日銀が利上げしたのに、円は売られた。そして深夜、日銀が「レートチェック」に動いた。
FX
日銀が利上げしたのに、円は売られた。
そして深夜、日銀が「レートチェック」に動いた。
先週の解説で「利上げ=円高とは限らない」とお伝えしましたが、
まさにそのとおりの結果になりました。
今週(9/14〜9/18)に何が起きたか
日ごとの流れ
9/14(月) 153円台からじわじわ反発
9/15(火) 154円台へ
9/16(水) FOMC(米)が0.25%利上げ → 156円台へ
9/17(木) いったん155円台半ばまで押す
9/18(金) 日銀が0.25%利上げ(1.25%へ)
→ それでも円安が進み、157円台へ
→ 深夜、日銀がレートチェックを実施
153円 → 157円台 = 約4円の戻り
2つの中央銀行の決定
【9/16 FOMC(アメリカ)】
0.25%利上げ → 政策金利 3.75〜4.00%
全員一致での決定
【9/18 日銀(日本)】
0.25%利上げ → 政策金利 1.25%(3か月ぶり)
賛成7・反対2での決定
植田総裁は「局面が変わった」と発言
なぜ利上げしたのに円安になったのか
ここが今回いちばん大事なところです。理由は3つあります。
■ ① 利上げは「織り込み済み」だった
市場の9割以上が「日銀は利上げする」と予想していました。
予想どおりの結果には、もう驚きがありません。
→ 材料が出尽くして、逆に動く(噂で買って事実で売る)
■ ② 円を買っていた人が、利益確定で売り戻した
9月前半、ドル円は160円から153円まで7円も下げました。
この下げで「円を買う(=ドル円を売る)」ポジションを
持っていた海外の投資家がたくさんいました。
日銀の発表を見届けた
↓
「もう材料は出た」と判断
↓
利益確定で円を売り戻す(=ドル円を買い戻す)
これが円安を加速させました。
■ ③ 日米の金利差が変わらなかった
アメリカ 3.75〜4.00%(0.25%上げた)
日本 1.25% (0.25%上げた)
→ 差は約2.5%のまま、まったく変わらない
先週の解説で「両方が上げると金利差は変わらない」と
書いたとおりの結果です。
★ 為替を動かすのは「金利」ではなく「金利の差」
「レートチェック」とは何か
日銀が銀行に電話をして
「いま、ドル円はいくらですか?」
と値段を確認することです。
それ自体は売買をしません。でも市場では
「本気で介入を考えている合図」
として受け取られ、一気に警戒モードになります。
介入は3段階でやってくる
┌──────────────┐
│ ③ 実弾介入 │
│ 実際に円を買う │
└──────────────┘
↑
┌──────────────────┐ ← いまココ
│ ② レートチェック │
│ 銀行に値段を聞く │
└──────────────────┘
↑
┌──────────────┐
│ ① 口先介入 │
│ 発言で牽制する │
└──────────────┘
警戒度:① < ② < ③
今回は②まで来たところ。
③に進むかどうかが、今週の最大の焦点です。
【参考】7〜8月の日米協調介入では、
数日でドル円が約8円下げました。
実際に介入が入ると、動きはそれくらい大きくなります。
今週(9/21週)の戦略