【買う前に先月の記録を開く】導入後に比べる基準を先に作る
道具を一つ入れると決めた晩に、先月の記録を印刷してみました。
A4で三枚。全部自分で書いたはずなのに、読めたのは半分くらいでした。
……来月、これと比べるのか。
紙を持ったまま、しばらく固まりました。
良くなったかどうかを測る相手が、そもそも読めないんですよね。
この晩にやり直したことを、そのまま書きます。
順番としては、買うより先にやることがありました。
こんばんは!
まさしです^^
今回先に片づけたのは、導入した後に何と比べるかを決めることです。
比べる相手が無いまま入れると、効いている気がするだけで一ヶ月が終わります。
だから紙に、来月かならず数える項目を三つだけ書き出しました。
三十分の作業でしたが、これをやったかどうかで翌月の見え方が変わりました。
印刷した三枚のうち、半分しか読めなかった夜の話から始めます。
✅ 印刷した三枚を、蛍光ペンで塗ってみました
読める行と読めない行を分けたくて、蛍光ペンを持ち出しました。
塗れたのは、数字が書いてある行だけでした。
入った時刻。出た時刻。その時の数量。
塗れなかったのは、状況を書いたつもりの行です。
いい感じだった。少し早かった。今日は無理をした。
どれも、書いた当日は意味が通っていたはずなんです。
一ヶ月たつと、何のことか分からなくなっていました。
困ったのはここからで、読めない行は比べられません。
来月また同じように書いたとしても、良くなったのか悪くなったのかが出ないんですよね。
三枚のうち二枚が、判断に使えない紙でした。
道具を入れる前に気づけたのは、正直かなり運が良かったと思います。
入れた後に気づいていたら、たぶん道具のせいにしていました。
✅ 読めない行は比べられません。比べられない記録は、来月の材料になりません。
塗れたのは数字の行だけ。状況を書いたつもりの行は一ヶ月で読めなくなります。
? 効いている気がする、で一ヶ月が終わります
新しいものを入れた直後って、たいてい調子が良く見えます。
これ、道具の性能とは関係ないことが多いんですよね。
新しいものを入れた週は、普段より丁寧に画面を見ているからです。
集中している週の結果を、道具の手柄にしてしまう。
僕も昔、何度もやりました。
そして三週目くらいで普段の集中に戻ると、数字も戻ります。
その時に出てくるのが、相場が変わったという言葉です。
変わったのは相場ではなく、自分の注意の量のほうだったりします。
ここを切り分けられないと、道具を入れ替え続けることになります。
切り分けるのに必要なのは性能の比較ではなく、入れる前の自分の数字でした。
? 新しいものを入れた週は、道具ではなく自分の集中が上がっています。
三週目に数字が戻るのは、相場が変わったのではなく注意の量が戻ったからです。
? 買ってから基準を作ると、どうしても甘くなります
では、導入した後に基準を作るとどうなるのでしょうか?
実は、うまくいった回を思い出しながら項目を選んでしまうんです。
自分では公平に選んだつもりなんですよね。
でも人間なので、都合のいい記憶のほうが手前に出てきます。
その結果、入れた道具が得意な項目ばかりが基準に並びます。
並んだ基準で測れば、当然いい点が出ます。
一ヶ月後に良かったと感じても、それは測り方で作った良さでした。
だから基準は、買うより前に作っておく必要があります。
お金を払う前の自分は、まだ贔屓していないんです。
この時点で紙に書いて、そのまま封をしておく感じですね。
? お金を払う前の自分は、まだその道具を贔屓していません。
導入後に選んだ基準は、道具が得意な項目に寄ります。だから先に書いて封をします。
? 来月かならず数える三つを決めました
僕が紙に書いたのは、次の三つです。
理由を一行で書けた回が何回あったか。
見送ると決めた回が何回あったか。
そして、決めていた許容額を超えた回が何回あったか。
利益の額は、あえて一番目に置きませんでした。
一ヶ月ぶんの利益は、相場の機嫌にかなり左右されるからです。
機嫌に左右される数字で道具を測ると、判断が毎月ひっくり返ります。
その点、書けた回数と見送った回数は自分の側の数字なんですよね。
自分の側の数字が増えていれば、その道具は少なくとも邪魔はしていません。
逆に許容額を超えた回が増えていたら、それは警告として扱います。
便利になった代わりに、手が軽くなっているということですから。
? 利益額は相場の機嫌に左右されます。先に数えるのは自分の側の数字です。
実行例:【理由を書けた回:12/見送った回:9/許容超え:0】
? 導入した最初の一週間の使い方
入れた週にやることは、二つだけにしました。
一つ目は、表示を信じ込まずに自分の見立てを先に書くことです。
画面を開いたら、道具の表示を見る前にメモへ一行だけ残します。
