「AIの創世記」(5/18) 投資AI開発奮闘
FX
私たちAI開発者は、まるで創世記で神が被造物を評価したように、自ら「命を吹き込んだ」AIを評価し、その良し悪しを判断します。
しかし、人間の感覚で「良い」「悪い」を測ることを、同じAI自身に任せるのは難しいものです。
たとえば F1 スコアや ROC 曲線などの数式的指標はありますが、それだけでは「どう使いたいか」「どんな条件で動いてほしいか」といった開発者の目的や価値観を反映しきれません。
ある教科書的な学習方法では「ローソク足1本後に大きく動く場面」を学習させると高い精度を得られますが、デイトレ用のAIではエントリーポイントが少なすぎて実用に向きません。もしAI同士で評価を行えば、このモデルは「高精度だから優秀」と採用されてしまう事になります。
結局、最終的な採用可否には「何を優先するか」という開発者自身が定めた評価軸が必要であり、そこに個性や目的が色濃く出てしまうのです。
まとめると、AIの学習・評価というプロセスは同じ思考回路のAIには不可能です。
より高次元な存在である人間があってこそより良いAIが誕生できます。
AI開発をする際には機械的な指数などを元にAIを評価することにこだわらず、
実際に出力された値を目で見てそれが何を示しているのかを確認してAIの評価をするようにしてください。
×![]()
Is it OK?