【第1回】蒼天竜 なぜ今、RSIで「順張り」なのか
RSIが70を超えたら売り、30を割ったら買い。FXを学び始めた方が、最初に出会う使い方のひとつでしょう。
ところが、今回の新作EA『蒼天竜』は、その逆の使い方をします。RSIが買われすぎなら買い、売られすぎなら売り。つまり、行き過ぎの方向へ、あえて乗っていく順張りです。
常識とは逆向きの設計に、首をかしげる方もいるはず。そこで、全6回の連載で、蒼天竜が生まれた経緯と設計の考え方を、順を追ってお話しします。第1回は、「なぜ順張りなのか」という出発点です。
※蒼天竜は、新作です(商品ページはこちら)。この連載では、成績の数値は載せません。設計の考え方と、あらかじめ知っておいてほしいリスクを中心に書いていきます。
RSIは、一定期間の上げ幅と下げ幅の比率から、相場の勢いを0〜100で表す指標です。高いほど上昇の勢いが強く、低いほど下落の勢いが強いことを示します。
一般には、「高すぎる=買われすぎだから、そろそろ下がる」と読まれることが多く、逆張りの目安として広く知られてきました。実際、昇金竜もRSIを使っていますが、それは「売られすぎから戻る場面」を狙う、逆張りの使い方です。
一方で、相場には「勢いのある動きは、すぐには止まらない」という側面もあります。RSIが高い状態は、「もう天井」ではなく「いま、強い上昇の最中」とも読めるわけです。
どちらが正しい、という話ではありません。相場の状況によって、逆張りが効く時期もあれば、順張りが効く時期もあります。
蒼天竜は、後者に絞りました。勢いが出た方向へ乗り、反対に動いたら小さく切るという、シンプルな考え方です。
昇金竜は、売られすぎで買い、ナンピンで平均建値を下げながら、戻りで回収する設計。いわば「下がったところを拾う」EAです。
蒼天竜は、まったく逆の発想で、「上がっているものに乗る」ことを軸にしました。ナンピンはせず、初期設定では、買い・売り・合計の最大ポジション数を、それぞれ1本にしています。
逆向きのロジックを持つ2本を組み合わせれば、相場の局面ごとの得意・不得意が、重なりにくくなる。そんな狙いも、開発の動機のひとつでした。
順張りには、はっきりした弱点があります。勢いに乗って入った直後に、相場が反転するパターン。レンジ相場では、これが何度も続く場合があります。
- レンジ相場や急な反転では、損切りが続くことがある
- 窓開けや急変動では、設定した損切り幅を超えて決済される場合がある
- 損失をなくす仕組みではなく、損失を一定の範囲に抑えながら続けるための設計
だからこそ、蒼天竜には、損切りをATRに連動させる仕組みと、有利に動いたら一部を先に確保する部分決済を組み込んでいます。この2つは、第3回・第4回で、ひとつずつ解説する予定です。
- 蒼天竜は、RSIが買われすぎなら買い・売られすぎなら売りの、順張りEA
- RSIの高い状態を、「天井」ではなく「勢いの最中」と読む発想
- 逆張りの昇金竜とは、ロジックの向きが逆で、役割が異なる
- 順張りには、レンジや急反転に弱い面がある。リスクは先に出して、設計で備える
※本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。掲載している運用結果は過去の実績であり、将来の利益を保証するものではありません。FX・CFD取引はリスクを伴います。投資判断はご自身の責任において行ってください。