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Kecofin
2022/09/14 02:29
公開: 2022/09/14 02:29
更新: 2022/09/14 02:29
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投資判断のためのファンダメンタルズ情報を提供します。 全ての投資判断のベースとなる米国経済に特に注力していますが、経済、FX、株式、金利など幅広い分野を対象としています。 どの分野で投資活動をするにしても、幅広い情報を持つことで理解が高まります。 私のモットーは「百聞は一見に如かず」と「困難は分割せよ」です。 前者では、「情報をグラフで見ること」。文章はできるだけ短く、簡潔にしています。 後者では、ボリュームのある長いレポートより、短いレポートを多数出すことにしています。そのほうがクィックリー・タイムリーに出せるし、読むのも楽だからです。 また、有料であるからには、他では見られない分析情報も提供します。 資産運用会社で、チーフストラテジストとして投資判断に利用してきた分析手法をそのまま提供します。勤務していたときは外部に出すことのなかった分析情報を、今は制限はありませんから。 なお、相場以外については、別blog、twitterでつぶやいています。 https://kecofin.blog.jp/ https://twitter.com/kecofin
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米国 物価上昇沈静化なんてしていない(8月消費者物価)

経済情報
その昔、ボルカー議長のころ、毎週のM1の発表が大イベントだった。
インフレ抑制の為に、M1をコントロールすることが金融政策の目標だったからだ。
その後、グリーンスパン議長からは雇用統計発表がメインイベントになった。
ディスインフレの時代で、金融政策の目標は専ら雇用の最大化になった。
今は、消費者物価の発表が最大のイベントだ。
雇用どころでない。インフレを抑制するのが最優先の目標だ。今のところ、手段は利上げとQT(量的引き締め)だ。市場ではソフトランディングが可能かどうかという議論もあるが、FRBはリセッションも辞さない考えだ。

米国で8月の消費者物価が発表された。食品とエネルギーを除くコアの物価指数は、前月比で+0.57%、前年同月比で6.3%
内容は、日経記事が詳しい。特に付け加えることもない。そのとおりだ。



物価上昇沈静化の期待は裏切られた。
今回の結果は、金融引き締め強化につながり、金利は予想以上に上昇、株価は下落、ドルは買われた。

原油価格は下落が続いており、景気を反映する工業金属価格も前年比で下落していたので、物価上昇率が低下するかもしれないと、期待し過ぎていた。


注目の家賃を除くサービス価格は、再び伸びを高めた。
やっぱり、労働需給が緩和して賃金の伸び率が大きく低下しないと、目標の物価上昇率(前年同月比で2%)まで低下してこない。
物価を押し上げてきた要素は、コモディティー価格の上昇と賃金の上昇だ。コモディテー価格の上昇は(需要の減少期待で)沈静化した様子だが、賃金の上昇は続いている。今の物価上昇は、wage-push inflationと言ってよいだろう。

物価は、需給(需要と供給)とコストで決まる。コストは、原材料価格、人件費、生産性で決まる。今は、需要の抑制と供給の回復で需給は改善してきている。問題は人件費の上昇だ。FRBはさらに需要を抑制し、タイトになっている雇用市場を緩和しようとしている。

パウエル議長は、昨年は物価は長期的に2%上昇ラインに乗っていればいいと言っていたが、今は、全く言わない。夢物語を言ってもしようがないからだろう。







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#CPI #消費者物価
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市場エコノミスト ー 元外株ファンドマネージャー、チーフストラテジスト(アセットアロケーション)などー 東京大学農学部農業経済学科卒業。生命保険会社・資産運用会社で公的年金・企業年金・投資信託運用に携わるなど40年近く市場と関わってきた。国内外の経済や株式・為替・債券、国際商品などのマーケット動向に通じる。 なお、相場以外については、別blog、twitterでつぶやいている。
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