◎押し目買い、戻し売りの落とし穴はメンタルが作りメンタルマネジメントで回避できる〜根拠をもった時は『セット』で考えるクセをつける〜
天元メンタルマネジメント.16
精神論や例え話が続いたメンタルマネジメントですが今回はトレードに重きを置いたメンタルマネジメントのお話です。
買うならなら安くなってから買って高くなって売る。
これが王道です。
高くなってきてまだ高くなるだろうから買う。
買ったところから値下がりし仮に値下がるスピードが早ければ『大損の不安』から怖くて売ってしまいその後、思った通りに高値更新していく…
こんな取引は悔しいものです。
どうすれば良いのか?
ここで冒頭に書きました『押し目買い』が上げ相場の王道の買い方となります。
相場に対して順張りでもある買い取引。安くなったところを買う。
高値更新ならなんて鮮やかな取引なんでしょうか。
これは『押し目買い戦略』が上手くいったらの話であり当然落とし穴はあります。
①早仕掛け
上昇中の下げが下げきっていないのに上がり始めてしまうのではと思い機会損失したくない焦りと混ざり早仕掛けになってしまう。
②反転下落を押し目と見誤る
上げ中の下げという値頃感で買ったものの押し目買いではなく高値掴みしてしまっている。
他にも押し目買いでの失敗はあると思いますがこの様な展開で重要なのは『上げ中だから安くなったら買おう!買えば高値更新で今までの上昇の勢いなら一気にブレイクもあり得る!』という気持ちの持ち様です。
一番の落とし穴はやはり高値掴み。
もう反転してますよって事が上記の気持ちを持っていると深押しと考え状況がマズい展開になっていきます。
押し目買いが上手く出来なかった際にダブルボトムを作りに再度安値を試しに来てるのかとまたポジション保有に対してプラスの材料を探してしまう事もあります。
押し目買いで入ったのにダブルボトムの二番底取りにトレード時間は延長戦突入。
展開は決して良くないと分かっててもポジティブにポジションマネジメントを打っていく。
打開策ではなく沼にハマっていく展開もあります。
最終的に思った通りに値幅をごっそり獲りきる事もあります。
ではこの様な時どう対応すべきか?
根拠崩れで撤退等の撤退戦は複数あるかと思いますがまずはその前にやるべき事ではテクニカル分析です。
押し目買いでエントリーした状況は間違っていなかったか?
深押しになっているだけなのか再分析が必要です。
まずは高安値でしょう。
前日の高値、安値に対して現在値はどうか?
ピボットを見て値幅の達成感がある様なピボットレベルでのポジション保有になってないかチェック。
押し目買いで入る直近高値のプライスアクションはどうか色んな時間足で状況確認をします。
MAとの乖離もチェックします。
移動平均線から離れ過ぎればマグネット効果と言われる巻き戻しの展開として移動平均線へ実体が戻ろうとするか実体が揉み合う事で移動平均線が実体に近づいてくる様な値動きと移動平均線の状況把握と予測からシナリオ再構築をしておく。
ポジション保有した状態で指標や市場の開場、閉場での事故的値動きに巻き込まれないか時間も確認は必要。
押し目買いでエントリーしたものの展開が違う場合捕まってる時間はかなり長期になるのではと思われます。
エントリー前のシナリオ(根拠)が構築出来てくると自信がつきます。
根拠のあるエントリーなのでというだけではなく、やはり根拠ありトレードと根拠崩れ撤退トレードの二つのシナリオをセットでもってエントリーしていく事がポジションマネジメントにも冷静な判断ができる様になります。
その結果…
◯冷静な再分析
◯押し目買いと固執しないもう一つのバッドシナリオも用意しておけば撤退しやすい
①順行し思った通りなら目標まで保有
②逆行してバッドシナリオなら想定通りの撤退
③どちらでもない揉み合いなら伸びても逆行しても自信がなくなってる状態になりやすいので即撤退
④値動きが荒く判断が難しいなら1時間足以上にして判断
意外と思った通りの展開だけ用意してる方も多いみたいです。
例えばスロット打っててこのゾーンまで打って当たれば良いし抜けたらやめよ。天井まで深いから。
これ知らずに当たるまで打っても当たりはしますがお金はかなり吸い込まれるわけですね。
だからここまで回すという回転数を決めて打つ人と当たるまで打つ人の違いが大きくお金として結果が出てきます。
我々トレーダーはチャート分析やエントリーポイントを決める力は大口より勝ってるのではと思う場面があります。
ボラティリティがあってエントリーは良いのにお金がそこまで増えないとなるとポジションマネジメントとメンタルマネジメントの精度向上あるのみという事でまた色んな角度からメンタルマネジメントを発信していこうと思います。
よろしいですか?