上位足と下位足の方向が食い違うとき、どう扱う?
日足は上昇しているのに、1時間足は下がっている。逆に、1時間足はきれいに上がっているのに、日足で見ると下落の途中。マルチタイムフレームで相場を見ていると、こうした「食い違い」にしょっちゅう出会います。
どちらを信じればいいのか迷う場面ですが、食い違いは珍しいことではありません。今回は、その扱い方を整理します。
食い違いはなぜ起こるのか
上位足の流れの中でも、下位足では反対方向の動きが見られることがあります。上昇トレンドの中の押し目(一時的な下げ)が、下位足では下降に見えることもあります。
つまり、食い違いは「どちらかが間違っている」のではなく、見ている時間の長さが違うだけです。
食い違いの主なパターン
1. 上位足の流れの中の、一時的な逆行
日足は上昇、1時間足は下降。これは押し目の途中かもしれません。下位足の下降が止まり、上位足と同じ方向に戻るのを待つ、という考え方ができます。
2. 上位足の流れが変わりかけている
日足の上昇が勢いを失い、下位足の下降が大きくなっている。流れが変わる前触れのこともあります。
3. 上位足がはっきりしない
上位足がレンジで、方向がはっきりしない。下位足の動きに振り回されやすい状況です。
どのパターンかは、その場では分からないことも多いです。
食い違っているときの選択肢
以下は整理方法の例であり、特定の行動を勧めるものではありません。どのルールを採用するかは、自身の手法に合わせて事前に決めます。
- 見送る:方向がそろうまで待つ。一番シンプルで、迷いが減ります
- 上位足の方向だけで入る:下位足が上位足の方向へ戻り始めたのを確認してから入る
- ロットを小さくする:入るとしても、いつもより小さくする
- 目標を短くする:下位足の動きだけを狙うなら、利益の目標も小さめにする
どれを選ぶかを、食い違ったときのルールとして事前に決めておくと、その場で迷いにくくなります。
注意点
方向がそろっているからといって、必ずうまくいくわけではありません。方向の確認は、判断材料の1つです。損切りの位置とロットは、いつもどおり決めておくことが大切です。
2つの時間足を並べて確認する
食い違いに気づくためには、上位足と下位足の方向を毎回確認する必要があります。チャートを切り替えて確認していると、この手間で見落としが起きがちです。
Yen Trend Compassでは、今見ている時間足の方向と、日足の方向を、それぞれ200期間の移動平均線との位置関係で判定し、1つのパネルに並べて表示しています。どちらを優先するかを決めるのではなく、「今そろっているか」をすぐ確認するためのものです。
上位足と下位足の方向を1画面で見比べたい方は、Yen Trend Compassの商品ページもご覧ください。