金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1960号/加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会 会員番号 012-02323GogoJungleトップへ
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2021/05/30 07:47
公開: 2021/05/30 07:47
更新: 2021/05/30 07:48
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ライントレード&ファンダメンタルズ分析によるほぼデイリーレポート
コンテンツは平日に配信予定。 ほぼほぼデイリーですが、特記することがない場面で無理に配信することはありません。 コンテンツには限定ツイキャスを使用したライブ配信(不定期)、stand.fmを使用したラジオ配信を含みます。 お盆、年末年始など生活上物理的に寄稿が難しい場合は休載になります。 内容 使用する手法はトレンドライン、水平ライン、フィボナッチを使用したライントレード主体。 ファンダメンタルズ分析を用いながら中長期需給を捉えライントレードで細かな部分を分析。 チャート画像多めになります。 想定読者層 フローや、経済政策、需給ギャップなどを勉強したい方を中心にプラスワンでポジションに根拠が欲しい方を想定しています。 逆に、ミラートレードに近いレートをとにかく知りたい方向けには向いていない記事になると思います。 寄稿者としては情報を入れるだけにせず自己判断出来る投資教育に近い記事になるように書いています。
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5.30 緩和とコロナワクチン

日経225

※当記事は売買タイミングを指示、または推奨するものではありません。

ご自身での投資判断をお願いいたします。

本日の記事では読み物として書いてますのでテクニカル分析等はありません。
10年以上トレードをしながら相場を見てきた経験から現在の相場に対して基礎知識としておいておきたいことを書いてみようかと思います。

昨年のコロナショックから世界全体の相場環境は大きく様変わりしています。
ここ数年でトレーダーになられた方などは特に面食らう場面も多かったことかと感じています。

全面安になった当時の状況から現在はコロナワクチンの普及により回復局面を迎え、一部の接種が進んでいる国では経済再開から実績相場局面に移行しつつあるのが現状です。
こういった局面において相場格言ではないですがまず第一に中央銀行の意向には逆らわないようにすることが大事で、彼らの動向が現在の相場のテーマとして置かれていることを念頭に立ち回りをする必要があります。

ワクチン普及の早かった分、アメリカを中心に投資が加速し相場全体を押し上げてきました。
今年初旬にワクチン接種の普及率の高い国の通貨が買われるだろうと何度も当記事で書いてきましたが実際その通りに推移したように思えます。

ただしドルに関しては市場調達金利もゼロ金利を維持しており、急場で買ってもいつでも買える状況もあって弱いままになっています。
FRBが緩和姿勢を再三言及していることもドル下落の要因の一つ。

この姿勢が現在の為替相場において影響を与えており、いくつかの国々は緩和縮小(テーパリング)について言及しています。
また実際にテーパリングを開始している国もあり、チャートにその効果は如実に現れています。


テーパリングを発表したバンクオブカナダのクロスで、矢印の場所がテーパリングを発表した場所になります。
円、ドルは緩和姿勢を崩しておらず徐々に通貨を増やしている状況で現金の価値を押し下げる効果をつくってインフレ率を押し上げる政策を継続していますが、カナダは巻いた現金の回収フェーズに入っておりこれから先時間が経つにつれてそのギャップはドンドン開いていくことになります。
故に基本的にはカナダ円やドルカナダなどは現在のトレンドを保ったままカナダドル買いへと向かいやすい地合いにあります。
そこに加味して北米のワクチン普及から経済的な下支えもあり、資源国である上にコモディティ価格の上昇もあってカナダドルの視界は盤石であると言えるかもしれません。


またもう一つ、最もワクチン接種が早かったイギリス。
恐らく昨年以前のポンドの動きからそろそろ大きな下落が来る等の予測をしている方も多いことかと思いますが、環境が過去5年とは違う点を忘れないようにしておきたい。

昨年英国はEUから脱退し、ブレグジットを果たしています。
このブレグジットの問題は2015年の5月に保守党が政権をとったことから一気に政情不安が加速していくことになります。

所謂ポンド売り。
190円台からコロナ化の二番底をつけ脱退完了する123円台まで下落してきたことになります。

そして脱退が完了してからの上昇フェーズが今の状況。
シンプルに考えれば国内でのユーロ需要が下がりポンド需要はあがることもあってポンドの流動性自体が増えることになります。
その上BOEはテーパリングの可能性について言及しており、緩和環境からの脱却を図ろうとしています。
実際少しずつ債券購入を減らしてきており(緩和縮小ではないといっているが)準備は進んでいます。
また6月には全面的なコロナ規制解除が噂されており、6月も基本的には堅調な推移が予測されます。
実際テクニカル的見ても2番底をつけており、2018年の高値を捉え上昇の速度を上げてきている点、見通しも力強くテーパリングまである点からみても落ちる要因は値頃感での利食いや、世界全体のリスクオフ以外にほとんどないと言えるかも知れません。

