「見える化インジケータ」の活用（その117）

1. 「２８通貨ペア一覧インジケータ」をさらに進化発展させインジケータ

「８CP見える化インジケータ」でAUDCHFを描く

「８CP見える化インジケータ」にはOceania版、London版、NewYork版、AnyCP版があります。今回は、Oceania版を使いました。

上半分は、AUDCHFの15分足チャートです。下半分は、「８CP見える化インジケータ」によるものです。赤紫色太線のグラフがAUDCHFに相当します。

月曜日の朝にAUDCHFを買い、火曜日に決済すると、約54pipsの利益が得られました。「８CP見える化インジケータ」で乖離が大きい通貨ペアが収束する所を狙い撃ちする手法です。右側のスケールで、マイナス100付近から反転上昇し、ゼロラインを抜けて上に伸びてきています。プラスの領域で、グラフが頂点に達したら決済します。

2. Best Selectインジケータを使ってみる

下の図は、2023年10月17日18:39（JST）のスクリーンショットです。

Total数値の降順に並び替えています。最も上の行にあるEURNZDは、全時間足で青色系の表示色になっていて、Total数値が2078.76と大きなプラスの数字になっています。EURNZDに大きな上昇トレンドが発生していることを示しています。

では、EURNZDのチャートを見てみましょう。

赤色の矢印がスクリーンショットを撮影した所です。綺麗な右肩上がりの上昇トレンドの途中の急騰部分を捉えています。ここから買って、週末まで保有したとすれば、約300pipsの利益が得られました。

「28通貨ペアBest Selectインジケータ」は、28通貨ペアの中で、最もトレンドが発生している通貨がどれかを容易に発見することができます。また、今、トレードをすべきか否かを、数値と色で教えてくれます。全通貨ペアの動向を一目で判断することができる優れたインジケータです。

「28通貨ペアBest Selectインジケータ」

https://www.gogojungle.co.jp/tools/indicators/35128

3. 一昨年5月から追っているEURJPYの動きはどうなった？

2021年5月からEURJPYの動きを追っています。

全体の流れを見るため、30分足チャートで直近約3週間分を描いています。

前回は、次のように書きました。

EURは水平からやや下方向に、JPYは反転して上向きになっています。あまり方向感が無いとも見ることができます。今後EURJPYはレンジ状態を推移する見込みです。

なんとなくレンジを上抜けして、上に伸びていきそうな気配が感じられます。

4時間足の通貨強弱チャートです。

ピンク色がEUR、緑色がJPYです。EURは上方向に、JPYは水平方向に向いています。従って、今後EURJPYは上昇して行くでしょう。

4. 全通貨ペアから天底を探し、トレンド戦略を立てる（新規ターゲット探し）

前回で、USDCHFを買う戦略が大きな利益を上げて終了したので、次の新しいターゲットを探すことにします。例によって2505「天底Searchインジケータ」を使います。

「天底Searchインジケータ」によれば、天井に位置する通貨ペアとして、CHFJPY、USDJPYが、大底に位置する通貨ペアとして、NZDCHF、AUDCHFが選択できます。

天井圏の通貨ペアは、先週と同じですが、大底圏の通貨ペアがNZDCHF、AUDCHFになっています。特に一番最下行のNZDCHFは、カラーが赤色またはオレンジ色で、数値もすべて一桁台になっています。では、NZDCHFの日足チャートを見てみましょう。

＜大底圏　通貨ペア＞

NZDCHFは、ずっと右肩下がりでさらに直近安値を少し割っているようです。大底の底抜け状態です。

15分足チャートも見てみましょう。

直近安値ラインを少しだけ下抜けしましたが、どうやらここで少し下げ止まっているようです。「大底からの上昇狙い」通貨ペアとして、今後もNZDCHFをモニタリングしていきましょう。

念のため、日足の通貨強弱チャートを参照してみます。

CHFとNZDは逆相関の関係にあります。日足通貨強弱チャートを見ると、CHFは上向き、NZDは下向きなので、まだまだNZDCHFは下落することを示唆しています。CHFとNZDの乖離がさらに広がってから、収束が始まるので、CHFNZDの反転上昇はまだ時間を要するようです。（チャートの波動から考えて11月中旬？頃になりそうです。）