【マル秘レポート】第 1 回 エリオット波動について
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Zone_Elliottマル秘レポート(PDF版)はコチラ↓
https://www.gogojungle.co.jp/finance/navi/articles/89611
レポートの内容は下記の通りです。
はじめに
第 1 回 エリオット波動について
第 2 回 ダウ理論について
第 3 回 フィボナッチについて
第 4 回 マルチタイムフレームについて
第 5 回 Zone_Elliott の機能紹介
第 6 回 Zone_Elliott の有効的な使い方
第 7 回 Zone_Elliott を使いこなす(有料)
第 1 回 エリオット波動について
エリオット波動の基本
エリオット波動を勉強したいけれどどこから何に手をつけていいか分からないという方、エリオット波動を少しは知っているけれど基本を改めて学びたいという方には参考になる内容になると思います。
エリオット波動理論は、米国の株式アナリストであるラルフ・ネルソン・エリオット氏が1938年に発見したチャート理論です。
相場には一定のサイクルがあり、そのサイクルを繰り返しながら動いていくという考え方を基にしています。
エリオットさんは元々会計士だったが病気で働けなくなってしまい、株式相場の研究にのめり込みダウ理論に大きな影響を受けて特にフィボナッチ比率を使って相場の動きの規則性を見つけようとしました。この数字を使ってというところが確信的であることと、その背景からダウ理論やフィボナッチと相性のいい理論になります。
株式相場を元に生み出された理論ですが、コモディティや為替、暗号資産にも適用できると考えられています。
エリオット波動には、このような背景があることから、ダウ理論やフィボナッチに興味のある方は勉強してみる価値があると思います。
最もコアとなる考え方が、5波で推進し3波で修正するというものです。
エリオット理論では、相場というのは5つの動きで進みその後3つの動きを経て調整すると捉えます。トレンド方向に沿ってこの5つの波で動く動きを推進波、それに対する調整を行うこの3つの動きを修正波と呼びます。次に重要なことは、これらの推進5波修正3波が異なる時間軸で何層にも重なり合っているということになります。
エリオット波動はフラクタル構造になっており、上図のように上昇1波と上昇2波の動きの中に異なる時間軸では、5波で推進し3波で修正する構造になっています。このことから推進5波修正3波を見分けることが極めて重要になってきます。
*以降のこの仕様の中では修正波についてもこのレポート中ではA,B,C波ではなく1,2,3波と記載します。
エリオット波動の基本原則
◇エリオット波動の基本原則は主に以下の3つとなります。
1> 推進波の第1波や第5波より第3波が最も短くなることはない。
2> 推進派の第2波は第1波の始点より安値をつけない。
3> 推進派の第4波は第1波の高値を割り込まない。
エリオット波動のエクステンション
チャートで確認してみると、エリオット波動に近いものの、パターンが崩れているように見えたり、波の数が違っていたりする場合があります。これらはエリオット波動の変形型で、「エクステンション」と呼ばれます。エクステンションの例で多いのは、第3波や第5波が長くなるケースです。
上昇5波のそれぞれの波は次のような特徴をもっています。
●第1波=じわじわとした動きで徐々に方向性が明らかに。
●第2波=第1波の大半を打ち消す反対方向のかなり強い動き。売買高が低下することで収束。
●第3波=通常はもっとも強く長い動きで、5波のうち最大値幅動くことが多い。
●第4波=乱高下が続く複雑な動きで高値持ち合いに近い。
●第5波=かなりのスピードと勢いをもったバブル的な急騰であることが多い。
エリオット波動の1波を見つけるために重要な「押し安値」と「戻り高値」とは?
