ドル円は下落継続。それでも来週は156円台への戻りをロングで狙う
ドル円は今週も強い下落圧力が続き、期待していた大きな反発はまだ来なかった。日足で見れば流れは明確に下で、現時点で上昇トレンドへ転換したとはまったく思っていない。
それでも、来週はショートよりロングに優位性があると見ている。
狙っているのは、下降トレンドの終了ではない。153円台から再び156円台まで戻す、下落途中の反発だ。
今週も下落圧力は止まらなかった
まず、現在の日足を見てほしい。

前回の記事では、153円台を反発候補として見ていた。仮に一度下抜けしても、再び戻ってくる可能性があると考え、ロング優位の目線を書いた。
実際、153円台では下げ止まろうとする動きも出た。ただ、こちらが期待していたような大きな反発にはつながらず、戻しても再び売られる展開が続いた。
ここは素直に認める必要がある。
反発候補の水準には入っていたが、買いの力はまだ弱かった。
相場では、方向が合っていてもタイミングが早いことがある。反発する可能性があることと、すぐに反発することは別の話だ。
大きな流れは、まだ下
日足を見ると、高値を切り下げながら160円付近から153円台まで下落している。移動平均線も下を向き、価格はその下で推移しているため、大きな流れは売り優勢だ。
この状態で「底を打った」「ここから上昇トレンドが始まる」と決めつけるのは早い。156円台まで戻したとしても、それだけでは下落トレンドの途中にある戻しの範囲を出ない。
僕が来週ロングを考えているのは、流れが上へ変わったからではない。
大きく下げたあとだからこそ、短期的な買い戻しを狙えると考えている。
長期の方向と、短期で取りにいく方向は同じである必要はない。大局は下でも、売られすぎた場面ではロングのほうが取りやすいことがある。
それでも来週は、ロング優勢で見る
今のドル円は、160円付近から短期間で大きく売られている。153円台でも何度か下値を試しているが、現時点では一気に崩れ続ける形にはなっていない。
ショートはすでに大きな値幅が出たあとの売りになる。ここから下を追えば、取れる下値に対して、急な買い戻しを受けるリスクが大きい。
一方、ロングは153円台へ引きつけ、安値を明確に決めて入れば、損失を限定しながら戻りの値幅を狙える。
売りの流れが強いことは認める。それでも、これから新しくポジションを持つなら、リスクと狙える値幅のバランスはロングのほうが良いと判断している。
目標は、再び156円台
来週の戻り目標として見ているのは156円台だ。
現在の153円台から考えると、約3円の戻りになる。大きく見えるかもしれないが、直近のドル円は1日の値幅も広く、売りポジションの買い戻しが重なれば十分に届く範囲だと思っている。
ただし、153円台から一直線に156円まで上がる想定ではない。まずは154円台を回復できるか。その上で、155円台の戻り売りをこなし、156円台へ入れるかを順番に見る。
156円台は「上昇トレンドへ転換した証拠」ではなく、下落途中の戻りとして狙う水準だ。到達したときの値動きが弱ければ、その先を欲張らずに利益を確保する。
どこまで上がるかを祈るのではなく、最初から狙う戻り幅を決めておく。
来週は、値動きが荒くなる可能性がある
来週は米国と日本の金融政策イベントが続く。FOMCは9月15日から16日、日銀の金融政策決定会合は9月17日から18日に予定されている。
ドル円にとって重要な材料が集中するため、153円台から反発しても、途中で大きく上下へ振られる可能性がある。方向が合っていても、ロットが大きすぎれば一時的な逆行で耐えられなくなる。
だから来週は、普段以上に一点で入らない。
・最初のロットは薄くする
・153円台での下げ止まりを見ながら分けて入る
・154円台を明確に回復すれば、戻りの継続を考える
・重要イベント前後では無理に追いかけない
大きく動く週ほど、方向を当てることより、途中の振れに耐えられる入り方が重要になる。
下抜けしても、すぐには目線を捨てない
153円台は何度も試されているため、一度下へ抜ける可能性はある。そこで損切りが集中し、152円台へ突っ込む動きも想定しておく。
ただし、一時的に下抜けしただけでロング目線をすべて捨てるつもりはない。下へ走ったあと、すぐに153円台を回復するなら、売りを振り落としたあとの反発を狙えるからだ。
見るべきなのは、安値を更新した事実だけではない。
安値を更新したあと、その価格帯に定着するのか、それともすぐ戻されるのか。
下抜けしても戻るならロングのシナリオは継続する。反対に、戻しても153円台を回復できず、安値圏で売られ続けるなら、そこでいったん目線を外す。
今回のシナリオが崩れるとき
強気の話だけでは不十分なので、間違える条件も決めておく。
153円台を明確に割り込み、反発しても153円台へ戻れない。さらに日足で安値圏に定着し、戻りがすべて売られる状態になれば、156円台への反発シナリオはいったん崩れる。
その場合は、ロングに固執しない。最初の考えが外れたことを認め、チャートが新しい形を作るまで待つ。
「大きく下げたから、そろそろ上がるはず」と買い続けるのは分析ではない。ただの願望だ。
ロングを狙うからこそ、どこで諦めるかを先に決めておく。
まとめ
ドル円は今週も下落圧力が続き、期待していた大きな反発はまだ来なかった。日足の大きな流れは明確に下で、上昇トレンドへ変わったとは見ていない。
それでも、来週はショートよりロングに優位性があると考えている。すでに大きく売られた153円台から、買い戻しによって156円台まで戻す動きを狙う。
ただし、一点で底を当てにはいかない。薄いロットで分け、154円台の回復を確認しながらポジションを組み立てる。下抜けした場合も、153円台へ戻せるかどうかで継続を判断する。
大局は下。それでも、次に取りやすい値幅は上にある。
これが、来週のドル円で僕が考えているシナリオだ。
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