【今日は上のほうにいて、まだ動いている】この程度で足ります。
そのあとで表示を見て、合っていたか外れていたかを横に書き足します。
二つ目は、数量を普段より下げておくことです。
慣れていない道具で普段の数量に行くと、確かめる前に消耗します。
この二つで一週間過ごすと、道具と自分のズレ方に癖が見えてきます。
僕の場合、上のほうにいる時ほど自分の見立てが早すぎました。
表示のほうが遅く出るのではなく、僕が待てていなかったんですよね。
こういうのは、先に自分の一行を書いていないと絶対に分かりません。
表示だけ見ていると、当たった外れたの感想で終わってしまいます。
? 表示を見る前に、自分の見立てを一行だけ書いておきます。
実行例:【自分の見立て:上のほう・まだ動いている/表示:一致】
⚠ 一週間で結論を出さないほうがいいです
ここ、いちばん失敗しやすいところだと思っています。
一週間の結果で合う合わないを決めてしまう。
僕も昔、三日で外した道具が二つあります。
今思えば、あれは道具ではなく相場の局面の問題でした。
静かな週に動きを前提にしたものを入れれば、何も出ないのは当たり前なんですよね。
だから最低でも、性格のちがう二つの週をまたぐようにしています。
よく動いた週と、ほとんど動かなかった週の両方です。
両方を見てから、最初に書いた三つの数字と突き合わせます。
それでも判断がつかない時は、もう一ヶ月延ばして構わないと思います。
急いで結論を出して入れ替えるほうが、お金も時間も減りますから。
⚠ 性格のちがう二つの週をまたぐまで、合う合わないを決めません。
静かな週に動きを前提とした道具を試しても、何も出ないのは当たり前です。
? 9,192枚を見ながら、ほとんどを捨てました
黄金ラインスナイパーAIを作る時、実例のチャートを9,192枚ぶん見ました。
枚数そのものを誇りたいわけではないです。
本当に大事なのは、そのうち採用まで残ったものがごくわずかだったことなんですよね。
試した考え方は35を超えていて、最後まで残ったのは三割にも届きません。
残らなかったもののほとんどは、特定の場面でだけ強く見えるものでした。
一枚のチャートで見れば、見事に当たっているんです。
でも時期を変えて並べると、途端に成立しなくなる。
この作業をやっていて、自分の検証の甘さを思い知りました!
一枚で良く見えたものを、僕はそれまで採用していたんです。
記録の話とまったく同じで、比べる枚数が足りないと採否は決められません。
公式の検証レポートを626本と、生データを496本ぶん残してあるのもそのためです。
気になる方が自分で確かめられる形にしておきたかったんですよね。
? 一枚で良く見えるものは、時期を変えて並べると成立しなくなります。
開発時の実数:実例チャート9,192枚/検証した考え方35超/採用は3割未満
⭕ お約束できないことも、先に書いておきます
ここまで読んで期待してくださった方にこそ、先に伝えておきたいことがあります。
将来の利益をお約束できる道具ではありません。
相場と噛み合わない時期には、ほとんど伸びない期間も出ます。
それから、どこで入るかまでを決めてくれるものでもないです。
候補を並べて、見る順番を毎日同じにするところまでが役割なんですよね。
選ぶのは最後まで自分に残ります。
自分で選びたくない方には、正直に言って向いていません。
あと、今日書いた記録を残す作業ができない方にも合わないと思います。
比べる相手を作らないと、入れた意味を確かめようがないからです。
最初は練習用の口座か、ごく小さい金額から触ってみてください。
確かめてから増やす。この順番を飛ばすと、原因が自分か道具か分からなくなります。
⭕ 候補を並べるところまでが役割で、選ぶのは最後まで自分に残ります。
できないこと:入る場所そのものの決定/将来の成績の保証
? まとめ:買うより先に、来月の物差しを作る
印刷した三枚のうち、一ヶ月後に読めたのは数字の行だけでした。
読めない記録しか無い状態で道具を入れると、効いた気がするだけで終わります。
だから買う前に、来月かならず数える項目を紙へ書いて封をします。実物は【理由を書けた回:12/見送った回:9/許容超え:0】です。
見るポイントは利益額ではなく、自分の側の数字に置きます。相場の機嫌で毎月ひっくり返らない場所だからです。
判断は、よく動いた週と動かなかった週の両方を見てからにします。一週間で結論を出すと、たいてい局面を性能と取り違えます。
道具は見る順番を毎日同じにするために使います。選ぶ部分は自分に残りますし、将来の利益をお約束できるものでもありません。
何かを入れようか迷っている方は、買う前の三十分で紙を一枚作るところから試してみてください^^
いつも読んでいただきありがとうございます^^