クロス円に関しては景気判断を引き下げている点や、内需が緊急事態宣言で止まっている点から見ても、海外勢の円需要はリスクオフ局面においてもそれほどなく、円を持つリスクの方が先行きを考えると大きいためリスク回避の資産として機能しないのが現状。
もちろん世界全体が株安になれば国内勢の海外資産からの円転は増えるのである程度の円買いは入ります。
リスク回避を念頭に考えるのであればワクチン接種が加速して経済再開が始まってきているEU圏、スイスフランやユーロの方が安全でリスク回避資金としてはそちらに多く流れやすい環境化にあると言えます。
リスクオンでもオフでも買われるユーロも同様にドルストレート、クロス円では底堅いと言える。
ポンド円に関しては姿勢のギャップから考えてもまだこの上昇でも序章と言え、200円台に突入しても別に不思議ではないと考えています。

以上のことを踏まえ鍵となるのはテーパリングと国内状況
為替相場においてはこの二つが揃っている国は基本的に堅調なトレンドを維持するものとしてみて良いと考えられます。

先日ニュージーランドが利上げ示唆をして急騰しましたが、こちらについてはそもそもの流動性の問題や、中国のコモディティ価格上昇に対する規制などもあって、経済環境が盤石とは言いがたいと言えます。
故に基本的には買い目線を継続しながらも揺れ動くチャートになるため積極的に入りにくい銘柄。
カナダドルも資源国でありますが、基本的にはアメリカで消費される資源なので中国からの影響は薄いと考えています。

為替相場において6月の戦略としてはクロス円でのポンド、カナダドルの押し目を狙う、欧州圏の回復基調からのユーロの安定感を見て同様にクロス円でのユーロ買い。
オセアニア通貨は横ばい。

ドルに関してはまだしばらくテーパリング議論などが続く見込みで思惑的なドル買いも多く入りやすいのでドルストレートを入るよりは何も対応できないクロス円でのトレードが望ましいと考えています。

株式相場の見立て

ワクチン接種が進む国の株は基本的に買われやすい状況にあります。
深く考える必要はなく、外需(アメリカの活況)に頼らざるを得ない輸出頼りの状況から、内需が強くなってくるため交通系の活発化、飲食、ブランド品など内需の下支えが入る事もあって海外からの投資も入ってきます。
これと逆行していたのが日本で、感染からの脱却の遅さを嫌気され、海外勢から大きく売り込まれ日経平均は高値から10%以上の下落をしてきました。
しかしながらここに来て大規模接種会場の設置などから国内環境が上向く見込みが少しずつ見え始めています。
本格的には緊急事態宣言解除後になる見込みではありますが・・。
日経に関しては各企業が好決算を連発していたのに売り込まれたこともあって、割高感が薄く感染が落ち着くに従って他国の株よりも上昇余地が多く残されていると見ることができます。


テクニカル面でみるなら2月のサポートになっていた29200をサポート化したときからになるでしょう。
また現在は28350のサポートが非常に強いので下値余地もここまで見ておけば問題なく押し目買いがしやすい地合いが継続しています。
上記の事柄は米株が上げきれない中、東京市場で買いが進むと前述したコロナ回復を見越した買いが入っていると確認できるでしょう。

月曜のマーケットはロンドン市場、アメリカ市場が休場となるためほとんど動かないとは思いますが、日経平均だけは動くはずなので東京市場の日経平均に注目したいところ。
ややNY市場でベアに推移しましたが、短期的なサポートは28800-28700付近になる見込み。
このあたりは押し目買いを試して良い水準と言えます。
この辺りは4月後半に揉み合いのサポートとして機能していた水準。

本日の記事はこの辺で。

《業務連絡》
ここのところの相場はロンドン時間に動くことが多く記事投稿時間をいつもの米国マーケット終了付近ではなく変則的に変更
します。
先日の欧州通貨分析のように記事投稿回数を増やして一回の文量を減らす方向で考えていますがしばらくは実験的に。
また5月初旬にお伝えしましたが6月7日ー10日は私用で記事投稿が出来ませんので予めご連絡させていただきます。
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兼業トレーダー 株式,コモディティ,FX問わず触ってます。 投資歴16年目に入りました。 メイン手法はファンダメンタルズ分析とライントレード。
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