金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1960号/加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会 会員番号 012-02323GogoJungleトップへ
icon 一覧
GogoJungleへ
記事作成

マイページを見る
ログアウト
あとで読む0
お気に入り0
購入済み0
記事作成
GogoJungleトップGogoJungleトップ
カート
お知らせ
ご利用ガイド
FirstPips合同会社
2024/12/30 22:02
公開: 2024/12/30 22:02
更新: 2024/12/30 22:02
icon
連載
投資AI開発奮闘記
日々の開発の状況をつぶやいていきます

「AI開発2024年を振り返る」(12/30)投資AI開発奮闘記

FX

今年も残りわずかとなりましたので、AI開発の2024年を振り返ってみたいと思います。

先日始まって、いやまだ始まってもいない奮闘記ですが、総集編となることをご了承ください😅


EAと生成AI連携

今年のはじめ、OpenAIのAPIを使用して経済指標を分析してトレードするEAを作成しました。

画期的なEAの側面、いくつかの課題がありました


①API経由のハードル

 APIの利用には手続きやクレジット購入が必要で、特に初心者にとってはハードルが高かったと思います🤔

 1回で使用するクレジットは、GPT4でその当時で5円程度だったと思います。モデルのグレードを3.5にすると1円程度だったと思います。

 バックテストすると非常に大きなコストとなるため優位性を確認するのにはリアルフォワードしかありませんでした


②生成AIの再現性

 同じプロンプトを送ってもその時々で異なるレスポンスだったり再現性に問題がありました。

 そのため稀にポジションの撮り方が違う場合がありました。

 生成AIの再現性については今後モデルの進化とともによくなると期待してます😉


③モデルの選定

 生成AIは文章と画像分析はOpenAI、Web検索はPerprexityAIを使うようにしました



機械学習、初挑戦


2月頃からバックテストの課題もありEA内で学習と予測を完結させるように検討し始めました!


まず初めに作成した機械学習EA第一号は、過去チャートを定期的に学習しながら予測モデルを更新しトレードをしていくEAでしたが、

バックテスト開始前の過去チャートのデータは1000本程度しか参照できないため、学習データが不足し十分な検証が行えませんでした。

こちらはランダムフォレストで、モデルの保存と読み込みもできるように作成できました。


このスタイルでの機械学習はバックテスト開始時の履歴の数の制限により壁に当たりました。


現在のスタイルの確立


4月に入り、MQL5の標準関数のOnnx関数の具体的な使用方法について勉強し始めました。

Onnx関数という名前については以前から「なんだこれ?」程度にしか思っておりませんでしたが、まさかここで使用し始めるなんて思ってもみませんでした🤣

このOnnxというのはPythonで機械学習したAIモデルをEAで読み込むためのファイル形式のことです。


このOnnx関数を研究していくうちにPythonを使用するためGPUを使用出来たり、生成AIが得意としているPythonのため複雑なモデルを作成することができるようになりました。

このことから、Onnxファイルに出力したMQLに落とし込むスタイルを確立していきました。

デメリットとしては前項の過去チャートで学習しながらトレードするEAのようなオンライン学習ではないところくらいでしょうか🤔


情報収集の旅


Onnxの使い方やAIモデルについてある程度わかってきたのが6月。

ここからさらに研究を深めようと、GPUや書籍や教材を買いあさり、AI関係の投資額は100万円近くになりました🫠


様々な情報を得ていくうちに、モデルはシンプルな方がいい、勾配ブースティングモデルがいいという点は投資AI界隈における認識だということが見えてきましたが、

投資AIについての情報の少なさを痛感しました。



過学習の沼


一通り学習も終わり、あとはトレードに応用するだけだと意気込んでいました。

しかし、AI作っても、モデル工夫しても、特徴量変えてもバリデーション(訓練データ外の検証データ)がよくならない

完全に過学習の沼にはまってしまいました🥲


モデルはシンプルな勾配ブースティングで決まってしまうと、あと改善できる変数は特徴量しか残っていません。

この頃、特徴量が重要なんだと完全に思って、本格的なEAのロジックのように、特徴量を工夫していました。

(それなら人力でEA作ったほうがよほど効率いいのです)


