攻め方は学んだのに、守り方は誰にも教わらなかった。相場に残るために、負け方を先に決めた話
相場の情報は、ほとんどが攻め方の話です。
どこで入るか。どの通貨ペアを見るか。どのインジケーターを組み合わせるか。私も一通り学びました。
けれど、ある時期に気づきました。攻め方は本でも動画でも学べたのに、守り方を教えてくれるものが、ほとんど見当たらない。
この記事は、その守り方の話です。地味な話なので、派手な成果を期待して読まれると肩透かしになると思います。先にお断りしておきます。
私が資金を減らしたのは、手法のせいではありませんでした
振り返ってみると、私の口座が大きく減った日には、ある共通点がありました。
その日の最初の負けは、たいしたことがないのです。
問題は、そのあとでした。取り返そうとした2回目、3回目。ロットが上がり、根拠が薄くなり、気づけば最初の負けの何倍にもなっている。
つまり、負けたこと自体は想定内でした。想定外だったのは、負けた後の自分の行動です。
手法を変えても、これは直りませんでした。どんなに良い手法でも、その日の最後に「取り返す」トレードを足してしまえば、結果は同じになるからです。
守るとは、負ける金額を先に決めることでした
では守るとは何か。私なりの答えは、ひとつです。
その日いくらまで負けるかを、冷静なうちに決めておくこと。
言葉にすると当たり前です。たいていの方はもう決めていると思います。私も決めていました。
決めていたのに、守れなかった。だから私にとっての課題は「決めること」ではなく、決めたものが、負けている最中の自分にも効くようにすることでした。
4つの上限を、取引の前に宣言します
ポジポジ病バスターは、取引を始める前に、ご自身で上限を宣言するところから始まります。宣言するのは次の4つです。
1日の損失上限。その日に許容する損失の金額です。
総リスク上限。ここが、私がいちばん必要としていたものでした。決済済みの損失だけでなく、いま保有しているポジションの含み損も合わせた上限です。
損切りを先送りして含み損を抱えたまま次のポジションを足していくと、確定した損失の数字はきれいなままなのに、実際の傷は広がっていきます。私が何度もやっていたのが、これでした。確定していないから、まだ負けていないことにしていたのです。総リスク上限は、その言い訳が通じないようにするためのものです。
負け回数の上限。その日に許容する、負けたトレードの回数です。連続して負けた回数ではなく、その日の通算です。間に勝ちを挟んでも、負けた数は戻りません。
取引回数の上限。その日に何回まで入るか、です。
このうちどれかひとつに達した時点で、保有しているポジションは決済され、MT4は終了します。翌朝5:00まで、取引を再開できません。
守りは、我慢ではありませんでした
ここが、使ってみて一番変わったところです。
上限を自分で見張っていた頃は、守ることに体力を使っていました。チャートを見ながら「まだ入るな」と自分に言い聞かせる。あれは、かなり疲れます。そして疲れた日ほど、言い聞かせが効かなくなりました。
いまは、言い聞かせていません。上限に達した時点で、そもそも取引できる状態ではなくなっているからです。
我慢していないので、消耗しません。守りを意志の仕事から外して、環境の仕事にした。それだけのことですが、私にとっては大きな違いでした。
生き残ると、何が起きるか
守りの話が地味に見えるのは、守っても口座が増えないからだと思います。
ただ、私が実感したのは別のことでした。
大きく負けなかった日の翌朝は、ふつうに相場の前に座れます。
想定内の損失で終わった日は、後悔がありません。減っているのは、冷静な自分が「ここまでは許容する」と決めた範囲の金額です。だから翌朝、口座を見るのが怖くない。
逆に、上限を越えて負けた翌朝は、判断そのものが鈍っていました。取り返したい気持ちが先に立って、いつもなら見送る場面で入ってしまう。一度の大きな負けは、その日だけでは終わらなかったのです。
守りが効くのは、その日の損失を小さくするからだけではありません。翌日の自分を、まともな状態で相場に送り出せるからでした。
相場は明日もあります。明日も冷静に向き合える状態でいること。それが私にとって、一番大事な条件になりました。
正直に、向かない方を書いておきます
次に当てはまる方には、おすすめできません。
・数日から数週間ポジションを保有する、長期保有・スイング中心の方(上限に達すると、保有期間に関係なく決済されます)
・同じMT4で、止められたくない他のEAを動かしている方(MT4ごと終了するため、他のEAも一緒に止まります)
・スマートフォンのMT4アプリが主戦場の方(アプリでの取引は監視の対象外です)
・Mac版MT4、またはMT5をお使いの方(動作しません)
それから、上限に達したら翌朝まで再開できません。これは仕様です。「今日はもう少しやりたい」という日は必ず来ます。その不便さと引き換えに何を守りたいのか。そこが合わない方には向きません。
最後に
このツールは相場を予測しません。売買シグナルも出しません。勝率も変わりません。
変わるのは、負け方だけです。
攻め方は、これからも学び続けるものだと思います。ただ、攻め続けるためには、まず相場に残っていなければなりません。
残るための仕組みを、冷静なうちに用意しておく。私がやったのは、それだけです。
仕様と動作条件は商品ページにすべて書いてあります。上限に達したときに何が起きるかを、隠さずそのまま並べてありますので、検討される前に一度お読みください。
※FXは元本が保証された金融商品ではなく、相場の変動により投資額を超える損失が生じる可能性があります。本商品はご自身が事前に決めた取引ルールの遵守を支援する補助ツールであり、相場分析や投資判断を代行するものではありません。損失を完全に防止するものでもありません。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。