【開発録】検証アプリへの提出を、通知で初めて確認した — 計測の見え方と、n=4の読み方
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【要点】
・LPの検証アプリで、10月25日に2件、26日に2件、検証の実行を示すDiscord通知が届いた
・通知の項目は「検証あり」「ルート」「ティア」の3つで、提出者やロジックの内容は含まれない
・LP上のクリックのログ(2件)と、通知(4件)が同一の人物かどうかは、判別できない。4件は傾向ではなく観測として扱う
■ 1. 何が届いたのか
LPの検証アプリは、MT4またはMT5のストラテジーテスターから出力したバックテストレポート(.htm)を提出すると、機械的に検証を行う。検証が動くと、ラボのDiscordの専用チャンネルに通知が届く構成にしてある。
通知は、次の3項目で構成される。
・検証あり:検証が実行されたことを示す
・ルート:提出されたレポートの種類。mql4はMT4、mql5はMT5に対応する
・ティア:検証結果に付く区分のひとつ。今回届いた通知では「リデザイン可」と表示されていた
10月25日の昼ごろ、「検証あり/ルート:mql5/ティア:リデザイン可」の通知が2件届いた。翌26日の夕方にも、「ルート:mql4」の通知が2件届いている。合計4件である。
■ 2. 時系列:クリックのログから通知まで
LPのアクセス解析(トラッカー)では、10月12日に、カードの初めてのクリックを検知した。note経由の流入で、トップページから検証ページへ遷移している。10月22日には、2件目を検知した。こちらはGoogle検索からの流入で、ページを最後まで読み、2分以上滞在していた。
そのあと、10月25日と26日に、検証アプリの通知が届いている。時系列で並べると、クリックの次に、実際の利用が起きたように見える。ただし、この見え方には注意が必要である。
■ 3. ログと通知は、つなげられない
トラッカーが記録するのは、LP上の閲覧とクリックである。一方、通知は、検証アプリの利用を示すものだ。どちらからも、個人を特定することはできない。そのため、ログ上の2件のクリックと、通知の4件が、同じ人物のものなのかは判別できない。
つなげて考えたくなる気持ちはあるが、つなげるための材料が存在しない。ここで因果を仮定すると、少ない件数から、誤った結論を引き出すおそれがある。したがって、両者は別々の観測として扱う。
なお、ログと通知を紐づけるには、LPの閲覧と検証アプリの利用を、同じ識別子でつなぐ設計が必要になる。しかし、そうした設計は、提出者に関する情報を必要最小限にとどめたい、という方針とは相反する。紐づけられないことは、観測上の制約であると同時に、方針の帰結でもある。また、通知に項目を足せば観測できることは増えるが、そのぶん、取り扱う情報も増える。何を観測し、何を観測しないかは、あらかじめ線を引いておく必要がある。
■ 4. n=4の読み方
通知は4件で、2件ずつ、2日続けて届いた。ルートも異なる。この構成から考えられる解釈は、複数ある。
・1人の提出者が、複数のロジックを試した
・別々の提出者が、続けて利用した
・上記以外の可能性
通知の情報だけでは、どれとも決められない。取引数が少ない段階の成績は、数字が良くても信頼しにくい。それと同じで、4件という件数も、傾向とは呼べない。当面は、観測として記録することにとどめる。手元に残せる情報は、通知の日時、ルート、ティアだけである。少ない情報なりに、見方を決めて記録していく。
■ 5. 通知に含めないもの
通知には、提出者を特定する情報も、ロジックの内容も含めていない。検証アプリは、ブラックボックス化された取引を可視化するために提供している。提出されたファイルは暗号化して保管し、検証の終了後に、サーバーから完全に削除する。ロジックの著作権は、提出者本人に帰属する。この方針は、LPにも明記している。
検証の結果を受けて、EAを手放すのか、そのまま使うのか、リデザインで組み直すのか。その判断は、提出者本人が行う。ラボの役割は、その手前の、事実を取り出すところまでである。したがって、通知の側にも、不要な情報は持ち込まない。
■ 6. 入口の変化:検索結果の観測
もうひとつ、入口に関する観測がある。11月2日に、EAのロジック検証に関する語で、Googleを手動で検索した。トップページは表示されなかったが、1位に用語集のページ、2位に同じラボのnote記事が表示された。AI概要のカードにも、用語集が引用されていた。
用語集は、10月初めにLPへ追加したページである。検索の入口として機能しているなら、追加した意味はあったといえる。ただし、これは自分の画面での観測にすぎない。検索結果は、地域や検索履歴によって変わるため、他の人に同じ順位で見えているとは限らない。
■ 7. まとめと今後
届いたのは、検証アプリが使われたという事実までである。それ以上のことは、現時点では、推測の域を出ない。検証結果を見た提出者が、その後どうしたのかは、ラボからは見えない。したがって、「依頼ゼロ」が「依頼あり」に変わったと言い切るのは、まだ早い。変わったのは、「見られるだけ」の段階から、「使われた」段階への移行である。
今後は、通知の件数と経路を、引き続き観測していく。あわせて、入口である検索の順位を、Googleでも継続的に確認できる環境を整える必要がある。
我々Semura Lab.は、少ない件数でも、事実と推測を切り分けて、観測を記録していく。
EAの検証や、アクセス解析の見方で気になる点があれば、よろず相談所でお気軽にどうぞ。