救いの神降臨


10月のそんな時、シストレ開発をされている方ならご存じであろう、藍崎さんとZOOMでお話させていただくお誘いをいただくことができ、

ファイナンス分野の機械学習について重要な最新情報やアイディアを得ることができました😍

具体的な情報については多すぎて書ききれないのと、藍崎さんのSNSやブログ、書籍で詳しく解説されておりますのでここでは割愛します


過学習のその先へ


11月には、これまで単なる過学習で終わっていた問題を脱却できるようになってきました。

トレーニングデータではなく、バリデーション、テストデータの評価値が明らかに高くなったのでした。

壁を超えることで、より一層機械学習について興味がわいてきました。


次のステージ


決定木、および深層学習についてはこの1年間、毎日朝起きてから、日が変わるまで勉強してきました。

複雑な計算式とかは全然わかりませんが、細かいプロセスまでたくさん学習することができ概ね理解できたと思います。

あとは実際にEA化してみたいなというところまで来ました。


しかし、まだ未開発分野があります。それは強化学習です。

現在Q学習、DQN学習について、一通りのアプローチを実行するところまではできています。

人外なAIトレードを実現させるためには強化学習は必須だと考えています。


深層学習のような教師あり学習ははあくまでも予測トレードです。

たしかにエントリーは上がる、または下がる確率が高いところでエントリーを行えばいいのです。

しかしクローズは、その反対シグナルが出たところとは限りません。

このクローズを上手にさせるのが強化学習になると考えています。


来年の抱負


来年は、これまで学習し研究してきた教師あり学習のほかに強化学習を本格的に研究していきます。

目指すは、FX界のAlphaZeroです😁


最後に

今年も残りわずかとなりましたが、本年も大変お世話になりました。

PEACEをはじめ、MQLCAMP、EA作成代行など多くの方々に利用していただき誠に感謝しております。

来年も変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

良いお年をお迎えください🥰


×
#AI
コメント
ログインして投稿する
コメントを削除します。
よろしいですか?
この記事の作者
FirstPips合同会社
FirstPips合同会社
■ご覧いただき誠にありがとうございます。■ 【業務内容】 2018年から事業の一環として「FXに関する情報配信」または「トレードのサポート」を行なっております。 【業務方針】 日本では約30年前から始まったFXですが、現在でも大変人気な「副業」の一つであり、今後もその可能性と存在意義は高まっていく分野だと感じております。 FXに関するリスクやノウハウと言った正確な情報提供をより多くの方に提供し、お役に立てる事が私たちの新たな挑戦だと思っております。 今後とも何卒宜しくお願い致します。 担当 渡部
この記事の連載
投資AI開発奮闘記
日々の開発の状況をつぶやいていきます
前の記事
次の記事
icon
投資AI開発奮闘記「モノ申します」(12/27)
「底辺専業トレーダーのキャッシュフロー」(1/2)投資AI開発奮闘記
icon
連載の人気記事
「AI導入における知識とお金と時間の話」(1/29)投資AI開発奮闘記
興味はあるけど何をしたらいいかわからないどんな知識が必要なのか。どんな経費が掛かるのか。一連のプロセスにどれくらい時間がかかるものなのか。そんな人向けにの記事。1年ほどAIを作成してきて個人的にまとめ
投資AI開発奮闘記「はじめまして」
こんにちは!Twitter(旧X)で開発中の様子をつぶやいていましたが、文字数の制限もあり、投資ナビ+に移行しました。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!自己紹介投資ナビの皆様、初めまして。私は
「過剰最適化をAIで見破る方法」(1/20)投資AI開発奮闘記
バックテストはすごいのに、、、EAやってる方なら必ずしもこういう経験はあるのではないでしょうか?EAを開発してる方なら、100個開発して99個これでしょう。過剰最適化(オーバーフィッティング)とは、簡
「底辺専業トレーダーのキャッシュフロー」(1/2)投資AI開発奮闘記
あけましておめでとうございます2024年もあっという間に過ぎ、2025年になってしまいました。年を取ってくると年々早くなってくるとは言いますが、EAの開発、AIの研究をしていると1日が1時間のように過
「AIの創世記」(5/18) 投資AI開発奮闘
私たちAI開発者は、まるで創世記で神が被造物を評価したように、自ら「命を吹き込んだ」AIを評価し、その良し悪しを判断します。しかし、人間の感覚で「良い」「悪い」を測ることを、同じAI自身に任せるのは難
すべて見る
  • ご利用ガイド
    よくあるご質問(FAQ)
    お支払方法について

  • 会社案内
    利用規約
    媒体資料
    開発依頼
    パートナー募集

  • 特定商取引方法に基づく表記
    採用情報

商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会
商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号
関東財務局長(金商)第1960号
加入協会 一般社団法人
日本投資顧問業協会
金融庁日本投資顧問業協会証券・金融商品あっせん相談センター証券取引等監視委員会

Copyright © 2025 GogoJungle Inc. All Rights Reserved.