勝率30%でも破産しない──Golden Strikeの設計思想(Robust)
FX
Big Qです。
昨日の投稿に関連して、Golden Strikeのストライクゾーンに関するご質問をいただきました。
Golden Strikeでは、このストライクゾーンがエントリーフィルターの中心的な役割を果たしています。
つまり、明確なストライクゾーンがなければ、エントリーしない──それによって、無駄な負けトレードを極力避けるように設計されています。
同時に、明確なストライクゾーンで反発した場合、100 pips以上の値幅が狙えることも多く、自然とRR(リスクリワード)が高くなります。
今週前半や今日は、明確なストライクゾーンがなかったため、ノートレードでした。
ちなみに、下図の赤枠のように価格が違うヒゲが乱立するエリアは、明確なストライクゾーンを特定できません。
今週前半と今日はストライクゾーンがない価格帯を行ったり来たりしていたので、鉄板パターンが来ても、エントリーは見送りでした。
これがGolden Strikeのルールの中で、もっとも大事なエントリーフィルターです。
ところで、裁量手法を選ぶ際に、よく話題に上がるのが「再現性」ですが、私自身はそれと同じくらい、手法の「Robust(ロバスト)性」を重視しています。
相場は常に変化しており、同じチャートは二度と現れません。
つまり、「どんなに優れた手法でも、勝率は相場次第で変動する」という前提に立つ必要があります。
次の表は、有名なバルサラの破産確率(最大損失リスク2%)です。
ここで、Golden Strikeで想定しているトレード結果は、主に以下の3パターンです:
・ +3 RR以上での利確
・ 建値での撤退
・ -1 RRでの損切
これは、表中の白枠に相当します(RR = ペイオフレシオ = 3)。
表からは、たとえ勝率30%のトレードを続けたとしても、破産確率はわずか0.2%以下。つまり、破産のリスクはほぼゼロということになります。
「10回トレードして3回勝てていれば生き残れる」──
これが、Golden Strikeの設計思想です。
手法を選ぶとき、どうしても「1カ月でいくら勝てるか」「どれだけ儲かるか」といった短期的なリターンに目が向きがちです。
でも、本当に問題なのは、トレーダーのスキルや立ち回りではどうにもならないような、勝ちづらい相場・難しい相場に直面したときです。
そんな状況でこそ、問われるべきなのが──
「どんな相場環境でも、破産しにくい設計になっているか?」
「この手法は、どこまで耐えられるのか?」
つまり、手法を選ぶ上で、“Robust(ロバスト)かどうか”という視点も、非常に大事だと思っています。
また、「再現性」に話を戻すと、個人差によって勝率にばらつきが出た場合に、どの程度まで生き残れる設計になっているか?という視点でも手法を見ることができます。
たとえばGolden Strikeの場合、学び始めの段階で勝率が30%しか出せなかったとしても、破産することなく、まずは生き残ることが可能です。
そのうえで、少しずつストライクゾーンやエントリー判断の再現性を高めていく──
つまり、リスクを抑えながら、成長できる構造になっているのがRobust性の高い手法のメリットだと思います。
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