金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1960号/加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会 会員番号 012-02323GogoJungleトップへ
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2025/04/01 18:45
公開: 2025/04/01 18:45
更新: 2025/04/01 18:46
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裁量を超える ― EAでたどり着くトレードの本質
1. 連載の目的と背景 裁量トレードの限界の認識 長年の裁量トレードで抱える感情的なバイアスや主観的判断、情報処理の限界、精神的負担などを整理し、これまでの経験を踏まえた新たな視点を提供します。 EAによる解決策の提示 EAの自動化機能やアルゴリズムに基づいたエントリー・エグジット、システム的なリスク管理と資金管理の優位性を詳しく解説。これにより、一貫性と迅速な対応が可能となる点を強調します。 2. 連載の構成と内容 【DAY 1~5】:裁量トレードからEAへの転換 裁量トレードの限界や心理的負担を解説し、EAがそれらをどう補完するかを紹介。 EAの基本概念や、裁量トレーダーが抱える抵抗感の克服法についても触れます。 【DAY 6~10】:EA運用の実践的手法 EAの運用前に確認すべきパラメータや設定調整、メンテナンス方法について詳述。 複数のEAを活用したポートフォリオ運用やリスク分散の手法も取り上げます。 【DAY 11~15】:良質なEAの見分け方と評価基準 良いEAと駄目なEAの違いを見極めるためのバックテストの読み方や指標の解説。 再現性や長期安定性の観点から、評価基準を具体的に提示します。 【DAY 16~20】:Quant Analyzer活用と実践的検証法 Quant Analyzerを用いたEA評価の方法、損益曲線、シャープレシオなどの指標の解説。 ポートフォリオ構築や最適化の手法を理論と実践の両面から説明します。 【DAY 21~25】:高度な資金管理とリスクマネジメント 複数EAの資金配分や動的資金管理(アダプティブマネジメント)を中心に、実践的なリスクコントロール戦略を解説。 裁量トレードには難しいリスク回避手法をEA運用で実現する方法を探ります。 【DAY 26~30】:運用の長期継続と成功の法則 長期的な視点でEA運用を継続するための現実的な期待値の設定や、成功のためのマインドセットを伝授。 トレーダーが陥りやすい落とし穴を回避し、資産形成を目指すための戦略と意識変革を促します。

DAY 5:EAの選択基準―「良いEA」とは何を指すのか

FX

前回までに、EAを運用するための基本的な環境構築や必要な設定を確認してきました。
このあたりで「実際にどんなEAを選べばいいのだろう?」と思われる方もいらっしゃるでしょうか。

今日は「良いEA」を見極める際の考え方について、主要な評価ポイントを整理してみます。
世の中には多種多様なEAが存在するため、勝率や損益だけに目を奪われず、どのような視点で選択すれば後悔が少ないかを考えていきましょう。

 

勝率やリターンだけを追わない

多くのトレーダーがEAを探し始めると、ついつい「高勝率」「月利○○%」「ドカンと稼げる!」といったキャッチフレーズに惹かれてしまいがちです。
もちろん勝率や利益率の高さは魅力ですが、ここに隠れたリスク要因を見落としてはいけません。

  • 高勝率=リスク小ではない
    損切り幅が極端に大きく、利確幅が小さいロジックは「勝率10*%」に近づけることも可能ですが、一度の大敗で利益を吹き飛ばす危険があります。

  • 単月の成績だけでは判断できない
    EAのパフォーマンスは相場環境によって大きく変動し得ます。短期的に一時的な成績を出していても、長期的な安定性が乏しいケースもあるでしょう。

 

ドローダウン(DD)の大きさと頻度を確認

EA運用で最も避けたいのは、急激なドローダウンによって資金を大きく失うことではないでしょうか。
そこで、下記のような項目をチェックしてみると良いかもしれません。

  • 最大ドローダウンの水準
    バックテストやフォワードテストの結果から、「資金の何%程度まで落ち込むことがあり得るのか」を把握しておきましょう。許容範囲を超えるものは慎重に検討する必要があります。

  • ドローダウンが発生するタイミングや理由
    トレンド転換期に弱いのか、あるいはレンジ相場で負けやすいのか。EAには得意・不得意の相場があり、損失を抱える局面がどこなのかを事前にイメージできると安心です。

 

プロフィットファクター(PF)や平均損益などの指標

勝率やドローダウンだけでなく、以下の指標も総合的に見ることで、EAの特性をつかみやすくなります。

  • プロフィットファクター(PF)
    総利益を総損失で割った値。1.5以上あれば「プラスになりやすいEA」と評価されることが多いですが、あくまでも他の指標との組み合わせで判断します。

  • 平均損益(1トレードあたりの利益期待値)
    勝ちトレード・負けトレード双方の平均的な値を把握し、リスクリワードを検討します。

  • 連敗・連勝回数の傾向
    連敗が続いたときに耐えられるロット設定を行うためには、連敗の傾向を把握しておく必要があります。

 

ロジックの透明性とサポート体制

EAによっては、具体的なロジックが全く不明瞭なまま販売されているケースもあります。
すべてを詳細に知る必要はないにしても、どんなインジケーターを使い、どういった相場観をもとにトレードするのか、最低限の概要が分かるものが望ましいでしょう。

  • ロジックの概要が分かる
    トレンド追従型か、レンジブレイク型か、スキャルピング寄りか、など。自分の相場観と合ったEAを選ぶ意味は大きいです。

  • サポートやアップデートが受けられるか
    市場環境が変化したときに、EA開発者からアップデートが提供される場合もあります。何か不具合があった際に相談できる体制があると安心です。

 

結局は自分のリスク許容度と相性を見る

どれほど優秀とされるEAでも、トレーダー自身の資金量やリスク許容度、ライフスタイルと合わなければ、運用継続が難しくなる場合があります。

  • 1日に何回トレードが行われるタイプなのか
    頻繁にトレードがあれば、そのぶん取引コスト(スプレッド・手数料)がかさんでしまうこともあるでしょう。

  • 大きくドローダウンする可能性があっても高リターンを狙いたいのか
    それとも、小さめの利益でもコツコツ積み上げる安定型を求めるのか。EAの性格と自身の目標・性格を一致させることが大切です。

 

今日のまとめと次回予告

  • 「良いEA」とは単に高勝率・高リターンを追うものではなく、資金管理やドローダウンリスクを含めて、トレーダー自身の戦略とマッチするかどうかが重要

  • 勝率やPFだけでなく、ドローダウンの大きさや損益の分布、ロジックの特性などを総合的にチェックする

  • EAの魅力はあくまでツールの一つ。購入や導入前に、自分のリスク許容度や運用方針との相性をしっかり見極めましょう

次回(DAY 6)は「Quant Analyzerの基本パラメータ―見るべきポイント」をテーマに、さらに詳しくバックテストやEA運用成績を評価する視点を掘り下げます。数字を正しく読み解くことが、長期的に安定したトレードを実現するカギになるでしょう。

 

私が販売しているEAのご紹介

もしEA選びに興味を持たれた方は、私が販売しているEAも参考になさってください。
https://www.gogojungle.co.jp/users/147322/products

EA選択の観点を押さえつつ、あなたに合ったスタイルのEAを見つけてみてはいかがでしょう。

 

次の記事では、さらに具体的な指標の読み解き方を学んでいきましょう。
ぜひ**「続きを読む」**を押して、引き続き知識を深めてください。


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