【ELDRA攻略本 第4回】決済の技を総ざらい|金額・残高%・トレール・時間決済
こんにちは、ELDRA作者のホソノPです。
「エントリーは良かったのに、決済がヘタで利益を返してしまった」「ナンピンが膨らんで、どこで切ればいいか分からなかった」。トレードの成績を決めるのは、実は入口より出口です。
ELDRAには、ポイントで決めるSL/TP(5群)のほかに、金額・残高の%・トレーリング・平均価格からの利食い幅・時間・1日の目標 と、出口の機能がたくさんあります。この第4回では、それぞれが「何を基準に決済するのか」と「どう組み合わせるか」を整理します。
ポイント指定のSL/TP(5群)の基本は「SL/TP設定」の記事にまとめてあるので、今回はそれ以外の出口が中心です。
決済機能の一覧
| 機能 | 設定番号 | 何を基準に決済するか | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 金額SL / 金額TP | 6-1〜6-4 | 対象ポジションの含み損益の合計(金額) | ナンピン全体の損切り・利確 |
| 残高%損失限度 | 7-1〜7-3 | 含み損が残高の何%か | 口座を守る最終ライン |
| トレーリング | 8-1〜8-11 | 含み益に合わせて損切りを追従 | 利益を伸ばす |
| ブレークイーブン | 8-12〜8-17 | 一定の含み益で損切りを建値付近へ | 負けを消す |
| 仮想SL | 8-15〜8-20 | EA側で価格を監視して成行決済 | SLが置けない場面の保険 |
| 利食い幅決済 | 11-1〜11-4 | 平均取得価格からの距離 | ナンピンの出口 |
| 時間決済・週末クローズ | 31-1〜31-4 | 保有時間・土曜の時刻 | 持ちすぎ・週末持ち越し防止 |
| 日次目標 | 29-1〜29-6 | その日の損益の合計 | 勝ち逃げ |
1. 金額SL / 金額TP(6)
対象ポジションの 含み損益の合計(スワップ・手数料込み) が決めた金額に達したら、まとめて全決済します。
| 設定 | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|
| 6-1. 金額ストップロスON/OFF | OFF | |
| 6-2. └ 損切り金額 | 30000 | 合計の含み損がこの額に達したら全決済 |
| 6-3. 金額テイクプロフィットON/OFF | OFF | |
| 6-4. └ 利確金額 | 10000 | 合計の含み益がこの額に達したら全決済 |
金額は 口座通貨 です。円口座なら円、ドル口座ならドルで入れてください(ドル口座で30000のままにすると、ほぼ発動しません)。
ナンピンで本数が増えると、1本ごとのSLより「全体でいくら負けたら終わり」のほうが管理しやすくなります。ナンピンを使うなら、6-1は必ず決めておくのがおすすめ です。
なお、6-5〜6-9 には「合成建値からATR×係数離れたら全決済」するATR決済もあります。相場の荒さに合わせて損切り幅を変えたいときの選択肢です。
2. 残高%損失限度(7)
含み損が 残高の何% に達したら全決済する機能です。発動すると、全決済に加えて待機注文のキャンセルとグリッドの停止も行います。
| 設定 | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|
| 7-1. 残高%損失限度ON/OFF | OFF | |
| 7-2. └ 損失限度(%) | 5.0 | |
| 7-3. └ 初期残高基準 | ON | ON=EA起動時の残高、OFF=今の残高を基準に計算 |
金額SL(6)との違いは、口座の大きさが変わっても同じ割合で効くことです。
注意点が2つあります。
- 7が見ているのは 今持っているポジションの含み損 です。すでに確定した損失は数えません
- 「初期残高」は EAを起動したときの残高 です。口座を作ったときの残高ではないので、途中でEAを入れ直すと基準も変わります
プロップファームのチャレンジのように「最大損失が初期残高の何%」と決まっている口座では、7だけに頼らず、「32. プロップファーム設定」(日次の損失での強制決済など)と組み合わせてください。7は「1回のナンピンで口座の何%以上は負けない」という1トレード単位の上限として使うのが分かりやすいです。
3. トレーリング・ブレークイーブン・仮想SL(8)
トレーリング
含み益が伸びると、損切りラインも後ろからついてきます。ELDRAのトレーリングは ナンピンで複数持ったポジションを、平均取得価格を基準にまとめて管理 するのが特徴です。
| 設定 | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|
| 8-1. トレーリングストップON/OFF | OFF | パネルの「トレール」ボタンでも切替 |
| 8-2. └ トレーリングモード | 単段階 | 2段階・シャンデリア(ATR)・ATRトレーリングも選べる |
| 8-3. └ 第1段階発動(pt) | 500 | この含み益で追従開始 |
| 8-4. └ 第1段階追従距離(pt) | 300 | 現在価格から何pt後ろに損切りを置くか |
| 8-5 / 8-6 | 1000 / 500 | 2段階モードの第2段階 |
| 8-7. └ 発動ポジション数 | 0(無効) | 何本以上持ったら使うか |
トレーリングは トレンド向き です。逆張りやレンジでは、小さな押しで刈られて利益が伸びないことが多いので注意してください。
