大荒れ相場、長い目で見た結果で正解を考える
2025年4月5日(土)に書いています。
USDJPY
木曜日に暴落、金曜日に雇用統計だったので、木曜日に含み損に耐えていた人たちは、だいぶ具合悪くなるような状況でした。
結局、雇用統計でぶっ飛ぶような動きはなかったですけどね。
金曜日の動きは、木曜日の安値を割れてから、ある程度戻して(暴落の半値戻し)終わり。
木曜日の安値割れでゼロカになった人もいるでしょう。
ナンピンや追加入金で耐え切って、最後に戻したところで助かった運の悪い人もいるでしょう。
結局助かったから、「損切りしない判断が正解だった」、「追加入金してでも耐えたのが正解だった」と思うのは間違った考え方になります。
今回の1回の結果だけ考えれば、たしかに正解になるでしょう。
今後、トレードしませんって人なら、それでもいいでしょうけど、今後もトレード続ける人が多いでしょう。
それなら、1回だけの結果で正解を考えるのではなくて、長い目で見た結果で正解を考える必要があります。
1回だけの結果だけで、「どういうやり方しようが結果が全て、勝てば正解、勝てば官軍」という人もいますが、相場を続けて行く上では、この考え方は危険です。
勝てば官軍負ければ賊軍
戦いに勝てば、勝ったほうがすべて正しく、負ければ賊軍ということになる
1回の結果ではなく、長い目で見た結果で、正解を考える
どうして、1回の結果ではなく、長い目で見た結果で、正解を考える必要があるのか?
それは、相場はランダム性が高く、未来は誰にもわからないからです。
「損切りしない判断が正解だった」「追加入金してでも耐えたのが正解だった」と考えてしまうと、また同じような状況で、この正解の手を打つでしょう。
しかし、相場はランダムですから、次の結果は助からない可能性もありますし、長く続けて行けば、助からないことは、ほぼ確実に起こると言ってもいいでしょう。
そうすると、その1回で、取り返しがつかないくらいの大損になる可能性があります。
「いや、相場はランダムではなく予想して当てられるんだ、今回も最後にどうせ戻るという予想、分析、読み通りになっただけだ」
と思う方もいるかもしれませんが、1回の結果で見れば、たまたま当たっただけです。
【ニュートレーダー×リッチトレーダー スティーヴ・バーンズ著】
新米トレーダー
「予想するのが唯一儲かる方法ではないんですか?」
金持ちトレーダー
「まず最初に言わなければならないが、それは不可能だよ。
未来はまだ起きていないわけで、それをどうやって予想するんだい?」
『あらなみの相場研究所』より引用
当て屋
相場は、予測して取るものだ、と考えている一派である。
別名、予想屋とも言う。
初心者の全ては一旦この会派に所属することになる。
彼らは、情報、テクニカル、ファンダメンタル、など、全ての相場情報を、相場を予測するために存在する、と考えている。
全ての道は予測に通ず、である。
つまり、
相場で儲けること=相場の予測が当たったからだ
という強い哲学を持っている。
次にどうなるかを読むこと
相場を正しく予測さえできれば、相場に勝てる
と固く信じ、その目的のために、材料、分析が存在する、と考えている。
彼らは、相場を当てることを目標にしているが、「相場が実際に当てられるかどうか」という疑問を持ったこともない人たちも多い。
相場を当てることを目指すのは、当然のことである、という信条に疑問をもたない。
これは、予測が偶然に当たったのか、それとも必然的に当たったのか、の区別が非常につきずらいことからきている。
『100億円稼いだテスタ氏』
例えば、この先の日経平均どうなると思いますか?とか
よく聞かれるんですけど、僕は答えないという答えを出してる
それは読みようがないし、読むと勝てないんですよ
そもそも読めないものを読もうしてポジション取ることが
勝ちから遠ざかる行為なんですね
なので、あの質問自体おかしいし、答えるべきじゃない
というのが僕の答え
世界で一人も当てられないでしょう?
つまり当たったところでただの偶然の予想なんかを参考に投資することは
勝つためにはマイナスな要素でしかないのですよ
未来はまだ起きていないわけで、それをどうやって予想するんだい?
次にどうなるかを読むこと
相場を正しく予測さえできれば、相場に勝てる
と固く信じ、その目的のために、材料、分析が存在する、と考えている。
彼らは、相場を当てることを目標にしているが、「相場が実際に当てられるかどうか」という疑問を持ったこともない人たちも多い。
読みようがないし、読むと勝てないんですよ
そもそも読めないものを読もうしてポジション取ることが
勝ちから遠ざかる行為なんですね
当たったところでただの偶然の予想なんかを参考に投資することは
勝つためにはマイナスな要素でしかないのですよ
ネット上で、含み損抱えて耐えている人に対して、アドバイスされている方もいました。
「ハッキリわかっているのは、こういうデカい動きの翌日は必O前日底値を割る動きはあるってこと。
つまり今切っとけって話。」
「今のうちに損切りしましょう」
「普段から損切りができていないと急には難しいと思います
このような相場は何度も来ますし、損切りありきのトレードができない人は
過去全員がいなくなってますので、ぜひ身に付けて生き残れることを祈っています。」
「損切りできない人から終わります
種銭あれば何度でもやり直せますよ」
しかし、含み損に耐えきって、助かっていましたね。
そうすると本人は、「人のアドバイスは聞かないで正解だった、自分のやり方が正しい」となったでしょう。
助かったあとにもアドバイスしている方もいました。
「また、こういう相場はすぐ来ますので、トレードの考え方を今のうちに治すことをお勧めします。
含み損が助かった!
という思考で生き残った人は過去にいませんので、ぜひ生き残って下さい。」
こういうアドバイスを受け入れて変わる人は、なかなかいないでしょう。
しかも、今回は耐え切って助かっていますから、他人のアドバイスを聞かなかったから、助かって正解という認識になってしまいます。
損切りありきのトレードができない人は、過去全員がいなくなっている
損切りできない人から終わります
↑アドバイスであったこれは本当にそう思います。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
オットー・フォン・ビスマルク
愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。
私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。(直訳)
Is it OK?