スキャル中毒者たちへ:そのトレード、もう脳が壊れてますよ
スキャルピングはギャンブルか?投資家として生き残るために必要なこと
どうも、トレードアイデアラボの猫飼いです。ポンドドルが金(ゴールド)につられて下落していますね。ロンドンはご存知の通り、金取引の世界的な中心地。だからこそ、金が動けばポンドも素直に反応する。しばらくすれば、ポンドドルは一旦1.300まで戻すでしょう。その上昇は、ぜひとも獲りに行きたいところです。
さて、最近スキャルピングがブームのようですね。これは、オンラインカジノやバイナリーオプションでうまくいかなかった、いわば“ギャンブル難民”がFXに流れ込んできていることも影響しているでしょう。
確かに、スキャルピングは僕らが使う「13の武器(戦術)」のうちの一つです。もちろん、僕らも状況に応じて使います。しかし、スキャルピングには3つのタイプがあることをご存知ですか?
スキャルピングの3分類
1. 15分足以上で行う、実需勢に沿った合理的な動きに乗るスキャル
これは、企業や機関投資家といった大口の“日常業務”による値動きに乗る方法です。
2. テクニカル指標による逆張り型スキャル
たとえば、ボリンジャーバンドやオシレーターを使って、一時的な行き過ぎを逆手に取るものですね。
3. 5分足以下の“勢い型”スキャル
その場のノリで乗って、勝ったら即撤退。“勝ち逃げ”を狙うスタイルです。
今、巷で流行っているのは3番目の“勢い型スキャルピング”です。それ自体を否定する気はありません。しばらくは勝てる人もいるでしょうし、そこから技を極めて“スキャルの達人”になる方もいるかもしれません。
でも、忘れないでほしいのは、それは「13の武器」の1つにすぎないということです。
トレンドが出た時にトレンドフォローができなければ、チャンスを逃します。13の武器を使いこなせなければ、ひたすら目を皿のようにしてチャートを眺め続けるだけの「肉体労働者」となってしまう。
それって、本当に“投資家”ですか?
僕らが目指すべきは、頭を使って稼ぐ「頭脳労働者」=投資家であるはずです。
ギャンブル脳が、トレードを壊す
とはいえ、僕が本当に言いたいのは、「スキャルピングはギャンブルだ」ということです。
ギャンブルが悪いとは言いません。ですが、ギャンブルには脳を狂わせる仕組みがある。
それは「報酬系」と呼ばれる脳の部位にダイレクトに作用し、ドーパミンを過剰に分泌させるんです。
これにより、トレードがやめられなくなる。1日に何度もトレードを繰り返し、刺激に脳が慣れてしまう。
結果どうなるか?
冷静な判断を担う「前頭前野」が壊れていきます。合理的な判断ができなくなり、勝てていたはずのトレードすら勝てなくなる。
この時点で、あなたはもう「ギャンブル依存症」とほぼ同じ状態。
やめたくてもやめられない。
それなのに資金は減っていく。
破滅の先にある“教祖ビジネス”
資金が尽きれば、どうするか?
手元のスキャル技術を電子書籍にして売ったり、インジケーターを作って売り出したり、SNSで広告を打って「稼げる手法を教えます!」と叫び出す。
中には他人の手法をパクって平然と教える人まで出てくる。
もちろん、教えること自体は悪くない。でも、理念がないと続けられないんです。
稼ぐためだけに教える人は、やがて嘘をつきます。過去の実績を盛ったり、証拠画像を加工したり。
極端な話、大谷選手の元通訳の方のように、詐Oまがいの手段にまで手を染めてしまうこともあり得るわけです。
投資家として生き残るために必要なこと
だから僕は声を大にして言いたい。
スキャルだけで生き残ろうとしないこと。
「13の武器」をすべて使いこなせるようになること。
そして、適度な休息をとり、心と脳の健康を維持すること。
これができて初めて、あなたは“本物の投資家”になれる。
短期で荒稼ぎするためのテクニックではなく、一生使える武器を身につけましょう。
Is it OK?