YEN蔵氏　今日の下げはオイルショックだった。

　本日18時台からはじまったYEN蔵氏のマーケット解説を以下の要約と共に、全編フル動画でお届けいたします。

　今日の下げはオイルショックだった。

　アメリカのシェールオイルは損益分岐が50ドルと言われます。そのシェールオイル業界を潰すために、産油国のロシア、サウジアラビアが30ドルを割る安値を付けに行った。

　オイルマネーが証券マーケットから引き上げられるということで、米国株も日本株も下がった。

　リーマンショック級という人もいますが、当時も米国債金利が低下しました。

　リーマン時の米国債1.32%、現在はそれより低い状態になっていますが、リーマンショックは銀行が潰れ、実体経済も悪くなったダブルショックに見舞われました。

　しかし、今回のコロナウイルス問題では、当然、実体経済は悪化するでしょうが、銀行が潰れる様な危機には至っていないので、リーマンショック級の危機とは言えないと思っています。

　世界中の金利がゼロに張り付きに行く可能性があります。日本の金利はすでに低いので、今日、そる円は、101円が底でしたが、100円を割ってくる可能性は十分あると思う。

　ブレグジットの時、ドル円は、98円まで突っ込みましたが、その後、100円～102円を行ったり来たりした。

　同じような状況になるのではないかとも思います。

　また、同じような過去の状況を思い起こすと、1997年LTCM危機の際、やはり米国債金利が下がり、米国株価は下落しましたが、FRB（Federal Reserve Board）が利下げして経済は回復した。

　今回もそうなる可能性があるように思っています。

　さらに、今回はコロナウイルスショックではなく、消費税ショックともいえると思う。