【マル秘レポート】第 2 回 ダウ理論について
FX
Zone_Elliottマル秘レポート(PDF版)はコチラ↓
https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/89611
レポートの内容は下記の通りです。
はじめに
第 1 回 エリオット波動について
第 2 回 ダウ理論について
第 3 回 フィボナッチについて
第 4 回 マルチタイムフレームについて
第 5 回 Zone_Elliott の機能紹介
第 6 回 Zone_Elliott の有効的な使い方
第 7 回 Zone_Elliott を使いこなす(有料)
第2回 ダウ理論について
ダウ理論とは
第2回のダウ理論のレポートがスタートします。
ダウ理論についても結構な量になると思いますが、このレポートを読むことでダウ理論の基礎から応用まで理解できると思いますので、一緒に学んでいきましょう。
ダウ理論とは、投資家心理を交えながら相場のふるまいの特徴を体系化したものであり、チャートを客観的に見るための基礎となります。これを理解していないと、トレンドの発生、継続、転換という相場の重要な動きを捉えられないことになります。
ダウ理論は、20世紀前半にチャールズ・H・ダウによって生み出された相場理論です。
チャールズ・H・ダウはジャーナリストで、ウォールストリートジャーナルの創設者であり、ダウジョーンズの創設者になります。アメリカの株価指数のダウ平均株価という指数を考案したのもチャールズ・H・ダウです。
ダウ理論を構成する6つの要素
1> マーケットは全ての情報を織り込む
ダウ理論は株価をベースに作られた理論ですが、コモディティやFXなどの金融商品に読み替えて適用することが可能です。市場で取引されている金融商品の価格には全ての情報が織り込まれるという考え方です。例えば企業の潜在的な収益力や経営者の能力、時価の決算発表の内容や経済指標の予測など、例え相場参加者たちがこれらの詳細を知っている訳ではないとしても市場に織り込まれているという考え方です。例えば最近の例で言うと米国の経済指標が強かったりすると、まだ追加利上げの可能性が残っているという形で米国債の利回りが上昇したり、ドルが買われたりという動きがありますが、これも将来本当に追加利上げするかどうか分からないのにあらかじめそのリスクを折り込む例と言えます。
2> トレンドの3種類
これは相場にはプライマリー、セカンダリー、マイナーという 3つのトレンドが存在するという考え方です。
上昇トレンドにおけるメインの方向の流れのトレンド(青矢印)をプライマリートレンドと言い、下降トレンドにおけるメインの方向の流れのトレンド(赤矢印) をプライマリートレンドと言います。
プライマリートレンドは1年またはそれ以上続くトレンドとして定義されています。
トレンドは一直線で上昇/下降する訳ではありません。上昇トレンドの押し目(緑波)部分や下降トレンドの戻り目(緑波)部分をセカンダリ―トレンド言います。
セカンダリ―トレンドは数週間から数か月続くトレンドと考えられています。
マイナートレンドはプライマリートレンドやセカンダリートレンドを構成する日々の細かい動きのことを言います。
マイナートレンドは数日から数週間続くと考えられています。
これら名前を覚える必要はなく、主要なトレンドとそれに対する調整が存在すると理解すればOKです。
3> トレンドの3フェーズ
エリオット波動の推進5波、調整3波の理論と似て(ほぼ同じ)います。ダウ理論では3つのフェーズがあると定義しています。上昇トレンドと下降トレンドに分けて示したのが以下の図になりますが、上昇トレンドと下降トレンドで大きな違いが無いので、上昇トレンドで説明していきます。
●蓄積
一部の先見の明のある投資家が買い集める。まだ上昇トレンドになるか分からない段階から機関投資家などはこの辺りから少しずつポジションを構築していきます。
●参加
上昇トレンドが始まったことを察知した投資家やテクニカル分析を駆使した投資家が参戦してくるフェーズです。
●加熱
一般の投資家や投資経験の乏しい人々が参加する一方で、先行する投資家は利益確定を始める。
このようにトレンドの初期から参加している人が、どう考えているかを理解できるようになると、チャートを客観的に見ることができるようになり「相場を読む力」がグンと上がります。
4> 株価指数は互いに確認し合わなければならない
例えば、ダウ平均のようなある指数が上昇しているときは、その業種別指数であるダウ輸送平均株価も上昇トレンドになっていない限りは、投資家は新たなトレンドが始まったと捉えるべきではないという考え方です。
ダウ平均は、様々な業種の企業の銘柄で構成されていますが、これらが上昇しているということは、それらの企業の景気が輸送業にも影響するはずだという考えに基づいています。
例えばアメリカのもう1つの代表的な株価指数にS&P500というものがありますが、S&P500は上昇トレンドになっているのにナスダックは下がっている時は、アメリカの株式市場全体のトレンドではないというように見たり、例えば、日本の金融株を考えてみると、三菱UFJ銀行もみずほ銀行も三井住友銀行も揃って上昇トレンドになっているときは日本の銀行株全体の上昇トレンドが発生していると捉えます。
三菱UFJ単体が上昇しているときは、単なる個別銘柄要因での上昇として捉えるという解釈になります。
FXの場合であれば USDJPYやEURUSDだけではなく、AUUSDもNZDUSDもUSDCHFも全部対米ドルで下がっているというときに米ドル全体の上昇トレンドとして見るということができます。
このように資産クラス全体や業界や通貨単位でのトレンドの発生状況を見ることでトレンドの信憑性を見極めることができます。
5> トレンドは出来高によって支えられてなければならない
価格が上昇している時はそれに見合った取引量の増加が発生しているべきだというものです。
上昇トレンドの場合は、
●価格が上昇しているときに出来高も増加
●価格が下落しているときは出来高も減少
下降トレンドの場合は、
●価格が下降しているときに出来高も増加
●価格が上昇しているときは出来高も減少
出来高に伴って上昇/下降しているときは、信憑性が高いと判断できます。
6> トレンドは明確なシグナルがが出るまで継続する
トレンドは明確なシグナルが出るまで継続する、とは逆に言うと明確なシグナルが出たらトレンドは終了となります。
上昇トレンドとは「安値切り上げ・高値更新」している状態を言い、下降トレンドとは「高値切り下げ・安値更新」している状態を言います。
では、このトレンドが終了するのはどのような状態なのでしょうか。
左側の図は、押し安値を下抜けたタイミングで上昇トレンドは終了し、更に「高値切り下げ・安値更新」のタイミングで下降トレンドが始まったと考えます。
右側の図は、押し安値のブレイクに関係なく「高値切り下げ・安値更新」のタイミングで上昇トレンドは終了し、下降トレンドが始まったと考えます。
上記2つは、どちらが正しいという議論ではなく、相場には右図で見ている人も左図で見ている人もいるということを知っておくことが重要です。
長々となりましたが、ダウ理論に関してのレポートはここまでとなります。Zone_Elliottを正しく有効的に利用するための必要最低限の内容になりますので、不明点は何度も読み返して理解してください。
第3回目はフィボナッチになります。フィボナチもエリオット波動とは関連性の高い理論ですので正しく理解されることで「相場を読む力」が間違いなく向上しますので、頑張って一緒に学んでいきましょう。
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