ブレークイーブン(BE)
含み益が一定に達したら、損切りを建値+αに移して「最低でも負けない」状態にします。
- 8-12. ブレークイーブンON/OFF(パネルの「BE」ボタン)
- 8-13. └ 発動ポイント(既定500)
- 8-14. └ 利益確保ポイント(既定50)
- 8-15. └ BE対策モード:既定は 仮想SL(成り行き決済)※推奨
仮想SL
ブローカーによっては、現在価格に近すぎるSLを受け付けなかったり、SLの変更自体を拒否したりします。仮想SLは、SLをサーバーに置かず、EAが価格を見張ってラインに触れたら成行で決済 する仕組みです。
- 8-16 / 8-17:仮想SLの水平線の表示と色
- 8-18. 仮想SL自動切替(既定ON):SLの設定が拒否されたとき、自動で仮想SLに切り替えます
- 8-19. └ 緊急ハードストップ(%)(既定2.0):SLの値そのものが使えないときの代わりの決済ラインです
仮想SLは「EAが動いている間だけ」効きます。MT4/MT5を閉じたりVPSが止まったりすると決済されない ので、常時稼働の環境で使ってください。
4. 利食い幅決済(11)
ナンピンの出口として、いちばんよく使われる機能です。同じ方向のポジションの平均取得価格から、決めた幅だけ有利に動いたら、その方向をまとめて決済 します。
| 設定 | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|
| 11-1. 利食い幅決済ON/OFF | OFF | パネルの「利食い幅」ボタンでも切替 |
| 11-2. └ 利食い幅(pt) | 200 | 平均価格からの距離 |
| 11-3. └ 幅個別指定 | 空 | 例「150,200,250」で本数ごとに幅を変える |
| 11-4. └ 発動ポジション数 | 1 | 何本以上持ったら有効にするか |
チャートには平均価格ラインと利食いラインが表示されるので、「あとどれだけ戻れば決済か」がひと目で分かります。
11-3の個別指定 を使うと、「1〜2本のうちは広めに取り、本数が増えたら狭くして早めに逃げる」といった調整ができます。
5. 時間決済・週末クローズ(31)
| 設定 | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|
| 31-1. 時間決済デフォルトON/OFF | OFF | ONで起動時から時間決済を有効にする |
| 31-2. └ 決済時間(分) | 120 | 保有がこの時間を超えたら決済 |
| 31-3. 週末クローズON/OFF | OFF | 土曜の指定時刻に全決済 |
| 31-4. └ クローズ時刻(JST土曜) | 0545 | 日本時間で入力 |
時間決済は買いと売りで別々にタイマーが動き、パネルからBUY側・SELL側を個別にON/OFFできます。「短期で決着しないトレードは見込み違い」と割り切る使い方です。
週末クローズの注意点:クローズしたあとも、エントリー機能がONなら新しいポジションを建ててしまいます。週末をまたがせたくないなら、「19-6. EA稼働時間」で深夜帯の新規エントリーを止めておくのとセットで使ってください(第6回で解説します)。
6. 日次目標(29)
その日の損益(決済済み+含み損益)が目標に達したら、全決済して止まります。日付が変わると自動でリセットされます。
| 設定 | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|
| 29-1. 日次目標管理ON/OFF | OFF | |
| 29-2. └ 目標金額 | 10000 | 口座通貨 |
| 29-3. └ 損益計算対象 | 口座全体 | マジックナンバーのみ/シンボルのみ なども選べる |
| 29-4〜29-6 | すべてON | 達成時に総決済・待機注文キャンセル・EA停止 |
勝った日に欲張って取り返される、を防ぐ「勝ち逃げ」用の機能です。複数のEAや手動トレードを同じ口座で動かしているなら、29-3で計算対象を絞ってください。
よくある失敗
- 金額を口座通貨で考えていない:ドル口座で6-2を30000のままにしている、など
- トレーリングを逆張りで使う:利益が伸びる前に刈られがちです
- 仮想SLなのにEAを止めた:仮想SLはEAが動いているときだけ有効です
- 週末クローズ後に新規が入る:稼働時間フィルターとセットで
- 出口が1つもない:最低でも「6-1. 金額SL」か「7-1. 残高%損失限度」のどちらかは入れておきましょう
まとめ
- ナンピンの 利益の出口は「利食い幅決済(11)」、損の出口は「金額SL(6)」か「残高%損失限度(7)」
- 利益を伸ばしたいなら トレーリング、負けを消したいなら ブレークイーブン
- SLが通りにくい環境では 仮想SL(ただしEAの常時稼働が前提)
- 持ちすぎ防止は 時間決済・週末クローズ、勝ち逃げは 日次目標
私自身、200万円のプロップファーム口座では、この出口の組み合わせを口座のルールに合わせて調整して、出金累計114万円まで運用しました。ただし結果は相場と設定次第で、同じ成績を約束するものではありません。設定は検証のうえ、自己責任でお願いします。
次回の第5回は「ロット管理」です。固定・複利・モンテカルロ・マーチン・リトリーバルと、ロットの上限・資金不足ガードを解説します。
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