●押し安値
直近高値を更新した高値の起点となった安値のことを言います。また、戻り高値を上抜けたらその起点となる安値を押し安値と言います。
直近高値(a)のラインを上抜けたタイミングでその起点となったZigZag安値(b)が押し安値となります。
相場が更に上昇し、直近高値(c)のラインを上抜けたので、このタイミングでZigZag安値(d)が新たな押し安値となり、bは安値となります。
●戻り高値
直近安値を更新した安値の起点となった高値のことを言います。また、押し安値を下抜けたらその起点となる高値を戻り高値と言います。
直近安値(a)のラインを下抜けたタイミングでその起点となったZigZag高値(b)が戻り高値となります。
相場が更に下降し、直近安値(c)のラインを下抜けたので、このタイミングでZigZag高値(d)が新たな戻り高値となり、bは高値となります。
エリオット波動の1波の見つけ方
エリオット波動を見つけるためには、まず1波を探す必要がありますので、1波の見つけ方から説明していきます。
●1波の定義
「戻り高値」を上抜けたら「上昇1波」とし、「押し安値」を下抜けたら「下降1波」とします。
以下の図に押し安値と戻り高値を記載していきますので、左側から確認していき正しく理解できているかチャックしてみてください。本来押し安値は新しい押し安値ができるとただの安値に戻り、戻り高値は新しい戻り高値ができるとただの高値に戻るのですが、以下のチャートではそのまま残しています。
押し安値/戻り高値を正しく理解できていましたか?
上図が押し安値/戻り高値のルールに沿ったものになります。押し安値を下抜けて「下降1波」発生となり、戻り高値を上抜けて「上昇1波」発生となりますが、上記のようなレンジ相場では1波発生後に伸びると言われている3波が発生していません。全くエリオット波動が機能していない状態です。
前頁の相場にエリオット波動を描画すると上図のようになります。戻り高値を上抜けて上昇1波が発生しますが上昇2波が崩れて上昇3波発生にもなっておりませんし、押し安値を下抜けて下降1波が発生しますが下降2波が崩れて下降3波発生にも至っておりません。上図のような相場では、上位足がレンジ中の可能性が高いです。
詳細はZone_Elliottの詳細説明ページで紹介しますが、そうなんです、全ての押し安値を下抜けたら「下降1波」発生、全ての戻り高値を上抜けたら「上昇1波」発生と考えるとダマしが多くてエリオット波動が正しく機能しないので、Zone_Elliottではゾーンという考え方で「下降1波」「上昇1波」を決め、ダマしになりそうな1波は排除しているのです。
では、どのような状況での1波が望ましいのでしょうか?一緒に考えてみましょう。各波についてどのような状況でどのように動く可能性が高いのか?各波の個性(特徴)を考えてみます。
投資家心理を交えて見ると、各波の特徴を捉えやすくなります。
上昇1波 | 1波が出現する前は下降トレンドが続いていることが前提です。その中で発生した反発の動きとなり、大半の投資家が下降トレンドが継続していると考えている中の一時的な反発と捉えます。 |
上昇2波 | 上昇1波とは下降トレンドが継続している中での反発の動きでしたので、上昇してきたところは下降トレンドの戻り売りにさらされやすいということで、上昇2波は深い戻りになり易いという特徴があります。 |
上昇3波 | 一番伸びることが多い。延長しやすい。出来高も多い。という特徴があります。上昇3波は「安値切り上げ・高値更新」が確定し、上昇トレンドがスタートするタイミングになります。そのために下降トレンドの売り手の利確(買い)と新規の買いが集まり易いフェーズになるからです。 |
上昇4波 | 4波は複雑化、長期化しやすいという特徴があります。利益確定の売りと押し目買いの買いが拮抗しやすいため、複雑化、長期化しやすい。4波ではフラットやトライアングル=レンジが発生しやすい。 |
上昇5波 | 5波は明らかな上昇トレンドで強気心理だが、高値圏であり上昇スピードは遅くあまり伸びない。トレンドの初期からの参加者の利益確定が入り始める段階です。 |
下降1波 | 大半の市場参加者は上昇トレンド継続中と捉えている。トレンドの初期からの参加者の利益確定が入り始める段階です。 |
下降2波 | 上昇トレンド継続とダマされやすい波になります。実際にはこの後の下降トレンドになる一時的な上昇になります。 |
下降3波 | 大きな下落となります。手前の上昇トレンドの利確、新規の売り、2波の損切りなどによって大きく下落します。 |
エリオット波動に関してのレポートはここまでとなります。Zone_Elliottを正しく有効的に利用するための必要最低限の内容になりますので、不明点は何度も読み返して理解してください。
第2回目はダウ理論になります。ダウ理論もエリオット波動とは関連性の高い理論ですので正しく理解されることで「相場を読む力」が間違いなく向上しますので、頑張って一緒に学んでいきましょう。
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