EA初心者必見!勝利の法則 EA開発者が伝えるFX自動売買の秘訣 ~10~
FX
※この記事は私が出版している電子書籍「EA開発者が伝えるFX自動売買の秘訣」を修正編集して掲載しています。
経済指標やイベント時にEA を止めるべきか
基本的には、
経済指標や重要なイベント時に EA を停止する必要はありません。
しかし、私の考えとしては、
状況によっては EA を一時停止するのも良い選択だと思います。
多くのEAは、 経済指標やイベントを考慮して開発されています。
これにより、 価格が乱高下する状況を織り込んだ上でのトレードが可能です。
つまり、EA はそのようなボラティリティに
耐えるように設計されているのです。
1. メンタルの重要性
しかし、目の前で自分のお金が大きく乱高下するのを見ていると、
精神的に悪影響を及ぼすことがあります。
自動売買とはいえ、
トレーダーとしてのメンタルコントロールは非常に重要です。
特に、大きな損失を抱えるリスクがある場合、
自動売買を続けることがストレスになることがあります。
2. 手動での調整
自動売買においても、
手動決済や EA の一時停止といった選択肢があります。
これらはトレーダーの精神的な安定剤として非常に有効です。
必要なときにはこの選択肢を活用すべきだと思います。
3. EA の機能を確認する
また、特定のEAには、
経済指標やイベント時に停止する機能が付いているものもあります。
この場合は、開発者の意図を確認することが重要です。
開発者がどのようなシナリオを想定しているのか、
どのような条件でEAが停止するのかを理解しておくことで、
適切な判断ができるでしょう。
経済指標や重要なイベント時にEAを止めるべきかどうかは、
一概には言えませんが、
トレーダー自身のメンタルやEAの設計に応じて 柔軟に対応することが大切です。
自動売買の利点を活かしつつ、
必要に応じて手動での調整を行うことで、
より安心してトレードを続けられるでしょう。
EAの不振時に考慮すべき要素
EAには、得意な相場と苦手な相場があります。
相場の状況によって好調な時期もあれば、
不調な時期も必ず存在します。
そのため、一時的に損失が続いたからといって、
「この EA は使えない」や 「ロジックが通用しなくなった」と思うのは早計です。
1. 長期的な視点が重要
王道的な手法やシンプルな手法は、
一般的に長期的に運用できる傾向があります。
これらの手法は、 様々な相場状況に柔軟に対応できるため、
安定した成果を出しやすいのです。
2. 特化型の手法のリスク
一方で、特定の相場状態に最適化された手法や
非常に複雑なロジックを持つ EA は、
相場のボラティリティや環境が変わることで、
その効果を発揮できなくなることがあります。
たとえば、トレンドフォロー型の EA は、
トレンドが弱まる局面では パフォーマンスが落ちることがあります。
特に朝スキャ EA(朝のスキャルピング EA)は、
朝の時間帯に短期トレードを行う EA です。
この時間帯はスプレッドが広がるため、
どの FX 会社でトレードするかによって
運用成績が 180 度違ってくることがあります。
スプレッドの影響を受けやすいこれらの手法では、
信頼性の高いブローカーを選ぶことが非常に重要です。
3. FX会社やVPSによる成績の違い
同じ EA を使用していても、
FX 会社や VPS 環境によって成績が異なるのはよくあることです。
この理由は以下の通りです。
・ スプレッドの違い
各 FX 会社は異なるスプレッドを設定しており、
特にスキャルピング戦略では、
スプレッドが利益に直接影響します。
スプレッドが広がると、 エントリーやエグジットのコストが増し、
利益が減少することになります。
・ 約定力の違い
一部の FX 会社では、 マーケットの変動時に約定が遅れることがあり、
これによりスリッページが発生します。
この影響で、想定していた価格での約定ができず、
利益が減少することがあります。
・ VPS の性能
自動売買を行うための VPS の性能も重要です。
遅延が少なく、安定した接続を持つ VPS を選ぶことで、
EA のパフォーマンスが向上します。
逆に、遅延が多い VPS を使用すると、
エントリーやエグジットのタイミングがずれてしまい、
パフォーマンスが悪化します。
EA の選択や運用においては、
相場の特性や利用するFX会社、 VPS環境を理解することが不可欠です。
一時的な損失に惑わされず、
長期的な視点で運用を続けることが成功の鍵となります。
また、EA の特性やリスクを理解し、
相場環境に適した運用を心がけることで、
より良い成果を得ることができるでしょう。
EA を停止する基準
先ほど、少し成績が悪いだけで
「ダメな EA」や「ロジックが通用しなくなった」と 早まった判断をしないようお伝えしましたが、
残念ながら、EA にも寿命があり、
ロジックが通用しなくなることも実際にあります。
その見極めを怠ると、
資金が減少するのをただ見ているだけになる可能性があります。
一般的に、 EA が通用しなくなったと判断するタイミングには
以下のポイントがあります。
1. 長期間にわたる損失
月単位の損失が続く場合、 EA が市場環境に合わなくなっている可能性があります。
目安としては、 3 ヶ月から半年以上、損失が続くときです。
2. 勝率やリスクリワード比の悪化
勝率が大幅に低下したり、 平均リスクリワード比が悪化する場合も、
ロジックが通用しなくなっている兆候です。
3. バックテストとフォワードテストの乖離
バックテストの期待値と フォワードテストの成績が大きく異なる場合、
EA が実際の市場で通用していない可能性が高いです。
4. 最大ドローダウンの 1.5 倍に達した場合
EA の過去の最大ドローダウンの 1.5 倍に損失が達したときは、
リスクが想定を超えているサインです。
その後も損失が続くようなら、
EA の停止やパラメータの調整を検討するべきでしょう。
こうしたポイントを定期的に確認し、
必要に応じて EA の改良やパラメータ調整を行うことが大切です。
EA は、常に同じ環境で通用するとは限らず、
市場の変化に応じた柔軟な対応が求められます。
時には停止や見直しも視野に入れることで、
資金の減少リスクを抑え、
長期的に安定した運用を目指すことができます。
定期的なパフォーマンスのチェックと改善を続けることで、
EA を最大限活用し続けることができるでしょう。
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