【ザ・トレーディング編】第19回:株か、ETFか、それとも…?プロが選ぶ「勝つための戦場(トレード対象商品)」選びの極意⚔️?️

前回の記事までで、エルダー博士の「トリプルスクリーン」や「インパルスシステム」など、相場の波を読み解く強力なトレーディングシステムを構築してきました。
しかし、システムが完成したら、次に必ずぶつかる壁があります。
「で、一体『何』をトレードすればいいの?」?
第8章からは、この永遠のテーマに切り込みます! 世の中には、株式、ETF(上場投資信託)、オプション、FX、先物など、数え切れないほどの商品があります。これらはすべてチャート上では同じように見えますが、実はそれぞれに「全く異なる利点と欠点」があり、あなたを待ち受けるリスクも劇的に異なります。
今回は、私たちが最もよく目にする「株式」と、近年大人気の「ETF」について、プロの視点からその真の姿を丸裸にしていきます!
? 最低条件:その海は深く、波は高いか?(流動性とボラティリティー)

どの商品をトレードするにしても、絶対に満たさなければならない「2つの大前提」があります。
流動性(1日の平均出来高): トレードのしやすさ 流動性が低い(出来高が少ない)株は、売りたい時に売れず、いざという時に「スリッページ(注文価格と約定価格のズレ)」という見えない手数料で大損をします。博士の友人は、出来高の少ない株を6000株も買ってしまい、下落時にそれを売り切るために何日も苦労したそうです。「1日あたりの出来高が最低でも100万株」を超えるメジャーな市場で戦いましょう。
ボラティリティー(短期変動の程度): トレードの機会(波の高さ) どれだけ流動性が高くても、価格がピタッと止まって動かない(ボラティリティーが低い)商品は、トレードで利益を上げるチャンスがありません。
この2つが揃っていない商品は、どんなに良いニュースがあっても、トレード対象から即座に外すべきです。
? 「株式」の光と影:ファンダメンタルズの罠

株式投資は最もポピュラーですが、初心者にはある罠が潜んでいます。 それは、その企業を「好きになってしまう」ことです。
企業の将来性を気に入って株を買うと、たとえ株価が下落トレンドに入っても「これは良い会社だから、いつか上がるはずだ」と自分を正当化し、損切りができなくなります。 長期的な投資(数年単位)であれば、企業の収益力(ファンダメンタルズ)は重要です。しかし、数日から数週間を狙うトレードにおいては、「群衆の期待(心理)」こそが価格を動かします。
「ミスター・マーケットの気分は、他の人に乗り移りやすく、私たちの足をすくうからです。つまり、ミスター・マーケットが鬱状態のときに人々は売りたがり、反対に、彼が躁状態のときに人々は買いたがるのです。トレーディングで成功するためには、群衆から離れて自分ひとりで立たなければいけません。」
株式をトレードするなら、「あの会社が好きだから」ではなく、純粋に「流動性があり、ボラティリティーが高く、テクニカル指標がシグナルを出しているから」という理由だけで選ぶ、冷徹なプロの視点が必要です。
? 「ETF」の現実:最強の矛か、コストの塊か?

近年、爆発的な人気を誇るのがETF(上場投資信託)です。 ETFは、株のようにリアルタイムで売買できる投資信託で、S&P500などの指数に連動するものや、特定のセクター(IT、金融など)の株を詰め合わせたものがあります。
ETFの最大のメリットは、「個別企業の倒産リスク(固有リスク)」を避けられることです。 個別株トレード最大の恐怖は、突然の不祥事や決算ミスで翌日にストップ安になることですが、ETFならそのリスクを劇的に分散できます。
しかし、博士はETFの「罠」にも警鐘を鳴らします。