から問い直す流れを作っている。
本稿では、金融資本主義の歴史を振り返りながら、株主至上主義から社会的責任への価値転換がなぜ起きているのか、そしてそれが市場や投資判断にどのような影響を与えるのかを掘り下げる。
テーマは、「株主利益最優先から社会的責任への価値転換と投資家の判断軸」である。
第1章:株主至上主義の歴史的形成
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